窓のリフォームで、2社が同じ家に提案書を出しました。
A社の見積もりは148万円。「今月中なら」と10万円引いて、138万円にしました。
B社の見積もりは152万円。値引きは1円もしていません。
選ばれたのはB社です。決めた日、ご主人はB社の社長にこう言いました。
「B社さんのほうが、結局安かったので」
B社の見積もりは、A社より14万円高いままでした。
値引きでしか決まらない提案書と、補助金で値引きせずに決まる提案書。B社の提案書の3ページ目には、A社にない1枚がはさまっていました。
リフォーム。外壁塗装。給湯器の交換。防犯カメラの取り付け。お店の改装。お客さんが「高いな」と感じる工事なら、毎月どこかで起きている話です。
今日は、値引きでしか決まらない提案書を、30分で“補助金で値引きせずに決まる提案書”にする話です。使うのは、今の提案書とAIと30分だけです。
なぜ見積もりを出すたびに「もう少し安くなりませんか」と言われてしまうのか?
土曜の午前11時。お客さんの家のリビングです。
あなたは提案書をテーブルに広げます。工事の内容。使う材料。工程表。最後のページに金額があります。
ご主人は金額のページで手を止めます。奥さんと顔を見合わせます。少し間があって、ご主人が言います。
「うーん。予算より、ちょっと高いですね。もう少し、なんとかなりませんか」
あなたは電卓をたたきます。「では、5万円お引きします」
ご主人は「ありがとうございます。一度、家内と相談します」と言って、提案書を閉じます。
1週間後、電話がかかってきます。「今回は、別のところにお願いすることにしました」。値引きした5万円は、決め手になりませんでした。
提案書を作る社長は、よく同じことを口にします。
「うちは適正価格です。これ以上は下げられません」
「最後は、値段の勝負ですから」
どちらも、まじめに見積もりを作る社長の言葉です。ただ、お客さんの頭には、金額のページを見た瞬間から1つの計算が始まっています。自分の財布から、最後にいくら出ていくのか。
値引きでしか決まらない提案書は、金額のページで話が止まる提案書です。
提案書を丁寧に作るほど目立ってしまう1つの要素
丁寧な提案書を、お客さんの目で見直してみます。
工事の内容は細かく書いてあります。材料のメーカーも、保証の年数も入っています。工程表もきれいです。
ところが、お客さんの財布から出ていくお金の話は、最後のページの「合計金額」1行だけです。
お客さんが知りたいのは、見積書の合計ではありません。国や市から戻ってくるお金を引いた、自分の本当の負担です。
窓の断熱、耐震、バリアフリー、給湯器、防犯カメラ、お店の設備。工事の種類によっては、国や県や市が費用の一部を出してくれる制度があります。お客さんは、うっすら知っています。「補助金とか、あるんでしょ?」と近所で聞いたことがあります。
提案書を丁寧に作るほど目立ってしまうもの。お客さんが使えるかもしれないお金の話が、1行も書いていないことです。
なぜお客さんは「もう少し安くなりませんか」としか言わないのか?
お客さんは、補助金のことを社長に聞きません。
聞いても、社長が知らなかったら気まずくなります。「業者さんに調べさせるのは悪い」とも感じます。何より、どこに何を聞けばいいのか、お客さん自身が分かっていません。
代わりに口から出る言葉は決まっています。
「もう少し、なんとかなりませんか」
社長の耳には、値引きのお願いに聞こえます。本当の意味は「自分の負担を、少しでも小さくしたい」です。下げる方法は、値引きだけではありません。
もう1つ、お客さんには言いにくい本音があります。「ほかの会社は、補助金の話をしてくれるかもしれない」です。
お客さんは、1社目の提案書を閉じたあと、2社目と3社目にも話を聞きます。2社目の社長が「このお宅なら、市の助成が使えるかもしれません」と言えば、1社目の提案書は比べる前に外されます。値段の勝負に負けたのではありません。お客さんの財布の話をした会社に、先を越されたのです。
値引きに応じるたびに利益の目減り度UP
値引きでしか決まらない提案書を、出し続けるとどうなるか。控えめに数字にします。
提案を月に6件出すとします。年72件です。
72件のうち4件に1件で、値引きを求められるとします。年18件です。1件あたり5万円を引くと、年90万円の利益が消えています。
値引きの5万円は、売上から引かれるのではありません。利益からまるごと消えます。粗利が30万円の工事なら、6分の1が消えます。
時間も消えます。見積もりを出し直します。社内で「いくらまでなら下げられるか」を考えます。1件1時間なら、18件で年18時間です。
