はっきり言います。
あなたの会社の利益が残らない一番の原因は、仕事の質でも、景気でも、ライバルの安さでもないです。
自分から値段を下げてしまっている。
ここです。
「いや、お客さんに値切られるんだから仕方ないでしょう」と思いますよね。でも、それも違います。値切られる前に、見積書を書いている段階で、すでにあなたは自分で価格を落としているんです。
私は、リフォーム会社と印刷会社を、営業マンを置かずにWeb集客だけで回してきました。年商4.8億円、経常利益10%以上。これは才能があったからではないです。「値決め」と「集客の仕組み」を分けて考えただけなんですよ。
今日は、いい仕事をしているのに利益が残らない小さな会社が、安売りから卒業して「先生」として単価を上げるための、値決めの話をします。難しいテクニックの話ではないです。明日からの見積書の書き方が変わる話です。
いい仕事をしているのに利益が残らない、本当の理由
まず、現状を言葉にします。
あなたはこんな状態じゃないですか。
- 腕には自信がある。お客さんからも「丁寧だね」と言われる
- なのに、口座にお金が残らない
- 忙しいのに、なぜか余裕がない
- 値上げしたいけど、お客さんが離れるのが怖くて切り出せない
- 「他社さんはもっと安かったよ」の一言で、毎回値引きしてしまう
これ、職人気質のいい会社ほど陥ります。
理由はシンプルです。「いい仕事をすれば、いつか認められて単価も上がる」と信じているからです。
でも、現実はそうならないです。いい仕事は、値段を上げてくれません。値段を上げるのは「値決め」という別の技術なんですよ。
ここを分けて考えられていない会社が、いい仕事をしながら、ずっと安売りで消耗し続けます。腕は一流、値決めは三流。これが利益の残らない会社の正体です。
値段を下げているのは、お客さんではなく「あなた自身」だった
もう一歩踏み込みます。
「値切られる」と「自分で下げる」は、まったく違います。
多くの社長は、見積書を作る段階で、すでに頭の中でこう考えています。
「これくらいの金額だと、高いって言われるかな」
「他社はもっと安いだろうから、ちょっと抑えとくか」
「嫌われたくないから、サービスでこれも付けとこう」
お客さんは何も言っていません。あなたが、勝手にお客さんの財布を心配して、自分で価格を削っているんです。
これ、相手のためにやっているようで、実は「断られるのが怖い」だけです。自分の不安を、値引きで消そうとしている。
私が学生時代に飛び込み営業をやって、心底嫌だったのがこれでした。「いらない」と言っている人に頭を下げる。安くしますからと、自分から価値を下げる。あの非効率さに、怒りすら覚えたんですよ。だから誓いました。二度と自分から売り込みはしない、と。
値決めも同じです。自分から値段を下げにいくのを、まずやめる。 ここがスタートラインです。
「業者」は値段で比べられ、「先生」は値段を決められる
なぜ自分から下げてしまうのか。
ポジションが「業者」だからです。
私はいつもクライアントにこう言っています。
業者になるな、先生になれ。
業者と先生の違いは、腕の良さじゃないです。値段の決め方です。
- 業者:お客さんの言う通りの見積もりを出す。だから、他社と並べられて、値段で比べられる
- 先生:プロとして「こうした方がいい」を提案する。だから、値段ではなく「この人に頼みたい」で選ばれる
歯医者さんを思い出してください。あなたは歯医者に「この治療、もっと安くして」と言いますか。言わないですよね。なぜなら、先生だからです。プロの判断に、値切りは入りづらい。
リフォームも印刷も士業も同じです。お客さんが「言う通りに見積もり出してくれる業者」として扱っている限り、あなたは永遠に値段で比較されます。
逆に、お客さんが「相談に乗ってくれる先生」と認識した瞬間、価格competitionから抜けられます。
この「先生ポジション」を、見積書一枚で作る方法があります。それが松竹梅です。
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お客さんの言う通りの見積もり(竹)だけ出すのを、今日でやめる
では具体的にどうするか。
相見積もりで負ける理由は、本当に簡単なんです。お客さんの言う通りの見積もりを、1枚だけ出しているから。
お客さんに言われた通りの見積もり、これを私は「竹」と呼んでいます。要望通りの標準プランです。
この「竹」だけを出しているうちは、あなたはただの業者です。比較されて終わり。
プロなら、3つ出しなさい。松・竹・梅です。
- 梅:予算重視。機能や範囲を削って、とにかくコストを下げたプラン
- 竹:お客さんの要望通りの、標準プラン
- 松:プロとして本気で推奨する、高品質・高効果の提案プラン
たったこれだけです。見積書を1枚から3枚にする。それだけで、お客さんの頭の中が劇的に変わります。
