値引きでしか決まらない提案書を、30分で“補助金で値引きせずに決まる提案書”にする方法


窓のリフォームで、2社が同じ家に提案書を出しました。

A社の見積もりは148万円。「今月中なら」と10万円引いて、138万円にしました。

B社の見積もりは152万円。値引きは1円もしていません。

選ばれたのはB社です。決めた日、ご主人はB社の社長にこう言いました。

「B社さんのほうが、結局安かったので」

B社の見積もりは、A社より14万円高いままでした。

値引きでしか決まらない提案書と、補助金で値引きせずに決まる提案書。B社の提案書の3ページ目には、A社にない1枚がはさまっていました。

リフォーム。外壁塗装。給湯器の交換。防犯カメラの取り付け。お店の改装。お客さんが「高いな」と感じる工事なら、毎月どこかで起きている話です。

今日は、値引きでしか決まらない提案書を、30分で“補助金で値引きせずに決まる提案書”にする話です。使うのは、今の提案書とAIと30分だけです。

なぜ見積もりを出すたびに「もう少し安くなりませんか」と言われてしまうのか?

土曜の午前11時。お客さんの家のリビングです。

あなたは提案書をテーブルに広げます。工事の内容。使う材料。工程表。最後のページに金額があります。

ご主人は金額のページで手を止めます。奥さんと顔を見合わせます。少し間があって、ご主人が言います。

「うーん。予算より、ちょっと高いですね。もう少し、なんとかなりませんか」

あなたは電卓をたたきます。「では、5万円お引きします」

ご主人は「ありがとうございます。一度、家内と相談します」と言って、提案書を閉じます。

1週間後、電話がかかってきます。「今回は、別のところにお願いすることにしました」。値引きした5万円は、決め手になりませんでした。

提案書を作る社長は、よく同じことを口にします。

「うちは適正価格です。これ以上は下げられません」

「最後は、値段の勝負ですから」

どちらも、まじめに見積もりを作る社長の言葉です。ただ、お客さんの頭には、金額のページを見た瞬間から1つの計算が始まっています。自分の財布から、最後にいくら出ていくのか。

値引きでしか決まらない提案書は、金額のページで話が止まる提案書です。

提案書を丁寧に作るほど目立ってしまう1つの要素

丁寧な提案書を、お客さんの目で見直してみます。

工事の内容は細かく書いてあります。材料のメーカーも、保証の年数も入っています。工程表もきれいです。

ところが、お客さんの財布から出ていくお金の話は、最後のページの「合計金額」1行だけです。

お客さんが知りたいのは、見積書の合計ではありません。国や市から戻ってくるお金を引いた、自分の本当の負担です。

窓の断熱、耐震、バリアフリー、給湯器、防犯カメラ、お店の設備。工事の種類によっては、国や県や市が費用の一部を出してくれる制度があります。お客さんは、うっすら知っています。「補助金とか、あるんでしょ?」と近所で聞いたことがあります。

提案書を丁寧に作るほど目立ってしまうもの。お客さんが使えるかもしれないお金の話が、1行も書いていないことです。

なぜお客さんは「もう少し安くなりませんか」としか言わないのか?

お客さんは、補助金のことを社長に聞きません。

聞いても、社長が知らなかったら気まずくなります。「業者さんに調べさせるのは悪い」とも感じます。何より、どこに何を聞けばいいのか、お客さん自身が分かっていません。

代わりに口から出る言葉は決まっています。

「もう少し、なんとかなりませんか」

社長の耳には、値引きのお願いに聞こえます。本当の意味は「自分の負担を、少しでも小さくしたい」です。下げる方法は、値引きだけではありません。

もう1つ、お客さんには言いにくい本音があります。「ほかの会社は、補助金の話をしてくれるかもしれない」です。

お客さんは、1社目の提案書を閉じたあと、2社目と3社目にも話を聞きます。2社目の社長が「このお宅なら、市の助成が使えるかもしれません」と言えば、1社目の提案書は比べる前に外されます。値段の勝負に負けたのではありません。お客さんの財布の話をした会社に、先を越されたのです。