値引きしても決まらない案件もあります。冒頭の5万円は、出しただけで終わりました。
失う機会は、もう1つあります。値引きした金額は、次の工事の「基準」になります。
一度5万円引いたお客さんは、次に頼むときも値引きを前提に話を始めます。紹介されたお客さんも「◯◯さんは5万円引いてもらったそうですね」と言ってきます。値引きは1回で終わりません。お客さんの頭の中に、あなたの会社の「本当の値段」として残ります。
よくある間違い:「補助金はお客さんが自分で調べるもの」と線を引く
補助金の話を出さない社長には、理由があります。
「制度が多すぎて、全部は追いかけられない」
「間違ったことを言って、もらえなかったら責任が取れない」
どちらも正しい心配です。だから多くの社長は「補助金は、お客さんご自身で役所に聞いてください」と線を引きます。
線を引いた結果、お客さんは何もしません。調べ方が分からないからです。補助金の話は消えて、残るのは金額のページだけです。比べられるのは、値段だけになります。
もう1つの間違いは、ネットで「補助金 リフォーム」と検索して、出てきた記事を丸ごと伝えることです。去年の制度。別の市の制度。もう受付が終わった制度。まとめ記事には、古い情報が混ざっています。伝えたあとに「もう締め切られていました」と分かれば、信用は値引きより大きく減ります。
なぜ工事が終わってから補助金を知ったお客さんは、二度と紹介してくれないのか?
いちばん痛い損は、工事のあとにやってきます。
工事が終わって3か月後。奥さんが、近所の人と立ち話をします。
「うちも窓を替えたのよ。市の補助金が出て、だいぶ助かったわ」
奥さんは、立ち話の間は笑ってうなずきます。家に帰って、ご主人に言います。
「補助金、うちも使えたんじゃない? 業者さん、何も言ってくれなかったわね」
多くの補助金は、契約や工事の前に申し込む決まりです。工事が終わってからでは、間に合いません。お客さんの中で、あなたの会社は「教えてくれなかった会社」になります。
紹介は、満足したお客さんからしか生まれません。工事の出来がよくても、紹介の言葉は出てこなくなります。
これ、お客さんがケチなわけじゃないです
値引きを求めるお客さんは、ケチなのではありません。
お客さんの手元には、負担を小さくする方法が「値引きをお願いする」しかないだけです。
補助金の調べ方を知っていれば、お客さんは値引きより先にそちらを使います。調べ方を知らないから、目の前の社長に「なんとかなりませんか」と言うしかありません。
足りないのは値引きの幅ではありません。お客さんが使えるお金を、契約の前に調べて見せる1枚です。
「お客さんが使える補助金を調べた1枚」のおかげで14万円高くても値引きせずに契約を取れた理由
冒頭のB社の話に戻ります(話を分かりやすくするための例です)。
B社の提案書の3ページ目には、1枚のページがはさまっていました。見出しは「◯◯様邸で使える可能性がある補助金」。
国の窓の断熱の補助金。市の住宅リフォームの助成。2つの制度の名前と、公式ページの場所。対象になりそうな理由が1行ずつ。そして、いちばん下に大きく書いてありました。
- 工事の金額:152万円
- 戻ってくる可能性があるお金:最大で約50万円
- お客さまの負担の目安:約100万円
- 市の助成の受付締切:11月28日(予算がなくなり次第終了)
- 申し込みは、契約のあと・工事の前に当社が手続きの流れをご案内します
ご主人は、A社の138万円とB社の約100万円を見比べました。A社の提案書には、補助金の話が1行もありませんでした。
答えは、お客さんが使える補助金を調べた1枚です。値引きでも、会社の実績でもありませんでした。
なぜ値引きよりも補助金のほうがお客さんの心を動かすのか?
値引きは、会社の利益を削ってお客さんの負担を下げます。
補助金は、会社の利益を1円も削らずにお客さんの負担を下げます。
お客さんの財布から見ると、どちらも「出ていくお金が減る」ことに変わりはありません。違うのは、会社に残るお金です。5万円引けば、5万円の利益が消えます。補助金の1枚を入れても、会社の利益は消えません。
しかも、補助金の金額は値引きより大きいことがあります。工事によっては、数十万円になることもあります。値引きで同じ額を出せる会社はありません。
もう1つ、お客さんの頭の中で起きることがあります。値引きは「最初の金額は高すぎたのか」という疑いを生みます。補助金は「この会社は、うちのことを考えて調べてくれた」という信用を生みます。同じ「安くなる」でも、残る印象が正反対です。
なぜ補助金の締切があると、お客さんは迷わずに決められるのか?