松竹梅で「他社比較」を「自社内比較」に変える
なぜ3つ出すと単価が上がるのか。
人間の心理が動くからです。
見積書が1枚だと、お客さんは「これは高いのか、安いのか」を判断するために、他社と比べます。 あなたの会社 VS よその会社、という構図です。これは価格競争です。
ところが、松竹梅の3つを並べるとどうなるか。お客さんは「松か、竹か、梅か」で悩み始めます。あなたの会社の中での比較に変わるんです。
| 比較の構図 | お客さんが考えること | 結果 |
|---|---|---|
| 見積書1枚だけ | この会社と、よその会社、どっちが安い? | 価格競争・値切り |
| 松竹梅の3枚 | この会社の松・竹・梅、どれにする? | 自社内比較・単価アップ |
他社との戦いから、自社内のプラン選びへ。土俵が変わります。
しかも、人は両端を避けて真ん中を選びやすい。だから「竹」を本命の価格に設計しておけば、自然と狙った単価に着地します。安すぎる梅も、フルスペックの松も、ちゃんと役割があるんですよ。梅は「これ以上は削れません」という下限を見せる役。松は「本当はここまでやれます」という価値の天井を見せる役。両方あるから、竹がちょうどよく見える。
これが、選ばれるということです。
「安ければ選ばれる」は嘘|安さが、かえってお客さんを不安にする
ここで、安売りしている社長が一番誤解していることを言います。
安ければ選ばれる、は嘘です。
むしろ逆のことが起きます。安すぎる見積もりは、お客さんを不安にさせるんですよ。
考えてみてください。リフォームで3社に見積もりを取って、1社だけ極端に安かったら、あなたはどう思いますか。「ラッキー」より先に、「手抜きされないかな」「あとから追加で取られないかな」と不安になりますよね。
値段は、品質のメッセージでもあるんです。安すぎる値段は「うちは、この程度の仕事です」と自分から言っているのと同じ。だから、安くしているのに、本当に大事な仕事ほど逃すことになります。
私が見てきた中で、利益が残る会社は、決して「一番安い会社」ではなかったです。「一番、信頼できそうな会社」でした。お客さんは、最後は値段じゃなくて、安心で選びます。
松竹梅が効くのは、ここにも理由があります。梅という「安いけど削った」プランを見せることで、お客さんは「安いには安いなりの理由がある」と自分で気づきます。そして、ちゃんとした竹や松を、納得して選ぶ。安さの不安を、自分で解消してくれるんです。
だから、安売りは優しさじゃないです。お客さんを不安にさせて、本当はやってあげられた良い仕事を、自分から手放す行為なんですよ。
値上げを切り出せない人のための、角を立てない値上げ法
「値上げしたいけど、既存のお客さんに言い出せない」
この相談、本当に多いです。
正面から「来月から3割上げます」と言うのは、勇気がいります。お客さんも身構える。
でも、松竹梅なら、角を立てずに単価を上げられます。
やり方は、次に見積もりを出すときから「松」を必ず添えるだけです。今まで竹しか出していなかったところに、「こういう、もう一段いいやり方もありますよ」と松を一枚足す。
押し売りはしないです。ただ、選択肢として置いておく。
すると、お客さんの2割か3割は、自分から松を選びます。「せっかくなら、いいほうで」と。あなたが値上げを切り出したのではなく、お客さんが自分で上のプランを選んだ。この形なら、誰も傷つかずに平均単価が上がります。
値上げは「宣言」するものじゃないです。「選択肢」として、そっと用意するものなんですよ。
業種別|松竹梅の値決め実例
抽象論だと使えないので、業種ごとに落とします。
リフォーム会社の場合
- 梅:必要な箇所だけの、部分補修プラン
- 竹:要望通りの、標準リフォームプラン
- 松:将来の不具合まで見越した、断熱・耐久性込みの提案プラン
「今はここだけ直したい」というお客さんに、梅だけでなく「10年後を考えるなら、ここまでやった方が結局安いですよ」という松を見せる。プロの視点が、そのまま単価になります。
印刷・看板の場合
- 梅:データ入稿前提の、印刷だけプラン
- 竹:デザイン込みの、標準プラン
- 松:集客できる原稿設計・写真・配布戦略まで込みの、反響重視プラン
私が印刷業で年間1000件規模の案件をWeb集客で取れたのは、「ただ刷る業者」をやめて「売れるチラシを設計する先生」になったからです。同じ印刷でも、値決めのポジションがまるで違います。
士業の場合
- 梅:申請代行だけの、スポットプラン
- 竹:要望通りの、標準顧問プラン
- 松:経営相談・補助金・将来設計まで含む、伴走プラン
Web制作の場合
- 梅:テンプレートで作る、最小構成プラン
- 竹:要望通りの、オリジナル制作プラン
- 松:集客設計・WordPress資産化・運用まで含む、成果重視プラン