値引きに応じるたびに利益の目減り度UP

値引きでしか決まらない提案書を、出し続けるとどうなるか。控えめに数字にします。

提案を月に6件出すとします。年72件です。

72件のうち4件に1件で、値引きを求められるとします。年18件です。1件あたり5万円を引くと、年90万円の利益が消えています。

値引きの5万円は、売上から引かれるのではありません。利益からまるごと消えます。粗利が30万円の工事なら、6分の1が消えます。

時間も消えます。見積もりを出し直します。社内で「いくらまでなら下げられるか」を考えます。1件1時間なら、18件で年18時間です。

値引きしても決まらない案件もあります。冒頭の5万円は、出しただけで終わりました。

失う機会は、もう1つあります。値引きした金額は、次の工事の「基準」になります。

一度5万円引いたお客さんは、次に頼むときも値引きを前提に話を始めます。紹介されたお客さんも「◯◯さんは5万円引いてもらったそうですね」と言ってきます。値引きは1回で終わりません。お客さんの頭の中に、あなたの会社の「本当の値段」として残ります。

よくある間違い:「補助金はお客さんが自分で調べるもの」と線を引く

補助金の話を出さない社長には、理由があります。

「制度が多すぎて、全部は追いかけられない」

「間違ったことを言って、もらえなかったら責任が取れない」

どちらも正しい心配です。だから多くの社長は「補助金は、お客さんご自身で役所に聞いてください」と線を引きます。

線を引いた結果、お客さんは何もしません。調べ方が分からないからです。補助金の話は消えて、残るのは金額のページだけです。比べられるのは、値段だけになります。

もう1つの間違いは、ネットで「補助金 リフォーム」と検索して、出てきた記事を丸ごと伝えることです。去年の制度。別の市の制度。もう受付が終わった制度。まとめ記事には、古い情報が混ざっています。伝えたあとに「もう締め切られていました」と分かれば、信用は値引きより大きく減ります。

なぜ工事が終わってから補助金を知ったお客さんは、二度と紹介してくれないのか?

いちばん痛い損は、工事のあとにやってきます。

工事が終わって3か月後。奥さんが、近所の人と立ち話をします。

「うちも窓を替えたのよ。市の補助金が出て、だいぶ助かったわ」

奥さんは、立ち話の間は笑ってうなずきます。家に帰って、ご主人に言います。

「補助金、うちも使えたんじゃない? 業者さん、何も言ってくれなかったわね」

多くの補助金は、契約や工事の前に申し込む決まりです。工事が終わってからでは、間に合いません。お客さんの中で、あなたの会社は「教えてくれなかった会社」になります。

紹介は、満足したお客さんからしか生まれません。工事の出来がよくても、紹介の言葉は出てこなくなります。

これ、お客さんがケチなわけじゃないです

値引きを求めるお客さんは、ケチなのではありません。

お客さんの手元には、負担を小さくする方法が「値引きをお願いする」しかないだけです。

補助金の調べ方を知っていれば、お客さんは値引きより先にそちらを使います。調べ方を知らないから、目の前の社長に「なんとかなりませんか」と言うしかありません。

足りないのは値引きの幅ではありません。お客さんが使えるお金を、契約の前に調べて見せる1枚です。

「お客さんが使える補助金を調べた1枚」のおかげで14万円高くても値引きせずに契約を取れた理由

冒頭のB社の話に戻ります(話を分かりやすくするための例です)。

B社の提案書の3ページ目には、1枚のページがはさまっていました。見出しは「◯◯様邸で使える可能性がある補助金」。

国の窓の断熱の補助金。市の住宅リフォームの助成。2つの制度の名前と、公式ページの場所。対象になりそうな理由が1行ずつ。そして、いちばん下に大きく書いてありました。

  • 工事の金額:152万円
  • 戻ってくる可能性があるお金:最大で約50万円
  • お客さまの負担の目安:約100万円
  • 市の助成の受付締切:11月28日(予算がなくなり次第終了)
  • 申し込みは、契約のあと・工事の前に当社が手続きの流れをご案内します

ご主人は、A社の138万円とB社の約100万円を見比べました。A社の提案書には、補助金の話が1行もありませんでした。

答えは、お客さんが使える補助金を調べた1枚です。値引きでも、会社の実績でもありませんでした。

なぜ値引きよりも補助金のほうがお客さんの心を動かすのか?