補助金には、たいてい受付の期間があります。予算がなくなり次第、終わる制度も少なくありません。
お客さんが「一度、家内と相談します」と言うのは、急いで決める理由がないからです。1か月考えても、何も損をしません。
補助金の締切が書いてあると、話が変わります。「11月28日までに申し込まないと、50万円の補助が使えないかもしれない」。迷っている時間そのものが損になります。
値引きで急がせると、押し売りになります。「今月中なら10万円引きます」は、お客さんに疑われる言葉です。補助金の締切は、会社が作った期限ではありません。国や市が決めた期限です。社長は、事実を伝えるだけでいい。売り込まずに、お客さんが自分で急ぐ理由ができます。
なぜ補助金の1枚は、金額のページより前に置くのか?
補助金の話をしている会社でも、多くは提案書の最後に置いています。金額のページの後ろに「ご参考:補助金について」と1枚つけるだけです。
お客さんは、提案書を前から順に読みます。先に152万円を見た人の頭には、152万円が残ります。後ろの補助金のページは「おまけ」になります。
順番を逆にします。金額のページの前に「負担の目安は約100万円」が来ると、お客さんは100万円を基準にして金額のページを読みます。同じ152万円でも、受け取り方が変わります。
人は、最初に見た数字を基準にして、あとの数字を判断します。心理学ではアンカリングと呼ばれます。値引きをしなくても、見せる順番を変えるだけで、お客さんの「高い」が「思ったより安い」に変わります。
なぜ補助金を自分で検索すると半日かかってしまうのか?
「じゃあ、補助金を調べてみよう」
多くの社長は、ネットで検索します。「◯◯市 リフォーム 補助金」。
出てくるのは、まとめ記事と、去年の記事と、隣の市の記事です。役所のページを開くと、PDFの募集要項が40ページ。対象の工事、対象外の工事、申し込みの順番、必要な書類。読み終わるころには、半日が過ぎています。
しかも、制度は国・県・市の3か所に分かれています。1つ見つけて安心すると、ほかの2か所を見落とします。お客さんごとに住んでいる市が違えば、毎回やり直しです。
提案のたびに半日かけるのは無理です。だから多くの社長は、補助金の話をやめてしまいます。
なぜAIに探させるときは「探し方」より「捨て方」が大事なのか?
検索ができるAIに頼めば、補助金の候補は数分で出てきます。
ただし、AIは古い制度も、別の市の制度も、もう終わった制度も、もっともらしく並べます。「〜という補助金があります」と、自信のある口ぶりで書きます。AIの答えをそのまま提案書に貼るのが、いちばん危ない使い方です。
大事なのは、AIにたくさん探させることではありません。公式のページで確かめられない制度を、最初に捨てさせることです。残ったものだけを、社長が公式ページで確かめます。
補助金の金額や締切を決めるのは、AIではありません。国や市の公式ページと、窓口の担当者です。AIは探して捨てる係、確かめて決めるのは社長です。役割を分けると、半日の作業が30分で終わります。
なぜ営業マンのいない会社ほど「調べてくれる会社」になるべきなのか?
