老眼鏡を探される提案書を、20分で“老眼鏡なしでうなずかれる提案書”にする方法


外壁の塗り替えで、2社が同じ家に呼ばれました。住んでいるのは、70代のご夫婦です。

A社の提案書は18ページ。写真も表も、びっしり入っていました。

B社の提案書は9ページ。1ページに、文字が3行しかありません。

選ばれたのはB社です。金額は、A社より8万円高い見積もりでした。

打ち合わせの途中、ご主人は3回、席を立ちました。老眼鏡を探すためです。席を立ったのは、A社の提案書を読んでいるときだけでした。

老眼鏡を探される提案書と、老眼鏡なしでうなずかれる提案書。差をつけたのは、文字の大きさだけではありませんでした。B社長が提案書を印刷する前に、1回だけやったことがあります。

外壁塗装。リフォーム。お墓や仏壇。保険の見直し。相続の相談。お客さんに年配の方が多い商売なら、毎月どこかで起きている話です。

今日は、老眼鏡を探される提案書を、20分で“老眼鏡なしでうなずかれる提案書”にする話です。使うのは、今の提案書とAIと20分だけです。

なぜ丁寧に作った提案書ほど「息子に見てもらいます」と言われてしまうのか?

平日の午前10時。お客さんの家のリビングです。

あなたは18ページの提案書をテーブルに広げます。前の晩に3時間かけて作りました。塗料の比較表も、工程表も、劣化の写真も入っています。

ご主人が1ページ目をめくります。少し顔を離して、目を細めます。

「ちょっと待ってね。眼鏡、どこに置いたかな」

ご主人が老眼鏡を探しに行くあいだ、奥さんが表のページを指さします。

「このシリコンとかフッ素とかは、何が違うの?」

あなたは丁寧に説明します。15分ほど話したところで、奥さんが言います。

「難しいことはよく分からないから、息子に見てもらってから決めますね」

提案書を作るとき、多くの社長が同じことを口にします。

「説明すれば、分かってもらえる」

「資料は詳しいほど、信用される」

どちらも、まじめな社長ほど言う言葉です。間違ってはいません。ただ、相手が老眼鏡を探している間、詳しい資料は1行も読まれていません。

丁寧に作るほど、文字は小さくなります。言葉は専門的になります。老眼鏡を探される提案書は、まじめな社長の机の上で毎晩生まれています。

提案書を丁寧に作るほど目立ってしまう1つの要素

18ページの提案書を、お客さんの目で見直してみます。

本文の文字は10ポイント。表の中は8ポイントです。注意書きは薄い灰色。写真の上には、白い文字が載っています。

言葉も見てみます。「ケレン」「付帯部」「コーキングの打ち替え」「シリコン樹脂」「期待耐用年数」。どれも、作った本人には毎日の言葉です。

作った本人は、中身を知っています。だから小さな字でも読めます。知らない言葉も1つもありません。

お客さんは違います。初めて見る言葉を、初めて見る小さな字で読みます。

提案書を丁寧に作るほど目立ってしまうもの。作った本人にしか読めない字と言葉です。

なぜ年配のお客さんは「字が小さくて読めない」と言ってくれないのか?

お客さんは、読めなくても「読めません」とは言いません。

言えば、相手の資料にケチをつけることになります。年寄り扱いされるのも嫌です。分からない言葉を聞き返すのは、恥ずかしいことだと感じます。

代わりに出てくる言葉が決まっています。

「息子に見てもらいます」

「主人と相談して、検討します」

社長の耳には、ていねいな保留に聞こえます。本当の意味は「読めなかった」です。

40代を過ぎると、手元の小さな字が見えにくくなる人が増えていきます。60代、70代のお客さんなら、老眼鏡が手放せない方も多いはずです。提案書を作る社長自身が、すでに老眼鏡を使っていることもあります。ただ、自分の作った資料は読めてしまいます。中身を覚えているからです。

説明のページを足すたびに読まれない度UP

老眼鏡を探される提案書を、作り続けるとどうなるか。控えめに数字にします。

月に4件、提案書を持ってお客さんの家に行くとします。うち3件は60代以上のご家庭です。年36件になります。

36件のうち3件に1件が、「息子に見てもらってから」で持ち帰られるとします。年12件です。

持ち帰られた提案書は、息子さんや娘さんの手に渡ります。比べやすいのは、最後のページの金額だけです。他社との値段の比べ合いが始まります。決まっても、平均6万円の値引きを求められるとします。