値引きは、会社の利益を削ってお客さんの負担を下げます。

補助金は、会社の利益を1円も削らずにお客さんの負担を下げます。

お客さんの財布から見ると、どちらも「出ていくお金が減る」ことに変わりはありません。違うのは、会社に残るお金です。5万円引けば、5万円の利益が消えます。補助金の1枚を入れても、会社の利益は消えません。

しかも、補助金の金額は値引きより大きいことがあります。工事によっては、数十万円になることもあります。値引きで同じ額を出せる会社はありません。

もう1つ、お客さんの頭の中で起きることがあります。値引きは「最初の金額は高すぎたのか」という疑いを生みます。補助金は「この会社は、うちのことを考えて調べてくれた」という信用を生みます。同じ「安くなる」でも、残る印象が正反対です。

なぜ補助金の締切があると、お客さんは迷わずに決められるのか?

補助金には、たいてい受付の期間があります。予算がなくなり次第、終わる制度も少なくありません。

お客さんが「一度、家内と相談します」と言うのは、急いで決める理由がないからです。1か月考えても、何も損をしません。

補助金の締切が書いてあると、話が変わります。「11月28日までに申し込まないと、50万円の補助が使えないかもしれない」。迷っている時間そのものが損になります。

値引きで急がせると、押し売りになります。「今月中なら10万円引きます」は、お客さんに疑われる言葉です。補助金の締切は、会社が作った期限ではありません。国や市が決めた期限です。社長は、事実を伝えるだけでいい。売り込まずに、お客さんが自分で急ぐ理由ができます。

なぜ補助金の1枚は、金額のページより前に置くのか?

補助金の話をしている会社でも、多くは提案書の最後に置いています。金額のページの後ろに「ご参考:補助金について」と1枚つけるだけです。

お客さんは、提案書を前から順に読みます。先に152万円を見た人の頭には、152万円が残ります。後ろの補助金のページは「おまけ」になります。

順番を逆にします。金額のページの前に「負担の目安は約100万円」が来ると、お客さんは100万円を基準にして金額のページを読みます。同じ152万円でも、受け取り方が変わります。

人は、最初に見た数字を基準にして、あとの数字を判断します。心理学ではアンカリングと呼ばれます。値引きをしなくても、見せる順番を変えるだけで、お客さんの「高い」が「思ったより安い」に変わります。

なぜ補助金を自分で検索すると半日かかってしまうのか?

「じゃあ、補助金を調べてみよう」

多くの社長は、ネットで検索します。「◯◯市 リフォーム 補助金」。

出てくるのは、まとめ記事と、去年の記事と、隣の市の記事です。役所のページを開くと、PDFの募集要項が40ページ。対象の工事、対象外の工事、申し込みの順番、必要な書類。読み終わるころには、半日が過ぎています。

しかも、制度は国・県・市の3か所に分かれています。1つ見つけて安心すると、ほかの2か所を見落とします。お客さんごとに住んでいる市が違えば、毎回やり直しです。

提案のたびに半日かけるのは無理です。だから多くの社長は、補助金の話をやめてしまいます。

なぜAIに探させるときは「探し方」より「捨て方」が大事なのか?

検索ができるAIに頼めば、補助金の候補は数分で出てきます。

ただし、AIは古い制度も、別の市の制度も、もう終わった制度も、もっともらしく並べます。「〜という補助金があります」と、自信のある口ぶりで書きます。AIの答えをそのまま提案書に貼るのが、いちばん危ない使い方です。

大事なのは、AIにたくさん探させることではありません。公式のページで確かめられない制度を、最初に捨てさせることです。残ったものだけを、社長が公式ページで確かめます。

補助金の金額や締切を決めるのは、AIではありません。国や市の公式ページと、窓口の担当者です。AIは探して捨てる係、確かめて決めるのは社長です。役割を分けると、半日の作業が30分で終わります。

なぜ営業マンのいない会社ほど「調べてくれる会社」になるべきなのか?