神谷はリフォーム業に未経験から参入し、営業マンを置かずに年商4.8億円、年間1,000件の案件を受けてきました。営業マンがいない会社は、お客さんを何度も訪ねて説得できません。だから、最初に渡す提案書で信用を取るしかありません。
神谷が伝え続けている言葉があります。業者になるな、先生になれ。
業者は、言われた工事の見積もりを出して、値段で比べられます。先生は、お客さんがまだ知らないことを先に教えます。「このお宅なら、こういう制度が使えるかもしれません」と言える会社は、もう見積もりを出すだけの業者ではありません。
ホームページでも同じです。問い合わせが年12件しかなかった建築内装の会社は、お客さんが知りたい専門の情報を先に見せる形に変えて、毎月案件が入るようになりました。お客さんが聞く前に、知りたいことを渡す。提案書の補助金の1枚も、同じ考え方です。
普通に調べると半日、AIを使うと30分
補助金の1枚を、普通に作るとどうなるか。
検索して候補を探します。1時間。役所のページと募集要項を読みます。2時間。提案書に入る形にまとめます。1時間。合わせて半日です。お客さんが変わるたびに、最初からやり直しです。
流れを変えると、30分で終わります。
- 【手順1】お客さんの条件メモを6つだけ埋める
- 【手順2】AIに国・県・市の3段で探させ、公式ページのない制度は捨てる
- 【手順3】募集要項は「対象外になる条件」から読ませる
- 【手順4】提案書の3ページ目に入れる「補助金の1枚」を作らせる
- 【手順5】渡すときのひと言と、確認の連絡を決める
探す前に条件を決める。探したら、まず捨てる。読むのは「使える条件」ではなく「使えない条件」から。順番を変えるだけで、半日の作業が30分になります。
30分後、あなたの提案書は“補助金で値引きせずに決まる提案書”になります
| 項目 | 直す前 | 直した後 |
|---|---|---|
| 金額のページで | 「もう少し、なんとかなりませんか」と言われる | 「負担は100万円くらいになるんですね」と言われる |
| 値引き | 4件に1件で5万円引き(年90万円) | 値引きの話が出る前に、負担の目安を見せている |
| 見積もりの出し直し | 年18時間 | 補助金の1枚を差し替えるだけ |
| 決めるタイミング | 「一度、家内と相談します」で1か月止まる | 「締切に間に合うように、進めてください」 |
| 工事のあと | 「補助金、教えてくれなかったわね」 | 「補助金まで調べてくれる会社よ」と紹介される |
お客さんの言葉が変わります。
直す前は「もう少し、なんとかなりませんか」でした。
直した後は「ここまで調べてくれたなら、お願いします」です。
値引きの話が減ります。比べられるのが見積書の合計ではなく「自分の負担」になるからです。相見積もりの中で、あなたの会社だけが、お客さんの財布の中まで考えています。14万円高くても、負担が分かる会社を選ぶお客さんは少なくありません。
社長の気持ちも変わります。値引きを考える夜がなくなります。「いくらまで下げられるか」ではなく「このお宅で使える制度は何か」を考える時間になります。同じ30分でも、利益を削る30分と、信用を積む30分では、残るものが違います。
一度調べた制度は、次のお客さんにも使えます。同じ市で同じ工事なら、2件目からは5分です。ホームページに「◯◯市で使える補助金」のページを作れば、補助金を探しているお客さんが検索から見つけてくれます。
SNSの投稿は、流れて消えていきます。補助金のページをホームページに置けば、夜中も休みの日も「調べてくれる会社」として働き続けます。1回30分で作った1枚が、資産になります。
値引きでしか決まらない提案書は、30分で“補助金で値引きせずに決まる提案書”になります。
▼AIの使い方でつまずいている方へ。無料の7大特典(①AI超入門 ②話すだけ音声入力 ③AIをあなた専属のゴーストライターにする ④コピペで使えるAIプロンプト15選 ⑤AI画像生成ガイド ⑥Canva画像編集法 ⑦録音→AI議事録)はこちらから受け取れます
この先で手に入るもの
無料部分で、3つをお伝えしました。
- なぜ値引きを迫られるのか:提案書に、お客さんが使えるお金の話が1行もない。お客さんは負担を下げる方法を「値引きのお願い」しか持っていない
- 何を変えれば決まるのか:お客さんが使える補助金を調べた1枚を、提案書の3ページ目に入れる。工事の金額・戻る可能性のあるお金・負担の目安・締切を1枚で見せる
- どういう順番で作るのか:条件メモを埋める→AIに3段で探させて捨てる→募集要項は対象外の条件から読ませる→補助金の1枚を作らせる→渡すときのひと言を決める