年12件 × 6万円で、年72万円です。他社に流れた分は数えていません。

値引きに応じなければ、他社に流れます。外壁塗装の1件は100万円前後になることも多い仕事です。1件流れるだけで、粗利で数十万円が消えます。

時間も消えます。持ち帰られた案件には、説明のためにもう一度お客さんの家へ行きます。1件2時間で、年24時間です。移動を入れると、丸3日分です。説明し直しても、決めるのは息子さんや娘さんです。訪問の時間は、値引きの話し合いの時間に変わっていきます。

なぜ息子さんや娘さんが出てくると値段の比べ合いになってしまうのか?

息子さんや娘さんは、打ち合わせの場にいません。あなたの顔も、劣化した外壁の写真も、説明も知りません。

手元にあるのは、18ページの提案書だけです。仕事の合間に、スマホで写真を見ます。専門用語を1つずつ検索します。

検索すると、塗装の相場の記事が出てきます。比べるのは、あなたの提案と、ネットの相場です。

提案書が読めないと、決める人が変わります。決める人が変わると、比べるものが「中身」から「値段」に変わります。

なぜ読めない提案書は工事が終わったあとまで損をするのか?

損は、契約の前だけでは終わりません。

工事が始まると、お客さんから電話が来ます。「雨どいまで塗るなんて、聞いていない」「足場を組んでいる間、窓が開けられないなんて知らなかった」。

提案書には、全部書いてありました。8ポイントの字で、「付帯部」「養生期間」という言葉で、です。お客さんは読めなかった。読めなかったことは、書いていなかったことと同じです。

説明の行き違いは、値引きや追加の無料工事で埋めることになります。1件あたり数万円。何より、お客さんの「頼んでよかった」が消えます。紹介も口コミも、生まれにくくなります。

よくある間違い:分かってもらおうと説明のページを足す

「分からない」と言われた社長がやりがちな手があります。説明のページを足すことです。

用語集を1ページ。塗料の比較をもう1ページ。工事の流れの詳しい説明をもう2ページ。

ページが増えると、1ページに入れる文字も増えます。文字はさらに小さくなります。用語集にも、新しい専門用語が並びます。

18ページは22ページになります。老眼鏡を探す回数が増えるだけです。

大きな声で、ゆっくり説明する社長もいます。お客さんは「子ども扱いされた」と感じることがあります。直すべきは話し方ではなく、紙のほうです。

これ、あなたの説明が下手なわけじゃないです

持ち帰られるのは、説明が下手だからではありません。資料が足りないからでもありません。

提案書が、作った本人の目で作られていることが原因です。作った本人の目には、小さな字も専門用語も見えません。

直すべきは中身の量ではなく、お客さんの目で一度読んだかどうかです。

「75歳のお客さんの目で読み直した1回」のおかげで8万円高くても契約を取れた理由

B社長も、以前は18ページの提案書を作っていました。結果はA社と同じです。年配のお客さんほど「息子に見てもらいます」で持ち帰られました。

作り方を変えたのは、ある打ち合わせがきっかけでした。80歳近いお客さんが、提案書の1ページ目から17ページ目までを飛ばしました。最後のページだけを開き、「で、全部でいくら?」と聞いたのです。

B社長は気づきました。17ページ分の説明は、読まれていなかった。

翌月から、B社長は提案書を印刷する前に1回だけ、手順を足しました。AIに「75歳のお客さん」になってもらい、提案書を読ませるのです。

AIは、つまずいた言葉に印をつけて返してきます。最初の提案書では、印が23か所つきました。「ケレン」「付帯部」「期待耐用年数」。B社長が毎日使っている言葉ばかりでした。

答えは、75歳のお客さんの目で読み直した1回です。印がついた言葉を、ふだんの言葉に直す。1ページに言うことを1つに絞る。文字を大きく、黒く、太くする。

18ページは9ページになりました。打ち合わせで、ご主人は老眼鏡を探しませんでした。最後に奥さんが言いました。

「これなら、私たちにも分かるわ。息子に聞かなくても大丈夫」

8万円高い見積もりのまま、打ち合わせの席で工事の日程が決まりました。

なぜ読みやすい提案書は中身まで信用されるのか?

