DMは送っても開封されず、読まれずに捨てられるものが大半だということをご存知ですか?
広告屋としてDMの送付代行を受けたり、制作を請け負ったりします。
DMは作る側になると「受け取った人は読んでくれる」という前提になりがちですがそんなことはありません。
「開封されること無く、ゴミ箱に直行する」のが大半です。
そういう意味で、私のような広告を作る立場の人間としては
・いかに開封率を上げるか?
・いかに反応率を上げるか?
に試行錯誤をするわけです。
そのDMをかなりの頻度で定期的に送り続けてくる会社があります。
経営合理化協会といって
経営者向けの経営を勉強するための書籍や教材を販売している会社です。
ここから送られてくる郵便物は
いつも、見た瞬間に「いかにもDM」と分かる長3封筒の郵便が届いていたのですが
今日は下のような挨拶状(風)の郵便物が届きました。
久しぶりに、よく出来ているな。と思ったので記事にした次第です。
自分で会社をやっていると
「会社を新しく設立しました」とか「事務所を移転しました」とか
お祝いごとやおめでたいことの案内がよく届きます。
▼見た目は極普通の「挨拶状」です。2社で会社でも作ったのでご挨拶です。みたいな雰囲気です。
さて、開封してみますと
こんな感じで、挨拶状でよく使う2つ折りで厚手のカードに西田文郎氏の文章が書いてあります。
そして、注文ハガキと▼の超ロングサイズの案内チラシです。
今回の郵便物の開封率は高いと思います。
が、残念ながら中身はそれほどでもありませんでした。
開封率≠成約率ですからね。
残念なポイントは「見た目が挨拶状なのに中身がただの本の宣伝でしかなかったこと」です。
送付相手が
1.自社の教材の購入実績のある既存顧客 で
2.経営者、準経営人材であるなら「西田文郎氏」の認知率もそれなり?
ということを考慮して、この内容になっているのかもしれません。
ただ、この資料一式だけで購入まで引っ張るほど説得材料はありませんでした。
内容的にも、読み始めて「あぁ、宣伝のDMなのね。」くらいにしか感じなかった点が残念賞。
「挨拶状」のモチベーションで開封させられて「売り込まれた=騙された?感がほのかに香る」
といったところでしょうか。
もし私がこのDMにアレンジを加えるとするなら
「新刊出版記念セミナーのご招待」とかで「お誘い感」のある内容を加えますね。
「買いませんか?」といきなり言われるより「お誘い」されたほうが心理的にはクッションになるはずです。
見た目も「挨拶状」ですから「招待状」として送付して、ついでに「もしよければ買ってみてくださいね」
という風にしたほうが良さそうじゃないですか?
ちなみに、西田文郎氏の本で
はオススメですので一読しておくと良いと思います。
その他の本も参考まで:西田文郎氏の本