有料部分には、次の提案書を出す前の30分で実行するための道具だけを置きます。読む文章ではありません。貼る・埋める・照らし合わせる道具です。
- 30分後の完成見本1表(架空のリフォーム会社の「補助金の1枚」・欄ごとの完成形)
- お客さんの条件メモ1枚(穴埋め6欄・記入例つき。名前も住所も書かない形)
- 貼るだけの指示文4本(①【裏技】国・県・市の3段で探させて捨てさせる ②【裏技】募集要項から対象外の条件と順番だけ抜かせる ③補助金の1枚の原稿を作らせる ④見つからなかったときの1行と、確認の連絡文を作らせる。◯の差し替え箇所つき)
- 裏技2つ:①普通は「補助金はありますか」と聞きますが、古い制度と別の市の制度が混ざります。公式ページの場所が示せない制度を先に捨てさせると、確かめる作業が2時間から7分になります ②普通は募集要項を頭から読みますが、40ページで1時間かかります。「対象外になる条件」と「申し込みの順番」だけを先に抜かせると、8分で使えるかどうかが分かります
- 業種別「探すときの言葉」早見表1つ(リフォーム・外壁塗装・給湯器・防犯カメラ・お店の改装・解体の6業種)
- 残す・捨てる判定表1つ/渡すときのひと言:言っていい・いけない表1つ/こんなときはどうする表1つ(制度が見つからない・締切が過ぎていた・事業者の登録が必要だった 等)
- 確認4か所とやってはいけない5つ
補助金の1枚を作る手間が、半日から30分になります。同じ市・同じ工事なら、2件目からは5分です。値引き1件を止められれば、5万円の利益が残ります。980円の元は、最初の1件で取りやすい道具です。
向いている人:リフォーム・外壁塗装・設備・防犯カメラ・お店の改装など、1件の金額が大きい工事を提案している方。「もう少し安くなりませんか」と言われることが多い方。補助金があるのは知っているが、調べる時間がなくて提案書に入れていない方。
向いていない人:1件数千円の商品を売っていて、補助金の対象になる工事や設備を扱っていない方。お客さんに「必ずもらえます」と言い切って契約を取りたい方。AIをまだ一度も開いたことがない方(まずは無料の7大特典の「AI超入門」からどうぞ)。
30分後、あなたの補助金の1枚はこうなります
以下は道具です。上から順に、貼る・埋める・照らし合わせる。30分で終わります。先に、できあがりを見てください。
完成見本:窓のリフォームの「補助金の1枚」(架空の例)
| 欄 | 完成形 |
|---|---|
| 見出し(36ポイント) | ◯◯様邸で使える可能性がある補助金 |
| 制度① | 国の窓の断熱リフォームの補助(公式ページ:◯◯省の事業ページ)/対象になりそうな理由:内窓を4か所に付けるため |
| 制度② | ◯◯市の住宅リフォーム助成(公式ページ:◯◯市のホームページ)/対象になりそうな理由:市内の業者が施工し、市内に住んでいるため |
| 工事の金額 | 152万円(税込) |
| 戻ってくる可能性があるお金 | 最大で約50万円(制度①と②の上限を、社長が公式ページで確認して計算) |
| お客さまの負担の目安 | 約100万円 |
| 締切 | ◯◯市の助成:11月28日まで(予算がなくなり次第終了) |
| 順番 | ①ご契約 → ②工事の前に申し込み → ③工事 → ④完了の報告 → ⑤補助金の振り込み |
| ただし書き | 補助金の金額と対象は、申し込みの審査で決まります。当社が公式ページで確認した日:10月4日 |
※すべて架空の会社と金額の例です。制度の名前・金額・締切は、あなたのお客さんの市区町村の公式ページで確かめた事実に置き換えます。
タイマーを30分にセットして、手順1から始めてください。
【手順1】お客さんの条件メモを6つだけ埋めてください(3分)
補助金は、住んでいる場所と工事の中身で決まります。AIに頼む前に、条件をメモにします。名前と住所は書きません。市区町村までで十分です。
入力:打ち合わせのメモ/出力:条件メモ6欄/手作業なら:検索しながら思い出して20分
お客さんの条件メモ(穴埋め)
| 欄 | 書くこと | 記入例(架空) |
|---|---|---|
| ①市区町村 | 工事をする家・お店のある市区町村 | 福岡県◯◯市 |
| ②工事の中身 | 何を、何か所、どう変えるか | 内窓を4か所に付ける。浴室の入口の段差をなくす |
| ③建物 | 戸建て/マンション/お店・事務所、建てた年 | 戸建て・1998年築 |
| ④住んでいる人 | 65歳以上・介護の認定・子育て中など、当てはまるものだけ | 65歳以上の母が同居 |