心理学に「処理流暢性」という言葉があります。読みやすく、分かりやすいものほど、人は「正しい」「信用できる」と感じやすい。そんな傾向のことです。

同じ文章でも、読みにくい字で書かれていると、内容まで疑わしく感じます。小さな字で書かれた契約書を、人は警戒します。

読みにくい提案書は、中身がどれだけ正しくても「何か隠しているのでは」と感じさせます。読みやすい提案書は、読んだだけで安心を渡します。

老眼鏡なしでうなずかれる提案書は、文字が大きいだけではありません。読んだ瞬間に「この会社は、こちらのことを考えてくれている」と伝わる提案書です。

なぜ文字を大きくするだけでは老眼鏡を探されてしまうのか?

「じゃあ、文字を大きくすればいい」。多くの社長が、最初に考える直し方です。

18ページの提案書の、文字だけを大きくしてみます。1ページに10行入っていた文章は、2ページにはみ出します。18ページは36ページになります。めくる回数が倍になり、お客さんは途中で読むのをやめます。

文字が大きくなっても、「ケレン」は「ケレン」のままです。大きな字で書かれた分からない言葉は、小さな字よりも目立ちます。

老眼鏡なしで読める提案書には、3つがそろっています。

  • 言葉:お客さんがふだん使う言葉で書いてある
  • 量:1ページに言うことが1つ。3行で終わる
  • 見た目:大きく、黒く、太い字。背景は白

1つだけ直しても、残りの2つが足を引っぱります。3つを同じ順番で直すと、20分で終わります。順番は「言葉→量→見た目」です。言葉を先に直すのは、言葉が短くなると量が減り、量が減ると文字を大きくできるからです。

なぜ専門用語をふだんの言葉に直すと「先生」に見えるのか?

病院を思い出してください。

専門用語を並べる先生と、「血管の中に、ゴミがたまりかけています」と話す先生。信用されるのは、後者です。

専門用語は、詳しさの証明に見えます。お客さんの側から見ると、壁です。

「ケレン」を「古い塗料とサビを落とす作業」に直す。「付帯部」を「雨どいやベランダなど、壁以外の部分」に直す。言葉を直した瞬間、提案書はお客さんの側に立ちます。

神谷がいつも話している言葉があります。業者になるな、先生になれ。業者は専門用語で説明します。先生は、相手の言葉で説明します。

なぜパソコン教室の生徒さんは「分かりません」と言わずに来なくなるのか?

神谷は、20歳からパソコンスクールの講師として、初心者の方にパソコンを教えてきました。

教室で何度も見てきた光景があります。分からない言葉が出てきても、生徒さんは手を挙げません。うなずいて、画面を見ています。翌週、教室に来なくなります。

「分かりません」と言える人は、ほとんどいません。だから教える側が、先に言葉と画面を直しておくしかありません。

神谷は、札幌で印刷の仕事も手がけてきました。チラシでも会社案内でも、読む人の年齢に合わせて文字の大きさと言葉を決めます。作る人の好みでは決めません。

神谷は、営業マンを置かずに年商4.8億円、年間1000件規模の案件をWebから集めてきました。営業マンがいなくても決まる理由は、説明のうまさではありません。読むだけで分かる材料を、先に渡してきたからです。

普通に直すと1時間半、お客さん役のAIに読ませると20分

老眼鏡なしでうなずかれる提案書は、直す順番が違います。

普通は、自分で1ページずつ読み返して直します。作った本人の目では、つまずく言葉が見つかりません。文字の大きさも、1枚ずつ手で変えます。1件1時間半かかります。

お客さん役のAIに読ませると、流れは5つです。

  • 【手順1】裏技:AIに「75歳のお客さん役」で提案書を読ませ、つまずく言葉に印をつけさせる(5分)
  • 【手順2】印がついた言葉を「言いかえ辞書」でふだんの言葉に直す(5分)
  • 【手順3】1ページに言うことを1つに絞り、3行まで削る(4分)
  • 【手順4】裏技:「読みやすさの設定値7つ」を先に渡し、AIに全ページを作り直させる(4分)
  • 【手順5】印刷のしかたと、渡すときのひと言を決める(2分)