神谷はリフォーム業に未経験から参入し、営業マンを置かずに年商4.8億円、年間1,000件の案件を受けてきました。営業マンがいない会社は、お客さんを何度も訪ねて説得できません。だから、最初に渡す提案書で信用を取るしかありません。

神谷が伝え続けている言葉があります。業者になるな、先生になれ。

業者は、言われた工事の見積もりを出して、値段で比べられます。先生は、お客さんがまだ知らないことを先に教えます。「このお宅なら、こういう制度が使えるかもしれません」と言える会社は、もう見積もりを出すだけの業者ではありません。

ホームページでも同じです。問い合わせが年12件しかなかった建築内装の会社は、お客さんが知りたい専門の情報を先に見せる形に変えて、毎月案件が入るようになりました。お客さんが聞く前に、知りたいことを渡す。提案書の補助金の1枚も、同じ考え方です。

普通に調べると半日、AIを使うと30分

補助金の1枚を、普通に作るとどうなるか。

検索して候補を探します。1時間。役所のページと募集要項を読みます。2時間。提案書に入る形にまとめます。1時間。合わせて半日です。お客さんが変わるたびに、最初からやり直しです。

流れを変えると、30分で終わります。

  • 【手順1】お客さんの条件メモを6つだけ埋める
  • 【手順2】AIに国・県・市の3段で探させ、公式ページのない制度は捨てる
  • 【手順3】募集要項は「対象外になる条件」から読ませる
  • 【手順4】提案書の3ページ目に入れる「補助金の1枚」を作らせる
  • 【手順5】渡すときのひと言と、確認の連絡を決める

探す前に条件を決める。探したら、まず捨てる。読むのは「使える条件」ではなく「使えない条件」から。順番を変えるだけで、半日の作業が30分になります。

30分後、あなたの提案書は“補助金で値引きせずに決まる提案書”になります

項目直す前直した後
金額のページで「もう少し、なんとかなりませんか」と言われる「負担は100万円くらいになるんですね」と言われる
値引き4件に1件で5万円引き(年90万円)値引きの話が出る前に、負担の目安を見せている
見積もりの出し直し年18時間補助金の1枚を差し替えるだけ
決めるタイミング「一度、家内と相談します」で1か月止まる「締切に間に合うように、進めてください」
工事のあと「補助金、教えてくれなかったわね」「補助金まで調べてくれる会社よ」と紹介される

お客さんの言葉が変わります。

直す前は「もう少し、なんとかなりませんか」でした。

直した後は「ここまで調べてくれたなら、お願いします」です。

値引きの話が減ります。比べられるのが見積書の合計ではなく「自分の負担」になるからです。相見積もりの中で、あなたの会社だけが、お客さんの財布の中まで考えています。14万円高くても、負担が分かる会社を選ぶお客さんは少なくありません。

社長の気持ちも変わります。値引きを考える夜がなくなります。「いくらまで下げられるか」ではなく「このお宅で使える制度は何か」を考える時間になります。同じ30分でも、利益を削る30分と、信用を積む30分では、残るものが違います。

一度調べた制度は、次のお客さんにも使えます。同じ市で同じ工事なら、2件目からは5分です。ホームページに「◯◯市で使える補助金」のページを作れば、補助金を探しているお客さんが検索から見つけてくれます。

SNSの投稿は、流れて消えていきます。補助金のページをホームページに置けば、夜中も休みの日も「調べてくれる会社」として働き続けます。1回30分で作った1枚が、資産になります。

値引きでしか決まらない提案書は、30分で“補助金で値引きせずに決まる提案書”になります。

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この先で手に入るもの

無料部分で、3つをお伝えしました。

  • なぜ値引きを迫られるのか:提案書に、お客さんが使えるお金の話が1行もない。お客さんは負担を下げる方法を「値引きのお願い」しか持っていない
  • 何を変えれば決まるのか:お客さんが使える補助金を調べた1枚を、提案書の3ページ目に入れる。工事の金額・戻る可能性のあるお金・負担の目安・締切を1枚で見せる
  • どういう順番で作るのか:条件メモを埋める→AIに3段で探させて捨てる→募集要項は対象外の条件から読ませる→補助金の1枚を作らせる→渡すときのひと言を決める