| ⑤工事の時期 | 契約の予定と、工事を始めたい月 | 10月中に契約、11月に工事 |
| ⑥金額 | 見積もりの合計(税込) | 152万円 |
④は、お客さんに直接聞かなくてかまいません。打ち合わせで聞いた話から、分かる範囲だけ書きます。
【手順2】裏技:AIに「国・県・市」の3段で探させ、公式ページのない制度は捨ててください(7分)
普通は「◯◯市でリフォームの補助金はありますか」と聞きます。古い制度と、別の市の制度と、もう終わった制度が混ざって出てきます。確かめるだけで2時間かかります。
最初から3段に分けて探させ、公式ページの場所を言えない制度は捨てさせます。残った2〜4個だけを確かめれば終わります。
入力:条件メモ/出力:国・県・市の候補表/手作業なら:2時間
使うのは、検索ができるAIです(ChatGPTの検索、Gemini、Perplexityなど)。
指示文①【裏技】国・県・市の3段で探させて、捨てさせる
以下の条件で工事をするお客さんが、使える可能性のある補助金・助成金を探してください。
【探し方】
・「国」「◯◯県」「◯◯市」の3段に分けて、それぞれ探す
・今年度(◯◯年度)に受付している、または受付予定の制度だけを出す
・制度ごとに「制度の名前」「出しているところ」「公式ページのURL」「受付期間」「上限額」「対象になりそうな理由」を表にする
【捨てる条件】
・公式ページ(国・県・市・公的な団体のページ)のURLを示せない制度は、表に入れずに「捨てた制度」として名前だけ書く
・受付が終わっている制度、去年度の情報しか見つからない制度も捨てる
・まとめサイトや業者のブログだけが情報源のものは捨てる
【守ること】
・金額や期限を推測で書かない。分からない欄は「公式ページで要確認」と書く
・最後に「社長が公式ページで確かめるべき点」を3つ書く
【条件メモ】
(ここに条件メモを貼る)
AIが出した表のURLは、1つずつ自分で開きます。開いたページで、次の表を見ながら残すか捨てるかを決めます。
残す・捨てる判定表
| 公式ページを開いて見えたこと | 判定 |
|---|---|
| 今年度の受付期間が書いてあり、まだ締切前 | 残す |
| 「予算に達したため受付を終了しました」と書いてある | 捨てる(来年度の予定だけメモ) |
| 去年度のページしかない | 捨てる(窓口に今年度の予定を電話で聞くなら残す) |
| URLが開けない/別の市のページだった | 捨てる |
| 「登録した事業者が申請する」と書いてある | 残す(自社が登録できるか、手順3で確かめる) |
| 対象の工事に、今回の工事が入っていない | 捨てる |
【手順3】裏技:募集要項は「対象外になる条件」から読ませてください(8分)
残った制度の公式ページには、たいてい募集要項のPDFがあります。30〜60ページあります。普通は頭から読みます。1時間かかって、最後のほうに「契約後の申請は対象外」と書いてあったりします。
「使える条件」ではなく「使えない条件」と「申し込みの順番」だけを先に抜かせます。外れていなければ、使える可能性が高い。外れていれば、そこで捨てられます。
入力:募集要項のPDF/出力:対象外の条件・順番・必要な書類の一覧/手作業なら:1時間
PDFを読めるAI(ChatGPT、Claude、Geminiなど)に、PDFを添付して貼ります。
指示文②【裏技】募集要項から「対象外の条件」と「順番」だけ抜かせる
添付は、◯◯(制度の名前)の募集要項です。以下の工事が対象になるかを判断するために、次の3つだけを抜き出してください。
①対象外になる条件(「対象外」「対象としない」「ただし」と書いてある箇所をすべて)
②申し込みの順番(契約・申し込み・着工・完了報告・振り込みの順番と、それぞれの期限)
③申し込む人(お客さん本人か、登録した事業者か)と、必要な書類
【守ること】
・募集要項に書いてあることだけを書く。推測しない
・抜き出したそれぞれに、書いてあったページ番号を付ける
・最後に、以下の工事が①の条件に当てはまりそうな箇所があれば、ページ番号つきで指摘する
【工事の条件】
(手順1の条件メモを貼る)
AIが示したページ番号を開いて、本文を自分の目で読みます。読むのは、示されたページだけです。
いちばん大事なのは②の順番です。多くの制度は、契約や工事の前に申し込みが必要です。順番を間違えると、お客さんは補助金を受け取れません。
【手順4】提案書の3ページ目に入れる「補助金の1枚」を作らせてください(7分)
確かめた制度だけで、提案書の1枚を作ります。置き場所は、表紙・工事の内容の次、金額のページの手前です。お客さんが金額を見る前に、負担の目安を見られる位置です。