合計20分です。言いかえ辞書は一度作れば、次の提案書から使い回せます。2件目からは、もっと早く終わります。

20分後、あなたの提案書は“老眼鏡なしでうなずかれる提案書”になります

直す順番を変えると、何が変わるのか。並べてみます。

項目今まで20分後から
提案書のページ数18ページ9ページ
本文の文字10ポイント・灰色まじり28ポイント・黒・太め
1ページの文字量10行以上3行まで
専門用語23か所0か所(ふだんの言葉に)
打ち合わせ中のお客さん老眼鏡を探しに席を立つ紙を手に持ったまま、うなずく
帰り際のひと言「息子に見てもらいます」「これなら私たちで決められます」
1件の直し時間1時間半20分

いちばん変わるのは、あなたの口ぐせです。

「説明すれば、分かってもらえる」

が、

「説明しなくても、読めば分かる紙にしておこう」

になります。

お客さんの言葉も変わります。「難しいことは分からないから」が、「これなら私たちにも分かる」になります。「息子に聞かなくても大丈夫」と言われるようになります。

決める人も変わりません。目の前のご夫婦が、自分で読んで、自分で決めます。息子さんや娘さんがネットの相場と比べ始める前に、話が進みます。値引きの話が出にくくなり、帰ったあとに何度も電話で追いかける営業も減ります。

数字も戻ってきます。年12件の持ち帰りが半分になるだけで、値引きの年72万円のうち36万円が残ります。説明のための訪問も、年24時間から12時間に減ります。

言いかえ辞書は、提案書のためだけの道具ではありません。見積書。チラシ。ホームページ。工事のお知らせ。同じ辞書を使えば、会社の書類が全部、年配のお客さんに読める言葉にそろいます。一度作れば、ずっと使える資産です。

スタッフに任せやすくなるのも、大きな変化です。お客さん役のAIに読ませる。辞書で直す。設定値を貼る。順番が決まっているので、社長が夜中に1ページずつ直さなくても回ります。

次の打ち合わせの前の晩を、想像してみてください。

あなたは、今の提案書をAIに貼ります。75歳のお客さん役のAIが、つまずく言葉に印をつけます。辞書で言葉を直し、設定値を貼って作り直します。20分後、9ページの提案書がプリンターから出てきます。

翌日のリビングで、ご主人は老眼鏡を探しません。提案書を手に持ったまま、うなずいています。

もちろん、契約が決まるかどうかは、お客さんの事情や予算で変わります。本記事が約束できるのは1つです。「読めない提案書のせいで、決める人が変わってしまう」失敗を、20分でなくすことです。

▼AIの使い方でつまずいている方へ。無料の7大特典(①AI超入門 ②話すだけ音声入力 ③AIをあなた専属のゴーストライターにする ④コピペで使えるAIプロンプト15選 ⑤AI画像生成ガイド ⑥Canva画像編集法 ⑦録音→AI議事録)はこちらから受け取れます

https://m.kpartner.jp/p/m2q9CoFGHOzc?ftid=C9WMRegRGHIg

この先で手に入るもの

無料部分で、3つをお伝えしました。

  • なぜ持ち帰られるのか:提案書が作った本人の目で作られていて、お客さんには読めない字と言葉が残っている。お客さんは「読めない」と言わず「息子に見てもらいます」と言う
  • 何を変えれば決まるのか:印刷する前に、75歳のお客さんの目で1回読み直す。言葉をふだんの言葉に、1ページを3行に、文字を大きく黒く太くする
  • どういう順番で直すのか:お客さん役のAIに読ませる→言いかえ辞書で直す→3行に削る→設定値を渡して作り直させる→印刷と渡し方を決める

