チラシを刷った。ホームページも作った。SNSにも投稿している。
でも、問い合わせが来ない。
一生懸命、商品の良さを書いたはずなんです。素材のこだわりも、他社との違いも、うちの想いも、全部書いた。なのに、誰にも読まれていない。
まるで、書いた文章が”透明”になっているみたいに。
はっきり言います。それは、あなたの商品が悪いんじゃないです。文章が下手なわけでもないです。
「最初の一行」で、お客さんの手が止まっていないだけなんですよ。
人は、チラシもホームページもSNSも、最初の一行を見て「読むか、捨てるか」を一瞬で決めています。その一行で手が止まらなければ、どれだけ中身が良くても、存在しないのと同じ。
でも、こう思いますよね。「じゃあコピーライティングを勉強しろってことか」と。
いえ、違います。あなたが名コピーライターになる必要は、まったくないです。
必要なのは、AIに”お客さんの手が止まる一行”を10案出させて、その中から一番刺さる1つを選ぶこと。それだけです。センスも、国語力も、いりません。
この記事では、パソコンやスマホが苦手な社長でも今日からできる、その手順を、世界一かんたんにまとめました。
なぜ、いい商品ほど”最初の一行”で読み飛ばされるのか
まず、ここを腹に落としてください。
お客さんは、あなたのチラシやホームページを、じっくり読んではくれません。
スマホをスクロールしながら、ポストのチラシをゴミ箱に向かわせながら、ほんの0.5秒で「自分に関係あるか」を判断しています。関係なさそうなら、その瞬間に捨てる。
つまり、勝負は「最初の一行」で9割決まっているんです。
ここで多くの社長が、間違ったことをやっています。
最初の一行に、こう書いてしまう。
「株式会社◯◯へようこそ」
「創業30年、地域密着で頑張っています」
「高品質なサービスをご提供します」
気持ちはわかります。でも、これは全部「自分が言いたいこと」です。お客さんからすれば、「で、それが私に何の関係が?」で終わり。手は止まりません。
いいですか。ここ、かなり大事です。
全部読ませようとするから、一行も読まれないんです。
やることは逆です。最初の一行だけで、お客さんの手を止める。「あ、これ私のことだ」と思わせる。そこで初めて、二行目、三行目を読んでもらえる。中身のこだわりが伝わるのは、その後なんですよ。
文章力の問題じゃないです。「一行の設計」の問題です。
そして、この「一行の設計」こそ、AIが一番得意なところなんです。
私が「キャッチコピーは、うまく書くな」と言い切る理由
私は、リフォーム会社と印刷会社を、営業マンを一人も雇わずにWeb集客だけで成り立たせてきました。年商は4.8億円、年間1000件規模の問い合わせが、こちらから売り込まずに入ってくる仕組みです。
これ、私に文才があったからじゃないです。
きれいな文章、うまいコピーで売ったんじゃないんですよ。
もともと私は、学生時代に飛び込み営業をやっていました。興味のない人に頭を下げて、うまい言葉で振り向かせようとする。あれが、苦痛で仕方なかった。なんでこんな非効率なことをしなきゃいけないんだ、と怒りすら覚えました。
そこで誓ったんです。二度と、自分から売り込みはしない。向こうから「お願いします」と来る仕組みを作る、と。
その仕組みの入り口が、この「一行」なんですよ。うまい言葉でこちらから振り向かせるんじゃない。悩んでいる人が、思わず「あ、これ私のことだ」と足を止める一行を、置いておくだけ。あとは向こうから来る。
私がずっと言っているのは、これです。
きれいなホームページじゃない。問い合わせにつながるホームページ。
コピーも同じです。うまいコピーじゃないです。刺さるコピー。この2つは、まったくの別物です。
うまいコピーというのは、読んで「うまいなあ」と感心されるやつ。でも、感心されても問い合わせは来ません。
刺さるコピーというのは、読んだお客さんの手が止まって、「これ、私のことだ」と前のめりになるやつ。文章としては、むしろ荒削りでいいんです。
だから、あなたは「うまく書こう」としなくていい。むしろ、うまく書こうとするほど、当たり障りのない、きれいなだけの、誰にも刺さらない一行になります。
じゃあどうするか。