有料部分には、次の提案書を出す前の30分で実行するための道具だけを置きます。読む文章ではありません。貼る・埋める・照らし合わせる道具です。

  • 30分後の完成見本1表(架空のリフォーム会社の「補助金の1枚」・欄ごとの完成形)
  • お客さんの条件メモ1枚(穴埋め6欄・記入例つき。名前も住所も書かない形)
  • 貼るだけの指示文4本(①【裏技】国・県・市の3段で探させて捨てさせる ②【裏技】募集要項から対象外の条件と順番だけ抜かせる ③補助金の1枚の原稿を作らせる ④見つからなかったときの1行と、確認の連絡文を作らせる。◯の差し替え箇所つき)
  • 裏技2つ:①普通は「補助金はありますか」と聞きますが、古い制度と別の市の制度が混ざります。公式ページの場所が示せない制度を先に捨てさせると、確かめる作業が2時間から7分になります ②普通は募集要項を頭から読みますが、40ページで1時間かかります。「対象外になる条件」と「申し込みの順番」だけを先に抜かせると、8分で使えるかどうかが分かります
  • 業種別「探すときの言葉」早見表1つ(リフォーム・外壁塗装・給湯器・防犯カメラ・お店の改装・解体の6業種)
  • 残す・捨てる判定表1つ/渡すときのひと言:言っていい・いけない表1つ/こんなときはどうする表1つ(制度が見つからない・締切が過ぎていた・事業者の登録が必要だった 等)
  • 確認4か所とやってはいけない5つ

補助金の1枚を作る手間が、半日から30分になります。同じ市・同じ工事なら、2件目からは5分です。値引き1件を止められれば、5万円の利益が残ります。980円の元は、最初の1件で取りやすい道具です。

向いている人:リフォーム・外壁塗装・設備・防犯カメラ・お店の改装など、1件の金額が大きい工事を提案している方。「もう少し安くなりませんか」と言われることが多い方。補助金があるのは知っているが、調べる時間がなくて提案書に入れていない方。

向いていない人:1件数千円の商品を売っていて、補助金の対象になる工事や設備を扱っていない方。お客さんに「必ずもらえます」と言い切って契約を取りたい方。AIをまだ一度も開いたことがない方(まずは無料の7大特典の「AI超入門」からどうぞ)。

30分後、あなたの補助金の1枚はこうなります

以下は道具です。上から順に、貼る・埋める・照らし合わせる。30分で終わります。先に、できあがりを見てください。

完成見本:窓のリフォームの「補助金の1枚」(架空の例)

欄完成形
見出し(36ポイント)◯◯様邸で使える可能性がある補助金
制度①国の窓の断熱リフォームの補助(公式ページ:◯◯省の事業ページ)/対象になりそうな理由:内窓を4か所に付けるため
制度②◯◯市の住宅リフォーム助成(公式ページ:◯◯市のホームページ)/対象になりそうな理由:市内の業者が施工し、市内に住んでいるため
工事の金額152万円(税込)
戻ってくる可能性があるお金最大で約50万円(制度①と②の上限を、社長が公式ページで確認して計算)
お客さまの負担の目安約100万円
締切◯◯市の助成:11月28日まで(予算がなくなり次第終了)
順番①ご契約 → ②工事の前に申し込み → ③工事 → ④完了の報告 → ⑤補助金の振り込み
ただし書き補助金の金額と対象は、申し込みの審査で決まります。当社が公式ページで確認した日:10月4日

※すべて架空の会社と金額の例です。制度の名前・金額・締切は、あなたのお客さんの市区町村の公式ページで確かめた事実に置き換えます。

タイマーを30分にセットして、手順1から始めてください。

【手順1】お客さんの条件メモを6つだけ埋めてください(3分)

補助金は、住んでいる場所と工事の中身で決まります。AIに頼む前に、条件をメモにします。名前と住所は書きません。市区町村までで十分です。

入力:打ち合わせのメモ/出力:条件メモ6欄/手作業なら:検索しながら思い出して20分

お客さんの条件メモ(穴埋め)

欄書くこと記入例(架空)
①市区町村工事をする家・お店のある市区町村福岡県◯◯市
②工事の中身何を、何か所、どう変えるか内窓を4か所に付ける。浴室の入口の段差をなくす
③建物戸建て/マンション/お店・事務所、建てた年戸建て・1998年築
④住んでいる人65歳以上・介護の認定・子育て中など、当てはまるものだけ65歳以上の母が同居
⑤工事の時期契約の予定と、工事を始めたい月10月中に契約、11月に工事
⑥金額見積もりの合計(税込)152万円

④は、お客さんに直接聞かなくてかまいません。打ち合わせで聞いた話から、分かる範囲だけ書きます。

【手順2】裏技:AIに「国・県・市」の3段で探させ、公式ページのない制度は捨ててください(7分)