有料部分には、次の打ち合わせの前の晩、20分で実行するための道具だけを置きます。読む文章ではありません。貼る・埋める・照らし合わせる道具です。

  • 20分後の完成見本1表(架空の塗装会社の提案書、18ページ→9ページの直す前・直した後)
  • 貼るだけの指示文4本(①【裏技】75歳のお客さん役で読ませる ②言いかえ辞書を作らせる ③1ページ3行に削らせる ④【裏技】設定値7つで全ページを作り直させる。◯の差し替え箇所つき)
  • 言いかえ辞書の穴埋めシート1枚(自社の専門用語を20語、ふだんの言葉に直す。記入例つき)
  • 業種別「言いかえ」早見表1つ(外壁塗装・リフォーム・お墓や仏壇・保険・税理士や相続・ホームページ制作の6業種)
  • 裏技2つ:①普通は自分で読み返して直しますが、作った本人の目ではつまずく言葉が見つかりません。AIに75歳のお客さん役で読ませると、1時間の読み返しが5分で終わります ②普通は文字の大きさを1ページずつ手で直します。設定値7つを先に渡してAIに作り直させると、1時間の手直しが4分で終わります
  • 読みやすさの設定値表1つ/渡すときのひと言:言っていい・いけない表1つ/直す・直さない判定表1つ
  • 確認4か所とやってはいけない4つ

1件の直しが1時間半から20分になれば、月4件で4時間以上が浮きます。持ち帰りからの値引きを1件止められれば、6万円が残ります。980円の元は、最初の1件で取りやすい道具です。

向いている人:60代以上のお客さんに、提案書や見積書を出すことが多い方。「息子に見てもらいます」「検討します」で持ち帰られた経験がある方。提案書に専門用語や細かい表が多いと感じている方。

向いていない人:お客さんの多くが若い世代で、スマホの画面だけでやり取りが終わる方。提案書を出さず、口頭だけで決まる商売の方。AIをまだ一度も開いたことがない方(まずは無料の7大特典の「AI超入門」からどうぞ)。

20分後、あなたの提案書はこうなります

以下は道具です。上から順に、貼る・埋める・照らし合わせる。20分で終わります。先に、できあがりを見てください。

完成見本:塗装会社の提案書・直す前と直した後(架空の例)

ページ直す前(18ページ)直した後(9ページ)
1ページ目「外壁塗装工事 ご提案書」+会社ロゴ+10ポイントの挨拶文「◯◯様のお家を、あと15年守るためのご提案」(36ポイント)
2ページ目劣化診断の写真6枚に、白い小さな文字で説明写真1枚+「壁の表面が粉をふいています。雨がしみこみ始める合図です」
3〜4ページ目「ケレン」「下塗り」「付帯部」の工程表「古い塗料とサビを落とす」→「3回塗る」→「雨どいやベランダも塗る」の3行
5〜8ページ目シリコン・フッ素・無機の比較表(8ポイント・12行)3つの案を1ページずつ。各ページ「何年もつか」「いくらか」「向いているお家」の3行
9〜12ページ目工程表・保証の細かい条件・会社概要工事の日数と、工事中の暮らし(洗濯物・窓の開け閉め)を1ページ
13〜17ページ目施工事例・塗料メーカーの資料近所の施工事例を写真2枚で1ページ
最後のページ見積もり金額の内訳(8ポイント・30行)3つの案の金額だけを大きく。内訳は別の紙に

※すべて架空の会社とお客さんの例です。金額・年数・工事の中身は、あなたの見積もりと実績に置き換えます。

タイマーを20分にセットして、手順1から始めてください。

【手順1】裏技:AIに「75歳のお客さん役」で提案書を読ませてください(5分)

入力:今の提案書の文章(PowerPointやWordから文字をコピーしたもの、またはPDF)

出力:つまずいた言葉と、読みにくい場所の一覧

手作業なら:自分で読み返して1時間。作った本人の目では見落とす

普通は、提案書を自分で読み返して直します。作った本人には、知らない言葉が1つもありません。つまずく場所が見えないまま、印刷してしまいます。

裏技は、AIに75歳のお客さん役をさせて読ませることです。役を与えると、AIはお客さんの側から「分からない」「読みにくい」を遠慮なく返してきます。本物のお客さんが言ってくれない本音を、印刷の前に聞けます。