どの業種でも共通しているのは、松に「お客さんが気づいていない未来の価値」を乗せることです。お客さんは目の前の作業しか見えていない。プロは、その先のリスクと成果が見えている。その差を、松として見える化する。これが先生の仕事です。
私のクライアントに、建築の内装工事会社さんがいます。最初はネットからの反響が年間12件くらいしかなくて、来た問い合わせも、ほぼ値段で比較されていました。
そこでやったのは、2つです。1つは、LGS内装・軽天・GL工事といった専門工事に特化したサイトを作って、「なんでも屋」をやめたこと。もう1つが、見積もりを松竹梅にして、お客さんの言う通りの竹だけを出すのをやめたことです。
結果、今は毎月のように案件が入る状態になりました。しかも、専門特化したことで「この工事ならこの会社」という先生ポジションができて、値段の叩き合いから抜けられた。集客の入り口を専門化し、出口の見積もりを松竹梅にする。この組み合わせが効きます。
センスや才能の話じゃないです。Web知識ゼロの主婦の方でも、マニュアル通りに月100円レベルの低コストでサイトを作って集客できた例があります。やるかやらないか、それだけの話なんですよ。
松竹梅をAIで作る|見積書も提案文も15分で
「3パターンも作るの、面倒くさい」
そう思いますよね。ここでAIです。
私は、AIを最新ツール自慢のために使いません。現場の面倒な作業を減らすために使います。松竹梅の見積もり作成は、AIが一番得意な仕事の一つです。
やり方は、こうです。
1. まず、お客さんの要望(竹)を、スマホの音声入力でAIに話す。「築20年の戸建て、キッチンとお風呂のリフォーム希望」くらいでいい
2. AIに「これを松・竹・梅の3プランに分けて、それぞれの違いと、お客さんへの提案文を書いて」と頼む
3. 出てきたたたき台を、自分の言葉と価格に直す
たたき台が15分で出ます。ゼロから3つ考えるのと、出てきた3つを直すのは、かかる時間がまるで違います。
ただし、丸投げはダメです。AIが出すのは、どこかで見たような一般論の松竹梅です。そこに、あなたの会社だからできること、過去の施工例、地域の事情を足して、初めて「あなたの値決め」になります。AIはたたき台、最終判断はプロのあなた。ここは絶対にずらさないでください。
値決めを支えるのは、WordPressという「信頼の置き場所」
最後に、値決めとセットで効くものを話します。
松竹梅で松を選んでもらうには、前提として「この会社は信頼できる」と思われている必要があります。初対面でいきなり松を出しても、「高い業者」で終わります。
その信頼を、商談前に作っておく場所が、WordPressのホームページです。
施工事例、お客様の声、料金の考え方、スタッフの顔。これを資産として置いておく。お客さんは、見積もりを見る前に、すでにあなたを「ちゃんとした先生」だと認識した状態で来ます。
SNSは流れていきます。毎日投稿しないと消えていく。でもWordPressに書いたものは、寝ている間も、あなたの代わりに信頼を積み上げてくれます。ホームページは名刺じゃないです。24時間働く、値下げをしない営業マンなんですよ。
値決め(松竹梅)で単価を上げ、WordPress(資産)で信頼を先に作る。この両輪がそろうと、安売りしなくても選ばれる会社になります。
▼松竹梅の値決めも、WordPressでの信頼づくりも、AIを使えば一人で回せます。何から手をつければいいかを整理する無料ガイドはこちら
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まとめ|安売りで消耗するな、値決めで選ばれろ
今日の話を、一行にまとめます。
あなたの会社が安いのは、腕が悪いからじゃない。値決めをしていないからです。
やることは、シンプルです。
- 自分から値段を下げにいくのを、やめる
- 見積書を1枚(竹)から、松竹梅の3枚にする
- 他社比較を、自社内比較に変える
- 松に「未来の価値」を乗せて、先生になる
- AIで3パターンを15分で作り、WordPressで信頼を先に積む
腕のいい会社が、安売りで消耗していくのを、私はたくさん見てきました。もったいないです。値決めは才能じゃない。手順です。今日の見積書から、変えられます。
とはいえ、「松竹梅は分かったけど、AIの使い方も、WordPressも、何から手をつければいいか分からない」という方が多いはずです。
そういう方のために、AI導入のファーストステップを無料でまとめた特典を用意しています。AIに詳しくなるための資料ではないです。社長の仕事を減らし、値決めと集客を仕組みにするための、最初の一歩です。
パソコンが苦手でも大丈夫です。順番に進めれば、AIを「知ってる」から「使える」に変えられます。本気で安売りから抜け出したい方だけ、受け取ってください。
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