普通は「◯◯市でリフォームの補助金はありますか」と聞きます。古い制度と、別の市の制度と、もう終わった制度が混ざって出てきます。確かめるだけで2時間かかります。

最初から3段に分けて探させ、公式ページの場所を言えない制度は捨てさせます。残った2〜4個だけを確かめれば終わります。

入力:条件メモ/出力:国・県・市の候補表/手作業なら:2時間

使うのは、検索ができるAIです(ChatGPTの検索、Gemini、Perplexityなど)。

指示文①【裏技】国・県・市の3段で探させて、捨てさせる

以下の条件で工事をするお客さんが、使える可能性のある補助金・助成金を探してください。

【探し方】

・「国」「◯◯県」「◯◯市」の3段に分けて、それぞれ探す

・今年度(◯◯年度)に受付している、または受付予定の制度だけを出す

・制度ごとに「制度の名前」「出しているところ」「公式ページのURL」「受付期間」「上限額」「対象になりそうな理由」を表にする

【捨てる条件】

・公式ページ(国・県・市・公的な団体のページ)のURLを示せない制度は、表に入れずに「捨てた制度」として名前だけ書く

・受付が終わっている制度、去年度の情報しか見つからない制度も捨てる

・まとめサイトや業者のブログだけが情報源のものは捨てる

【守ること】

・金額や期限を推測で書かない。分からない欄は「公式ページで要確認」と書く

・最後に「社長が公式ページで確かめるべき点」を3つ書く

【条件メモ】

(ここに条件メモを貼る)

AIが出した表のURLは、1つずつ自分で開きます。開いたページで、次の表を見ながら残すか捨てるかを決めます。

残す・捨てる判定表

公式ページを開いて見えたこと判定
今年度の受付期間が書いてあり、まだ締切前残す
「予算に達したため受付を終了しました」と書いてある捨てる(来年度の予定だけメモ)
去年度のページしかない捨てる(窓口に今年度の予定を電話で聞くなら残す)
URLが開けない/別の市のページだった捨てる
「登録した事業者が申請する」と書いてある残す(自社が登録できるか、手順3で確かめる)
対象の工事に、今回の工事が入っていない捨てる

【手順3】裏技:募集要項は「対象外になる条件」から読ませてください(8分)

残った制度の公式ページには、たいてい募集要項のPDFがあります。30〜60ページあります。普通は頭から読みます。1時間かかって、最後のほうに「契約後の申請は対象外」と書いてあったりします。

「使える条件」ではなく「使えない条件」と「申し込みの順番」だけを先に抜かせます。外れていなければ、使える可能性が高い。外れていれば、そこで捨てられます。

入力:募集要項のPDF/出力:対象外の条件・順番・必要な書類の一覧/手作業なら:1時間

PDFを読めるAI(ChatGPT、Claude、Geminiなど)に、PDFを添付して貼ります。

指示文②【裏技】募集要項から「対象外の条件」と「順番」だけ抜かせる

添付は、◯◯(制度の名前)の募集要項です。以下の工事が対象になるかを判断するために、次の3つだけを抜き出してください。

①対象外になる条件(「対象外」「対象としない」「ただし」と書いてある箇所をすべて)

②申し込みの順番(契約・申し込み・着工・完了報告・振り込みの順番と、それぞれの期限)

③申し込む人(お客さん本人か、登録した事業者か)と、必要な書類

【守ること】

・募集要項に書いてあることだけを書く。推測しない

・抜き出したそれぞれに、書いてあったページ番号を付ける

・最後に、以下の工事が①の条件に当てはまりそうな箇所があれば、ページ番号つきで指摘する

【工事の条件】

(手順1の条件メモを貼る)

AIが示したページ番号を開いて、本文を自分の目で読みます。読むのは、示されたページだけです。

いちばん大事なのは②の順番です。多くの制度は、契約や工事の前に申し込みが必要です。順番を間違えると、お客さんは補助金を受け取れません。

【手順4】提案書の3ページ目に入れる「補助金の1枚」を作らせてください(7分)

確かめた制度だけで、提案書の1枚を作ります。置き場所は、表紙・工事の内容の次、金額のページの手前です。お客さんが金額を見る前に、負担の目安を見られる位置です。

入力:確かめた制度の情報+見積もりの合計/出力:補助金の1枚の原稿/手作業なら:1時間

指示文③:補助金の1枚の原稿を作らせる

提案書の3ページ目に入れる「補助金のご案内」1枚の原稿を作ってください。

【入れる欄】

・見出し:「◯◯様邸で使える可能性がある補助金」

・制度ごとに:名前/出しているところ/対象になりそうな理由1行

・工事の金額/戻ってくる可能性があるお金(上限)/お客さまの負担の目安

・締切(予算がなくなり次第終了の場合は、そのことも)