指示文①【裏技】75歳のお客さん役で読ませる

あなたは、75歳のお客さんです。◯◯(業種。例:外壁塗装)の提案書を、初めて受け取りました。

・専門用語やカタカナ語には慣れていません

・小さな字や、薄い色の字は読みにくいと感じます

・分からないことがあっても、業者さんには聞き返しにくいと思っています

以下の提案書を、お客さんとして1ページずつ読んでください。

次の3つを、ページごとに表にしてください。

1. 意味が分からなかった言葉(そのまま抜き出す)

2. 読む気がなくなった場所(文字が多い・表が細かい など)と、その理由

3. 読み終わったときに、家族に何と言うか(ひと言)

最後に、「この提案書を家族に見せるとき、いちばん説明しにくいページ」を1つ挙げてください。

提案書に書いていないことは、推測で足さないでください。

[ここに提案書の文章を貼る]

お客さんの名前・住所・電話番号は、貼る前に「◯◯」に置き換えます。

直す・直さない判定表

AIが挙げた場所を、表に照らして仕分けます。

AIの指摘直す理由
専門用語・カタカナ語・英語の略語直すお客さんが聞き返せない一番の壁
1ページ10行以上の文章直す読む前にあきらめられる
8〜12ポイントの表・注意書き直す老眼鏡を探される原因
金額・保証の条件・法律で決まった表示直さない(別の紙に残す)削ると、あとでトラブルになる
工事の安全に関わる説明直さない(言葉だけやさしく)中身を減らしてはいけない
会社の想い・社長の挨拶1行に縮める決める材料にならない

【手順2】つまずいた言葉を「言いかえ辞書」でふだんの言葉に直してください(5分)

入力:手順1で印がついた言葉の一覧

出力:自社の言いかえ辞書(20語)

手作業なら:1語ずつ考えて40分。次の提案書でまた同じ言葉を考え直す

指示文②:言いかえ辞書を作らせる

以下は、◯◯(業種)の提案書で、お客さんが分からなかった言葉の一覧です。

1語ずつ、75歳のお客さんにも分かる「ふだんの言葉」に言いかえてください。

条件

・言いかえは20字以内。中学生でも分かる言葉にする

・意味を変えない。工事や商品の中身を、大げさにも小さくも言わない

・カタカナ語を、別のカタカナ語で言いかえない

・表の列は「専門用語」「ふだんの言葉」「使う場面」

・最後に、同じ業種の提案書でよく出てくるのに、一覧に入っていない言葉を5つ足して、同じように言いかえてください

[ここに手順1の言葉の一覧を貼る]

言いかえ辞書の穴埋めシート

AIの答えを見ながら、自社の辞書を20語まで埋めます。社内のパソコンに保存し、次の提案書から指示文に毎回貼ります。

番号専門用語(自社でよく使う言葉)ふだんの言葉(20字以内)使う場面
記入例1ケレン古い塗料とサビを落とす作業工事の流れ
記入例2付帯部雨どいやベランダなど、壁以外の部分見積もり・工事の流れ
記入例3期待耐用年数次の塗り替えまでの目安の年数3つの案の比較
記入例4チョーキング壁をさわると手に白い粉がつく状態劣化の説明
1
2
3
…(20まで)

業種別「言いかえ」早見表

業種専門用語ふだんの言葉
外壁塗装コーキングの打ち替え壁のつなぎ目のゴムを新しくする
リフォームユニットバス床・壁・浴槽がひとつになったお風呂
お墓・仏壇開眼供養新しいお墓に魂を入れていただく法要
保険解約返戻金途中でやめたときに戻ってくるお金
税理士・相続基礎控除税金がかからない金額の上限
ホームページ制作サーバー・ドメインホームページを置く場所の家賃・住所

【手順3】1ページに言うことを1つに絞り、3行まで削ってください(4分)

入力:手順2で言葉を直した提案書の文章

出力:1ページ3行の、9ページ前後の原稿

手作業なら:どこを削るか迷って1時間

指示文③:1ページ3行に削らせる

以下の提案書を、75歳のお客さんが老眼鏡なしで読める原稿に作り直してください。

条件

・1ページに言うことは1つだけ。1ページは3行まで、1行は20字以内

・各ページの1行目は「お客さんにとって何が変わるか」を書く(例:あと15年、雨もりの心配がなくなります)