入力:確かめた制度の情報+見積もりの合計/出力:補助金の1枚の原稿/手作業なら:1時間
指示文③:補助金の1枚の原稿を作らせる
提案書の3ページ目に入れる「補助金のご案内」1枚の原稿を作ってください。
【入れる欄】
・見出し:「◯◯様邸で使える可能性がある補助金」
・制度ごとに:名前/出しているところ/対象になりそうな理由1行
・工事の金額/戻ってくる可能性があるお金(上限)/お客さまの負担の目安
・締切(予算がなくなり次第終了の場合は、そのことも)
・申し込みの順番(①〜⑤の番号つき)
・ただし書き:「補助金の金額と対象は、申し込みの審査で決まります。当社が公式ページで確認した日:◯月◯日」
【守ること】
・金額・締切・上限は、以下に書いた数字だけを使う。計算し直したり、足したりしない
・「必ず」「確実に」「もらえます」は使わない。「可能性があります」「目安」と書く
・1行20字以内。専門用語は、お客さんが分かる言葉に言いかえる
・全体をA4・1枚に収まる量にする
【確かめた情報】
制度①:(名前・出しているところ・上限額・締切・対象になりそうな理由)
制度②:(同じ)
工事の金額:◯◯万円
戻ってくる可能性があるお金(社長が計算):最大で約◯◯万円
「戻ってくる可能性があるお金」は、社長が電卓で計算します。上限額と補助の割合は、制度ごとに違います。AIには計算させません。
業種別「探すときの言葉」早見表
指示文①の【条件メモ】のあとに、業種に合う言葉を1行足すと、候補の漏れが減ります。
| 業種 | 指示文①に足す言葉 |
|---|---|
| リフォーム | 省エネ・断熱・窓・耐震・バリアフリー・介護保険の住宅改修・子育て世帯の住宅支援 |
| 外壁塗装・屋根 | 住宅リフォーム助成・遮熱・断熱・耐震とセットの改修 |
| 給湯器・空調 | 高効率給湯器・省エネ設備の導入・住宅の省エネ改修 |
| 防犯カメラ | 防犯カメラ設置の補助・町内会や商店街の防犯設備・事業所の防犯対策 |
| お店・事務所の改装 | 小規模事業者向けの販路開拓・省力化の設備投資・IT化・店舗の改修 |
| 解体・外構 | 空き家の解体・危険なブロック塀の撤去・生け垣への植え替え |
※制度の名前と中身は、年度ごとに変わります。言葉は「探す入口」です。使えるかどうかは、公式ページで確かめます。
【手順5】渡すときのひと言と、確認の連絡を決めてください(5分)
補助金の1枚は、渡し方で効き方が変わります。金額のページをめくる前に、3ページ目で手を止めます。
入力:補助金の1枚/出力:渡すときのひと言+見つからなかったときの1行+確認の連絡文/手作業なら:毎回考えて15分
渡すときのひと言:言っていい・いけない表
| 言っていい | 言ってはいけない |
|---|---|
| 「金額の前に、使える可能性がある補助金を調べてきました」 | 「補助金が出るので、実質タダみたいなものです」 |
| 「審査で決まるので、目安としてご覧ください」 | 「必ずもらえます」 |
| 「市の助成は、11月28日が締切です。予算がなくなると早く終わります」 | 「今月中に決めないと損しますよ」 |
| 「申し込みの順番は、当社がご案内します」 | 「面倒な手続きは全部こちらでやっておきます」(制度によっては本人の申し込みが必要) |
指示文④:見つからなかったときの1行と、確認の連絡文を作らせる
以下の2つを作ってください。
①補助金が見つからなかったときに、提案書に入れる2〜3行の文
・「国・県・市の制度を、◯月◯日に確認しました」と調べた事実を入れる
・今は使える制度がないこと、来年度に始まる可能性があれば確認を続けること
・お客さんを落胆させない、短い言葉にする
②提案書を渡した3日後に送る、確認の連絡(LINEかメール)
・5行以内。補助金の締切日を1回だけ入れる
・値引きや契約のお願いは書かない
・「ご家族で読まれて、分からないところがあればお気軽に」で終える
【補助金の1枚の原稿】
(ここに貼る)
制度が見つからなくても、①の数行は入れます。「国・県・市を調べました」という事実が、「調べてくれる会社」という信用になります。
こんなときはどうする表
| こんなとき | どうする |
|---|---|
| 制度が1つも見つからない | 指示文④の①を入れる。「調べたけれどなかった」も、お客さんには価値のある情報 |
| 締切がもう過ぎていた | 来年度の予定を窓口に電話で聞く。始まる時期が分かれば、工事の時期をずらす提案ができる |