・申し込みの順番(①〜⑤の番号つき)

・ただし書き:「補助金の金額と対象は、申し込みの審査で決まります。当社が公式ページで確認した日:◯月◯日」

【守ること】

・金額・締切・上限は、以下に書いた数字だけを使う。計算し直したり、足したりしない

・「必ず」「確実に」「もらえます」は使わない。「可能性があります」「目安」と書く

・1行20字以内。専門用語は、お客さんが分かる言葉に言いかえる

・全体をA4・1枚に収まる量にする

【確かめた情報】

制度①:(名前・出しているところ・上限額・締切・対象になりそうな理由)

制度②:(同じ)

工事の金額:◯◯万円

戻ってくる可能性があるお金(社長が計算):最大で約◯◯万円

「戻ってくる可能性があるお金」は、社長が電卓で計算します。上限額と補助の割合は、制度ごとに違います。AIには計算させません。

業種別「探すときの言葉」早見表

指示文①の【条件メモ】のあとに、業種に合う言葉を1行足すと、候補の漏れが減ります。

業種指示文①に足す言葉
リフォーム省エネ・断熱・窓・耐震・バリアフリー・介護保険の住宅改修・子育て世帯の住宅支援
外壁塗装・屋根住宅リフォーム助成・遮熱・断熱・耐震とセットの改修
給湯器・空調高効率給湯器・省エネ設備の導入・住宅の省エネ改修
防犯カメラ防犯カメラ設置の補助・町内会や商店街の防犯設備・事業所の防犯対策
お店・事務所の改装小規模事業者向けの販路開拓・省力化の設備投資・IT化・店舗の改修
解体・外構空き家の解体・危険なブロック塀の撤去・生け垣への植え替え

※制度の名前と中身は、年度ごとに変わります。言葉は「探す入口」です。使えるかどうかは、公式ページで確かめます。

【手順5】渡すときのひと言と、確認の連絡を決めてください(5分)

補助金の1枚は、渡し方で効き方が変わります。金額のページをめくる前に、3ページ目で手を止めます。

入力:補助金の1枚/出力:渡すときのひと言+見つからなかったときの1行+確認の連絡文/手作業なら:毎回考えて15分

渡すときのひと言:言っていい・いけない表

言っていい言ってはいけない
「金額の前に、使える可能性がある補助金を調べてきました」「補助金が出るので、実質タダみたいなものです」
「審査で決まるので、目安としてご覧ください」「必ずもらえます」
「市の助成は、11月28日が締切です。予算がなくなると早く終わります」「今月中に決めないと損しますよ」
「申し込みの順番は、当社がご案内します」「面倒な手続きは全部こちらでやっておきます」(制度によっては本人の申し込みが必要)

指示文④:見つからなかったときの1行と、確認の連絡文を作らせる

以下の2つを作ってください。

①補助金が見つからなかったときに、提案書に入れる2〜3行の文

・「国・県・市の制度を、◯月◯日に確認しました」と調べた事実を入れる

・今は使える制度がないこと、来年度に始まる可能性があれば確認を続けること

・お客さんを落胆させない、短い言葉にする

②提案書を渡した3日後に送る、確認の連絡(LINEかメール)

・5行以内。補助金の締切日を1回だけ入れる

・値引きや契約のお願いは書かない

・「ご家族で読まれて、分からないところがあればお気軽に」で終える

【補助金の1枚の原稿】

(ここに貼る)

制度が見つからなくても、①の数行は入れます。「国・県・市を調べました」という事実が、「調べてくれる会社」という信用になります。

こんなときはどうする表

こんなときどうする
制度が1つも見つからない指示文④の①を入れる。「調べたけれどなかった」も、お客さんには価値のある情報
締切がもう過ぎていた来年度の予定を窓口に電話で聞く。始まる時期が分かれば、工事の時期をずらす提案ができる
「登録した事業者」しか申請できない自社が登録できるか、公式ページの事業者向けの案内で確かめる。登録できなければ、制度の名前だけ伝えて無理に入れない
お客さん本人が申し込む制度申し込みの順番と窓口の電話番号を1枚に書く。書類を代わりに書いてお金を取ることはしない
予算の残りが少ない「予算がなくなり次第終了」と書き、残りの状況が公式ページに出ていれば日付つきで書く
同じ市で2件目前回の1枚を使い回す。公式ページだけ開き直して、受付中かどうかと確認した日を書き換える(5分)