・言葉は、下の言いかえ辞書の「ふだんの言葉」を使う

・金額・年数・日数は、私が渡した数字だけを書く。書いていない数字は「◯◯」のままにする

・削った内容は消さずに、最後に「別の紙にまとめる内容」として一覧にする

・全体で◯ページ以内(目安:元のページ数の半分)

[ここに言いかえ辞書を貼る]

[ここに提案書の文章を貼る]

削った内容は「別の紙」にまとめます。金額の内訳や保証の細かい条件は、捨てずにA4の別紙で渡します。提案書は読む紙、別紙は保管する紙です。

【手順4】裏技:「読みやすさの設定値7つ」を先に渡して、AIに全ページを作り直させてください(4分)

入力:手順3の原稿と、下の設定値表

出力:設定値どおりにそろった提案書のスライド(PowerPointなど)

手作業なら:1ページずつ文字の大きさ・色・書体を直して1時間

普通は、できあがったスライドの文字を1ページずつ選び、大きさと色を手で直します。18ページなら1時間。直し忘れたページも出てきます。

裏技は、先に「読みやすさの設定値7つ」を指示文に入れて、AIに全ページを作り直させることです。ChatGPTやClaudeは、PowerPointのファイルを作れます。設定値を先に渡せば、全ページが同じ大きさ・同じ色・同じ書体でそろって出てきます。

読みやすさの設定値表

番号項目設定値
1本文の文字28ポイント以上(A4で印刷する資料なら14ポイント以上)
2見出しの文字36ポイント以上・太字
3文字の色黒。薄い灰色・水色・黄色の文字は使わない
4背景白。写真の上に文字を載せない
5書体BIZ UDPゴシック(Windowsなら最初から入っている、読みやすさを考えた書体)
6文字の量1ページ3行まで・1行20字以内・行と行の間を広めに
7数字算用数字で大きく(例:15年)。金額は「円」まで書く

指示文④【裏技】設定値7つで全ページを作り直させる

以下の原稿を、PowerPointのファイル(16:9)にしてください。

次の「読みやすさの設定値」を、全ページに同じように守ってください。1ページでも外れたら、作り直してください。

1. 本文は28ポイント以上

2. 見出しは36ポイント以上・太字

3. 文字の色は黒だけ。薄い色の文字は使わない

4. 背景は白。写真の上に文字を載せない。写真は1ページに1枚まで

5. 書体はBIZ UDPゴシック

6. 1ページ3行まで・1行20字以内・行間は1.5倍

7. 数字は算用数字。金額・年数は原稿の数字から変えない

作り終わったら、全ページの「文字の大きさ」「1ページの行数」を一覧にして、設定値から外れたページがないか自分で確認してください。

[ここに手順3の原稿を貼る]

できあがったファイルは、自分のパソコンで開いて全ページをめくります。BIZ UDPゴシックが入っていないパソコンでは、別の書体に置き換わることがあります。開いたパソコンで書体が変わっていないかだけ見ます。

【手順5】印刷のしかたと、渡すときのひと言を決めてください(2分)

入力:手順4のファイル

出力:印刷した提案書と、別紙と、最初のひと言

手作業なら:いつもどおり1枚に2ページ並べて印刷し、字がさらに小さくなる

印刷は、A4の紙に1ページずつ。1枚に2ページ並べる「割り付け印刷」はしません。紙は片面だけ、左上を1か所ホチキスで留めます。めくりやすく、テーブルに置いたまま読めます。

渡すときのひと言:言っていい・いけない表

場面言っていい言ってはいけない
提案書を出すとき「1ページ3行だけにまとめてきました。ゆっくりご覧ください」「お年だと小さい字は見えにくいですよね」
別紙を出すとき「細かい内訳は、こちらの別の紙に全部書いてあります」「細かいところは読まなくて大丈夫です」
質問が出ないとき「どのページが一番気になりましたか」「分からないところはないですよね」
帰り際「ご家族にも、このまま見せていただける作りにしています」「息子さんにもよく説明しておいてください」