AIに、刺さりそうな一行を10案、いや20案でも出させるんです。人間が唸って1案ひねり出す間に、AIは切り口の違う候補を何十個も出せます。
あなたの仕事は、その中から「自分がお客さんなら、思わず手が止まる1つ」を選ぶこと。
脳に汗をかくのは、書くところじゃない。「選ぶ」ところです。ここだけは、あなたの商売勘が必要になります。
手が止まる見出しには、”型”がある
「刺さる一行なんて、才能がある人しか作れないんじゃないの?」
そう思うかもしれません。でも、安心してください。手が止まる見出しには、ちゃんと”型”があります。
センスじゃなく、型です。この型をAIに教えてあげれば、AIはその型に沿って、あなたの商品用の一行を量産してくれます。
代表的な型を、いくつか挙げます。
① 名指し型(誰への一行かをハッキリさせる)
「◯◯で困っている社長へ」のように、読んでほしい相手を名指しする。人は「自分のことだ」と思った瞬間に手が止まります。全員に向けた一行は、誰の手も止めません。
② 数字・ビフォーアフター型
「毎晩1時間かかっていた作業が、5分で終わる」のように、具体的な数字と落差で見せる。抽象的な「効率化できます」より、数字が一つ入るだけで急に本当らしくなります。
③ 損失回避型(このままだと損しますよ)
「知らないだけで、毎月◯万円損しています」のように、放っておくと失うものを見せる。人は「得する話」より「損する話」に反応します。
④ 悩み代弁型(心の声を先に言う)
お客さんが心の中で思っているけど言えていないことを、先に言葉にする。「値段で選ばれるのが、正直しんどい」のように。代弁されると、人は「この人はわかってくれている」と感じます。
⑤ 常識くつがえし型
「ホームページは、きれいに作るほど売れません」のように、当たり前だと思われていることを、あえてひっくり返す。「え、どういうこと?」と、続きを読ませる力があります。
この5つを覚える必要すらありません。あとで、そのままAIに渡せる形にします。大事なのは、「刺さる一行は、感覚じゃなく型でできている」と知っておくことです。
【手順】AIに”手が止まる一行”を10案出させる、3ステップ
では、実際のやり方です。パソコンが苦手でも、スマホでできます。
ステップ1:AIに「誰の、何を解決する商品か」を渡す
ここが一番大事です。
やってはいけないのは、いきなり「工務店のキャッチコピーを10個作って」と頼むこと。これをやると、どこかで見たような、当たり障りのない一般論しか返ってきません。
なぜか。AIは、あなたの会社のことも、お客さんのことも、何も知らないからです。
材料を渡さずに「おいしい料理を作れ」と言っているのと同じなんですよ。
だから、先に材料を渡します。
「うちは福岡で水回りリフォームをやっている。お客さんは築20年くらいの戸建てに住む50代の夫婦が多い。よくある悩みは、他社の見積もりが高くて踏み切れない、どこに頼めばいいかわからない、というもの。うちの強みは、しつこい営業をしない、相見積もり歓迎で説明が丁寧なこと」
このくらい具体的に渡します。
キーボードが苦手なら、スマホの音声入力で、しゃべればいいです。私はいつも、現場の情報も、こうやってスマホに話しかけてAIに投げています。キーボードを叩く必要はないんですよ。
ステップ2:「この型で10案」と頼む
材料を渡したら、こう頼みます。
「この商品で、お客さんの手が止まるキャッチコピーを10案作って。名指し型・数字型・損失回避型・悩み代弁型を、それぞれ使い分けて」
さっきの型を、そのまま指定するだけです。すると、切り口の違う一行が、ずらっと10個並びます。
ステップ3:10案から「自分が客なら手が止まる1つ」を選び、自分の言葉に直す
出てきた10案を、そのまま使ってはいけません。
AIが出す一行は、あくまで”たたき台”です。9割はAIに任せていい。でも、最後の1割、「どれを選ぶか」「自分の言葉に直すか」は、あなたがやってください。
選ぶ基準はシンプルです。「自分がお客さんの立場だったら、この一行で手が止まるか」。それだけ。
そして、選んだ一行を、少しだけ自分の言い回しに直す。AI丸出しの、きれいすぎる言葉を、あなたの現場の言葉に崩す。ここで、他社と差がつきます。