出す前に確かめる4か所

1. 公式ページで確かめたか:制度の名前・上限額・締切を、AIの答えではなく公式ページで自分の目で見たか(確認した日を1枚に書く)

2. 順番は合っているか:「契約の前」「工事の前」に申し込む制度で、順番が提案書の工程と食い違っていないか

3. 言い切っていないか:「必ず」「確実に」「もらえます」が残っていないか。「可能性があります」「目安」になっているか

4. 金額のページの手前にあるか:補助金の1枚が、金額のページより前に入っているか。負担の目安が大きな字で書いてあるか

やってはいけない5つ

1. 「必ずもらえます」と言わない。補助金は審査で決まります。もらえなかったときに残るのは、補助金の額より大きな不信です

2. 金額・締切・対象をAIに決めさせない。AIは探して捨てる係です。数字は公式ページで確かめ、社長が計算します

3. お客さんの名前・住所・電話番号をAIに入れない。条件メモは市区町村までで足ります。介護の認定なども、必要な範囲だけにします

4. 補助金の分だけ見積もりを高くしない。補助金を当てにして値段を上げるのは、お客さんへの裏切りです。制度によっては不正になります

5. 申請の書類を代わりに書いて、手数料を取らない。官公署に出す書類の作成を報酬を受けて請け負うことは、法律で制限されている場合があります。制度の手続きで事業者が申請すると決まっているものを除き、迷ったら窓口か行政書士に確かめます

一人で進められないときの次の一歩

詰まるとしたら2か所です。検索ができるAIに、指示文①を貼るところ。調べた補助金を、提案書とホームページで使い回す仕組みにするところ。どちらも会社ごとに正解が変わります。

まずは無料の7大特典で、AIに何をどう渡すかの型を手元に置いてください。特典の「AI超入門」は検索ができるAIの開き方で、「コピペで使えるAIプロンプト15選」は指示文の差し替えで、「AIをあなた専属のゴーストライターにする」はホームページの補助金ページづくりで役に立ちます。補助金の1枚を、工事の種類ごとにそろえたい方もいるはずです。値引きをせずに、お客さんの負担を下げて決まる形です。向いているのは、AIスモビジ実践会です。あなたの会社の提案書とホームページを実際に触りながら進める場です。本気で仕組みに変えたい方だけ来てください。

道具を次の提案書の前に全部使えば、翌日には5つがそろっています。お客さんの条件メモ。公式ページで確かめた補助金の候補。対象外の条件と申し込みの順番。提案書の3ページ目に入る補助金の1枚。3日後に送る確認の連絡文。打ち合わせで、お客さんは「もう少し、なんとかなりませんか」とは言いません。3ページ目を指さして、「負担は100万円くらいになるんですね」と言います。

まとめ:今日やることは、次のお客さんの市区町村名と工事の中身を書き出すことです

  • 値引きを迫られるのは、お客さんがケチだからではなく、提案書にお客さんが使えるお金の話がないから
  • お客さんは「補助金は使えませんか」と聞かない。代わりに「もう少し、なんとかなりませんか」と言う
  • 値引きで年90万円、見積もりの出し直しで年18時間が消えている。工事のあとに補助金を知ったお客さんは、紹介してくれない
  • お客さんが使える補助金を調べた1枚を、金額のページの手前に入れる。AIは探して捨てる係、確かめて決めるのは社長
  • 言い切らず、公式ページで確かめた事実だけを書く。業者は値引きで比べられる、先生はお客さんが知らないお金の話を先に教える

今日やることは1つだけです。次に提案するお客さんの「市区町村名」と「工事の中身」を、メモに2行で書き出す。2行があれば、AIに探させる準備は終わっています。

値引きするほど利益が消えるなら、値引きをやめる。5万円を引く代わりに、50万円の可能性を見せる。

値引きでしか決まらない提案書を、“補助金で値引きせずに決まる提案書”に。 必要なのは、今の提案書とAIと30分だけです。やるかやらないか、それだけの話です。

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