この前のオンライン打ち合わせ、ちゃんと説明したのに、最後は「では、あとで資料をメールでいただけますか」で終わりませんでしたか。
移動もない。お茶も出ない。画面を共有して、いつもの提案書を1ページ目から順番に見せた。相手は「はい」「なるほど」と言っていた。それなのに、その場では何も決まらない。同じ内容を対面で出したときは、その場で「じゃあお願いします」だったはずなのに。
理由は、あなたの説明が下手になったからではありません。紙のために作った資料を、そのまま画面に映しているからです。紙と画面は、まったく別の見え方をします。直すのにかかる時間は、25分です。
今日は、話し方を上手にする話ではありません。紙を、映すな。中身を作り直すのではなく、画面に映す用の5枚を別に用意する話です。AIに3行貼るだけ、合計25分でできます。
画面を共有したとたん、相手は「聞く人」から「読む人」に変わります
火曜の午後3時。事務所のノートパソコン。相手は自分のデスクから参加していて、顔は小さく映っています。世間話を2分ほどして、あなたはこう言います。
「それでは、資料を共有しますね」
ここから、相手の役割が静かに変わります。さっきまでは、あなたの話を聞く人でした。画面に文字がびっしり並んだ瞬間、相手は「読む人」になります。人は、目の前に文字があると読みます。読んでいる間、耳は半分しか働いていません。
45分の打ち合わせのうち、こちらが画面を映していたのは38分。相手の顔が見えていたのは、最初と最後の3分だけ。そして最後に、いつもの一言が来ます。
「ありがとうございます。あとで資料をメールでいただけますか」
紙を、映すな。そう言われても、提案書は昨日の夜に苦労して作ったばかりですよね。それを映さずに何を見せるのか、と思うはずです。分かります。
「見えてますでしょうか」と聞いた時点で、こちらは負けています
オンラインの打ち合わせで、あなたが毎回言っているセリフが2つあります。
「画面、見えてますでしょうか」
「ちょっと小さいので、あとでPDFをお送りしますね」
この2つが口から出た時点で、その資料は画面で読ませる形になっていません。相手は「見えています」と答えますが、本当に読めているかは別の話です。あなたのA4・1枚は、相手のノートパソコンでは実寸の半分以下。スマホで参加していれば4分の1です。表の細かい数字も、注釈の1行も、届いていません。
相手が黙るのは、納得したからではありません
画面共有中、相手が黙っていると「伝わっているな」と感じます。逆です。
相手は、あなたがいまどこを説明しているのかを探しています。ページの上から3行目なのか、右下の表なのか。探している間は、質問が出てきません。質問が出ないから、あなたは不安になって説明を足します。実績の話、他の現場の話、工法の細かいところ。予定の30分が45分に伸びます。
そして相手の頭に残るのは、いちばん最後に見た金額だけになります。
決める人は、画面の向こうで別の作業をしています
もうひとつ、対面との決定的な違いがあります。オンラインでは、相手が何をしているか見えません。
メールを開いているかもしれない。別のタブで他社の見積もりを見ているかもしれない。同席している上司は、カメラを切ったままです。対面なら、相手が身を乗り出したか、資料のどこを指でなぞったかが見えます。オンラインでは、その手がかりがゼロになります。
つまりオンラインの打ち合わせは、注意を向けてもらえる時間が、対面より短いということです。その短い時間に、10枚の紙をそのまま流しているわけです。
「あとでPDFをお送りします」を月に3回言うと、1年で54時間が消えます
計算してみます。オンラインの打ち合わせが月に6件。そのうち3件が「資料を送ってから返事をもらう」形で終わるとします。
1件あたり、送付メールの作成に20分、相手からの質問メールの往復で40分、もう一度打ち合わせをセットして30分。合わせて1.5時間。月3件で4.5時間。1年で54時間です。丸6営業日を、決まらなかった案件の後片付けに使っている計算になります。
消えるのは時間だけではありません。「あとで送ります」と言った瞬間、返事までの平均が7日に伸びます。7日あれば、相手は他社の見積もりを2社分そろえられます。その日に決まっていれば来月だった入金が、翌々月になります。
オンラインは、断られ方まで静かです
対面なら、相手の表情で「これは厳しいな」が分かります。渋い顔をされれば、その場で条件を変える話に持っていけます。
オンラインでは、それが分かりません。画面の向こうで相手が困った顔をしていても、こちらは自分の資料しか見ていない。だから、断られたことにすら気づかないまま「ご検討ありがとうございました」で終わります。その後にメールを1通出しても、返事は来ません。