「お年だと」「見えにくいですよね」は、親切のつもりでも年寄り扱いに聞こえます。読みやすくしたことは、言わずに渡すのがいちばんです。

出す前に確かめる4か所

  • 確認①:75歳のお客さん役のAIに、直した提案書をもう一度読ませたか。「意味が分からなかった言葉」が0になっているか
  • 確認②:金額・年数・日数が、見積書と一致しているか。AIが数字を丸めたり、書き足したりしていないか
  • 確認③:設定値表の7つが、全ページで守られているか。表や注意書きだけ小さな字に戻っていないか
  • 確認④:AIに貼った文章に、お客さんの名前・住所・電話番号・家の写真が残っていないか

やってはいけない4つ

1. 数字をAIに決めさせない。金額・年数・保証の期間は、見積書と自社の実績に書いてあるものだけを使います。指示文にも「書いていない数字は◯◯のまま」の1行を入れます

2. お客さんの個人情報をAIに貼らない。名前・住所・電話番号・家がわかる写真は、貼る前に外すか「◯◯」に置き換えます

3. 言いかえで中身を変えない。「15年もつ」を「ずっと安心」に、「目安」を「保証」に言いかえてはいけません。やさしい言葉にするのは言い方だけで、約束の中身は1ミリも大きくしません。根拠のない強い言葉も使いません

4. 年寄り扱いしない。「お年寄りにも分かるように」と口に出したり、子ども向けの絵やひらがなばかりの文にしたりすると、お客さんは傷つきます。目指すのは「誰が読んでも分かる大人の提案書」です

一人で進められないときの次の一歩

詰まるとしたら2か所です。今の提案書の文字を、AIに貼れる形で取り出すところ。言いかえ辞書を、提案書・見積書・チラシ・ホームページで使い回す仕組みにするところ。どちらも会社ごとに正解が変わります。

まずは無料の7大特典で、AIに何をどう渡すかの型を手元に置いてください。特典の「AI超入門」はAIに文章を貼るところで、「コピペで使えるAIプロンプト15選」は指示文の差し替えで、「Canva画像編集法」はスライドの仕上げで役に立ちます。言いかえ辞書と設定値を、会社の決まりにしたい方もいるはずです。スタッフが直し、社長は最後の確認だけで回る形です。向いているのは、AIスモビジ実践会です。あなたの会社の提案書を実際に触りながら進める場です。本気で仕組みに変えたい方だけ来てください。

道具を次の打ち合わせの前の晩に全部使えば、翌日には4つがそろっています。20語の言いかえ辞書。設定値どおりの9ページの提案書。保管用の別紙。最初に言うひと言。打ち合わせが始まっても、ご主人は老眼鏡を探しに行きません。あなたは説明を足す代わりに、ページをめくるのを待つだけです。

まとめ:今日やることは、AIに「75歳のお客さん」として提案書を1回読ませることです

  • 持ち帰られるのは、説明が下手だからではなく、作った本人にしか読めない字と言葉が残っているから
  • お客さんは「読めない」と言わない。代わりに「息子に見てもらいます」と言い、決める人と比べるものが変わる
  • 持ち帰りからの値引きで年72万円、説明のための訪問で年24時間が消えている
  • 75歳のお客さんの目で1回読み直す。業者は専門用語で説明する、先生は相手の言葉で説明する
  • 数字の中身は変えず、言い方だけをやさしくする。年寄り扱いはしない

今日やることは1つだけです。今の提案書をAIに貼り、「75歳のお客さんとして読んで、分からない言葉を挙げて」と頼む。出てきた言葉を1つ、ふだんの言葉に直すだけで、次の提案書は変わり始めます。

説明を足すほど読まれないなら、説明を足すのをやめる。18ページの丁寧さより、3行で分かる9ページを渡す。

老眼鏡を探される提案書を、“老眼鏡なしでうなずかれる提案書”に。 必要なのは、今の提案書とAIと20分だけです。やるかやらないか、それだけの話です。

▼AIを「知っているだけ」で終わらせないために。無料の7大特典(①AI超入門 ②話すだけ音声入力 ③AIをあなた専属のゴーストライターにする ④コピペで使えるAIプロンプト15選 ⑤AI画像生成ガイド ⑥Canva画像編集法 ⑦録音→AI議事録)はこちらから受け取れます

https://m.kpartner.jp/p/m2q9CoFGHOzc?ftid=C9WMRegRGHIg


トップへ戻る