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業種別|”読み飛ばし”が”問い合わせ”に変わった、こんな一行
イメージがわくように、業種ごとに「よくある読み飛ばされる一行」と「AIで作り直した刺さる一行」を並べてみます。
| 業種 | 読み飛ばされる一行 | 手が止まる一行 |
|---|---|---|
| 工務店・リフォーム | 高品質なリフォームをご提供します | 「その見積もり、本当に妥当ですか?」相見積もり歓迎の水回りリフォーム |
| 整体・美容 | お客様一人ひとりに寄り添います | マッサージで”その場だけ”楽になるのに疲れた方へ |
| 飲食店 | こだわりの食材を使っています | 「今日、何食べる?」で30分悩む人の、金曜の夜ごはん |
| 士業・コンサル | 親切丁寧にサポートします | 税理士を”変えたい”けど、言い出せない社長へ |
違いが、わかりますか。
左は、どれも「自分が言いたいこと」です。悪くはないですが、手は止まりません。
右は、全部「お客さんの頭の中」を言葉にしています。悩み、迷い、言い出せないこと。それを一行目に置くから、「あ、これ私のことだ」と手が止まる。
そして、この右の一行は、あなたがゼロから考えたものじゃなくていいんです。ステップ1で自社の情報を渡せば、AIがこのレベルの候補を、いくつも出してくれます。
もう一つ、大事なことを言います。
この一行を変えるのに、チラシを刷り直す必要も、ホームページを作り直す必要もありません。今あるチラシの、一番上の文字を差し替える。ホームページのトップの、一行目を書き換える。たったそれだけです。
デザインをいじるわけでも、お金をかけるわけでもない。一行を変えるだけで、今まで捨てられていたチラシが、読まれるチラシに変わる。これほど、費用対効果の高い改善は、なかなかないですよ。
「うちみたいな地味な商売で、刺さる一行なんてある?」への答え
ここまで読んで、こう思った方もいるはずです。
「うちは派手な商売じゃない。地味な仕事だから、そんなキャッチーな一行なんて作れないよ」と。
はっきり言います。逆です。
地味な業種ほど、一行が効きます。
なぜか。地味な業種というのは、お客さんが中身の違いをわかっていない業種、ということです。だから、価格でしか比べられていない。
でも、それは裏を返せば、「まだ誰も、その価値を言葉にしていない」ということなんですよ。
あなたにとっては当たり前すぎて、価値だと思っていないこと。それが、お客さんにとっては「知らなかった、そんな違いがあったのか」という宝になります。
やり方は、AIにこう聞くだけです。
「うちの商品で、お客さんがまだ気づいていない価値って何だと思う?」
もちろん、これも自社の情報を渡した上で聞きます。渡していないと、また一般論が返ってきますからね。
自分では気づけなかった”当たり前の中の価値”を、AIが言葉にして引っ張り出してくれる。それを一行にする。
これができると、あなたは「安いから選ばれる業者」から、「わかってくれているから選ばれる先生」に変わります。価値を言葉にできる人が、価格競争から抜けるんです。
この”一行”を、どこに置くか
一つ、うれしい話をします。
AIに作らせた”手が止まる一行”は、一箇所だけじゃなく、あらゆる場所で働いてくれます。
- チラシの、一番上の見出し
- ホームページの、トップページの一行目
- SNS投稿の、最初の一行
- メールやLINEの、件名・最初の一文
- 店頭のPOP、看板
- Google広告の見出し
一つの刺さる一行を作れば、それを全部の入り口で使い回せる。ネタを一つ作って、いろんな媒体に分身させるイメージです。作る手間は一回、効果は何倍にもなります。
特に、ホームページに載せた一行は強いです。SNSの投稿は、その場で流れて消えていきます。でも、ホームページやブログに載せた一行は、消えずに積み上がって、あなたが寝ている間も、24時間、お客さんの手を止め続けてくれる。
ホームページは、名刺じゃないです。24時間働く営業マンです。その営業マンの”第一声”が、この一行なんですよ。
AIに任せてはいけない、たった一つの線引き
便利な話ばかりしてきましたが、ここだけは、社長の目で必ず確認してほしいことがあります。