| 「登録した事業者」しか申請できない | 自社が登録できるか、公式ページの事業者向けの案内で確かめる。登録できなければ、制度の名前だけ伝えて無理に入れない |
| お客さん本人が申し込む制度 | 申し込みの順番と窓口の電話番号を1枚に書く。書類を代わりに書いてお金を取ることはしない |
| 予算の残りが少ない | 「予算がなくなり次第終了」と書き、残りの状況が公式ページに出ていれば日付つきで書く |
| 同じ市で2件目 | 前回の1枚を使い回す。公式ページだけ開き直して、受付中かどうかと確認した日を書き換える(5分) |
出す前に確かめる4か所
1. 公式ページで確かめたか:制度の名前・上限額・締切を、AIの答えではなく公式ページで自分の目で見たか(確認した日を1枚に書く)
2. 順番は合っているか:「契約の前」「工事の前」に申し込む制度で、順番が提案書の工程と食い違っていないか
3. 言い切っていないか:「必ず」「確実に」「もらえます」が残っていないか。「可能性があります」「目安」になっているか
4. 金額のページの手前にあるか:補助金の1枚が、金額のページより前に入っているか。負担の目安が大きな字で書いてあるか
やってはいけない5つ
1. 「必ずもらえます」と言わない。補助金は審査で決まります。もらえなかったときに残るのは、補助金の額より大きな不信です
2. 金額・締切・対象をAIに決めさせない。AIは探して捨てる係です。数字は公式ページで確かめ、社長が計算します
3. お客さんの名前・住所・電話番号をAIに入れない。条件メモは市区町村までで足ります。介護の認定なども、必要な範囲だけにします
4. 補助金の分だけ見積もりを高くしない。補助金を当てにして値段を上げるのは、お客さんへの裏切りです。制度によっては不正になります
5. 申請の書類を代わりに書いて、手数料を取らない。官公署に出す書類の作成を報酬を受けて請け負うことは、法律で制限されている場合があります。制度の手続きで事業者が申請すると決まっているものを除き、迷ったら窓口か行政書士に確かめます
一人で進められないときの次の一歩
詰まるとしたら2か所です。検索ができるAIに、指示文①を貼るところ。調べた補助金を、提案書とホームページで使い回す仕組みにするところ。どちらも会社ごとに正解が変わります。
まずは無料の7大特典で、AIに何をどう渡すかの型を手元に置いてください。特典の「AI超入門」は検索ができるAIの開き方で、「コピペで使えるAIプロンプト15選」は指示文の差し替えで、「AIをあなた専属のゴーストライターにする」はホームページの補助金ページづくりで役に立ちます。補助金の1枚を、工事の種類ごとにそろえたい方もいるはずです。値引きをせずに、お客さんの負担を下げて決まる形です。向いているのは、AIスモビジ実践会です。あなたの会社の提案書とホームページを実際に触りながら進める場です。本気で仕組みに変えたい方だけ来てください。
道具を次の提案書の前に全部使えば、翌日には5つがそろっています。お客さんの条件メモ。公式ページで確かめた補助金の候補。対象外の条件と申し込みの順番。提案書の3ページ目に入る補助金の1枚。3日後に送る確認の連絡文。打ち合わせで、お客さんは「もう少し、なんとかなりませんか」とは言いません。3ページ目を指さして、「負担は100万円くらいになるんですね」と言います。
まとめ:今日やることは、次のお客さんの市区町村名と工事の中身を書き出すことです
- 値引きを迫られるのは、お客さんがケチだからではなく、提案書にお客さんが使えるお金の話がないから
- お客さんは「補助金は使えませんか」と聞かない。代わりに「もう少し、なんとかなりませんか」と言う
- 値引きで年90万円、見積もりの出し直しで年18時間が消えている。工事のあとに補助金を知ったお客さんは、紹介してくれない
- お客さんが使える補助金を調べた1枚を、金額のページの手前に入れる。AIは探して捨てる係、確かめて決めるのは社長
- 言い切らず、公式ページで確かめた事実だけを書く。業者は値引きで比べられる、先生はお客さんが知らないお金の話を先に教える
今日やることは1つだけです。次に提案するお客さんの「市区町村名」と「工事の中身」を、メモに2行で書き出す。2行があれば、AIに探させる準備は終わっています。
値引きするほど利益が消えるなら、値引きをやめる。5万円を引く代わりに、50万円の可能性を見せる。
値引きでしか決まらない提案書を、“補助金で値引きせずに決まる提案書”に。 必要なのは、今の提案書とAIと30分だけです。やるかやらないか、それだけの話です。
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