盛るな、ということです。
AIに「もっと強く、もっと刺さるように」と頼むと、平気で話を盛ってきます。「地域No.1」「業界最安値」「100%満足」——事実じゃないのに、それっぽく書いてくる。
これを、確認せずにそのまま使うと、大やけどします。
実物と違う一行で集めたお客さんは、来店した瞬間に「話が違う」となる。クレームになる。信頼を失う。集客のための一行で、逆に信頼を失うんです。本末転倒ですよね。
一行を作るのはAI、でも「これは事実か?」の最終確認は、社長がやる。ここは、絶対に人間の仕事です。No.1と書くなら、その根拠があるか。数字を出すなら、その数字は本物か。
AIはたたき台、最終判断は人間。これは、いつも私が言っていることです。
もう一つ。煽って集めた客は、値切ります。「損しますよ!」「今だけ!」と煽りすぎると、目先の反応は取れても、集まってくるのは値段だけを見る人ばかりになる。
集客は、説得ではなく選別です。刺さる一行というのは、無理に振り向かせることじゃなくて、「あなたのための商品ですよ」と、来てほしい人にだけちゃんと届けること。ここを間違えないでください。
一行が変わると、会社が”価格で比べられなくなる”
最初の一行を変える。たったそれだけのことですが、会社に起きる変化は、小さくないです。
まず、読み飛ばされなくなる。これは「土俵に乗る」ということです。今まで、どれだけいい商品でも、一行目で捨てられて、土俵にすら上がれていなかった。それが、まず読んでもらえるようになる。
そして、お客さんの悩みを代弁する一行を出せる会社は、「この人はわかってくれている」と思われます。これが、先生ポジションの入り口です。
業者になるな、先生になれ。私がずっと言っていることです。
業者は、言われた通りのものを出して、価格で比べられる。先生は、お客さんが気づいていないことを先に言葉にして、「この人に相談したい」と思われる。その最初の接点が、たった一行のキャッチコピーなんですよ。
とはいえ、一人で机に向かって唸っても、いい一行はなかなか出てきません。だからこそ、AIに材料を渡して、10案出させて、選ぶ。この順番でやるのが一番速いです。
もし、「AIへの材料の渡し方」からつまずきそうなら、一人で悩まず、仕組みごと受け取ってしまうのが早いです。
今日からできる、最初の一歩
長くなりましたが、やることは一つだけです。
今、家か会社にある、「一番読んでほしいのに、一番読まれていない」チラシかホームページを、一つ思い浮かべてください。
それを題材に、AIに自社の商品情報を渡して、「お客さんの手が止まる見出しを10案」と頼んでみてください。
出てきた10案を眺めて、「自分が客なら、これで手が止まるな」という1つを選ぶ。それを、少しだけ自分の言葉に直す。
これだけで、あなたは「気づかれないまま終わっていた会社」から、「まず読んでもらえる会社」に変わります。
拍子抜けするくらい、かんたんです。でも、やる人はほとんどいない。だからこそ、やった人だけが抜け出せます。
▼「AIに話すだけで文章を作る音声入力」「コピペで使えるAIプロンプト15選」まで入った無料の7大特典は、こちらから受け取れます。パソコンが苦手な方でも、順番に進めればAIを”使える”に変えられます。
まとめ|うまく書くな、刺せ
最後に、今日の話をまとめます。
- キャッチコピーは、うまく書くな。刺さるかどうかが全て
- 全部読ませようとするな。最初の一行で、手を止めろ
- 刺さる一行には型がある。センスじゃなく型で作れる
- 型はAIに10案出させろ。選ぶのは、あなたの商売勘
- いきなり頼むな。先に自社の情報を渡せ。渡さないと一般論しか返らない
- 地味な業種ほど、一行が効く。当たり前の中の価値を、AIに言葉にさせろ
- 一つの一行は、チラシもHPもSNSも全部で働く。作る手間は一回
- 盛るな。事実確認は社長の仕事。たたき台はAI、最終判断は人間
一行を考える面倒な作業は、AIに任せていいです。でも、どれで勝負するかを決めるのは、社長のあなたです。
いい商品を持っているのに、一行目で気づかれないまま終わる。こんなにもったいないことは、ないですよ。
やるか、やらないか。それだけの話です。