対面の商談なら、決まらなかった理由を帰りの車の中で考えられます。オンラインで消えた案件は、理由も残らない。いちばん高くつくのは、値引きした金額ではなく、理由も分からずに決まらなかった回数のほうです。
間違った対処:文字を大きくして、枚数を増やす
ここで多くの社長がやることは決まっています。「読めないなら、文字を大きくしよう」です。
すると1枚に入る情報が減るので、枚数が増えます。10枚が18枚になります。説明時間は伸び、相手は途中で集中を切らします。もうひとつの対処が「スクロールしながら説明する」。これは相手の目が一番疲れる見せ方で、どこを見ればいいか分からなくなります。
どちらも、紙のレイアウトのまま画面に合わせようとしている点が同じです。土台が紙のままなので、直すほど重くなります。
これ、AIが悪いわけじゃないです
「AIで提案書を作ったのに、オンラインだと反応が悪い」。そう感じているなら、それはAIの性能の問題ではありません。
AIには「印刷して渡す資料」を作らせているからです。どこで、誰が、どの画面で見るのかを一度も伝えていない。渡していない情報は、AIには分かりません。出てくるのは、どこの会社でも使えそうな紙の提案書です。
足りないのは指示の長さではなく、見せる場所の情報です。
紙を映すな。画面のための5枚を、別に作れ
やることは一言です。「画面で見せる5枚」と「あとで渡す資料一式」を、分けて持つ。
提案書を作り直す必要はありません。いまある提案書はそのまま、あとで送る資料として使います。その上に、画面共有専用の5枚を薄く1枚かぶせる。これだけです。
なぜ効くのか。画面は、視線を置く場所を1つしか作れないからです。紙は一覧できます。手に持って、行ったり来たりできる。画面は1点しか見られません。だから画面用の資料は、1画面に伝えることを1つだけにする。それ以外は全部、あとで渡す側に回す。
私は営業マンを雇わずに、年商4.8億円・経常利益10%以上、年間1000件規模の案件をWebから取ってきました。学生時代の飛び込み営業で、「いらない」と言っている人に頭を下げるのが苦痛で仕方なかったからです。二度と自分から売り込まない、欲しい人が向こうから来る仕組みを作る。そう決めて動いてきました。
その考え方は、画面の向こうの相手にも同じように効きます。押して決めさせるのではなく、相手が自分で決められる形を先に出す。オンラインで決まらないのは、押しが足りないからではなく、相手が決めるための1画面が用意されていないからです。
なぜ「5枚」なのか
建築・内装の工事会社さんを手伝ったとき、ネットからの反響が年12件しかない状態から、毎月何かしら案件が入る状態に変わりました。やったのは工事の種類を増やすことではなく、専門の工事に絞って、見せる中身を減らすことです。
減らすほど伝わる。これは資料でも同じです。5枚というのは、45分の打ち合わせで相手が本当に見ていられる限界の枚数です。3枚だと足りず、10枚だと途中で顔が下を向きます。
「うちはオンラインなんてほとんどない」と思ったなら
建設や整体、小売のように、現場や店舗が中心の仕事だと「Zoomなんて年に数回」かもしれません。それでも、この5枚は使えます。
画面で見せる場面は、オンライン会議だけではないからです。LINEのビデオ通話。スマホの画面を相手に向けて見せるとき。タブレットを持って現場で説明するとき。相手にメールで送ったPDFを、相手がスマホで開くとき。これらは全部「画面」です。紙を前提に作った資料は、そのすべてで小さくなります。
段取りを画面でも出せる人が、先生に見えます
私はいつも「業者になるな、先生になれ」と言っています。言われた通りの見積もりを出すのが業者、先に段取りを示して導けるのが先生です。
画面共有は、その差がはっきり出る場面です。文字だらけのページを上から読み上げる人は、業者に見えます。「今日決めていただきたいのは、この1つです」と最初に1画面で出せる人は、先生に見えます。集客は説得ではなく選別です。押さずに、選んでもらえる形を出す。それだけで、相見積もりの土俵から静かに降りられます。
やることは3つだけです
- 手順1:材料の3行をAIに渡す(10分)
- 手順2:画面用の5枚に組み直させる(10分)
- 手順3:映し方と、終わったあとの1通を決める(5分)
パソコンが苦手でも大丈夫です。新しく覚えるソフトはありません。いま使っているAIと、いつものスライドソフトだけです。Web知識ゼロの在宅パートスタッフの方が、月100円レベルの費用でサイトを作って集客できた例もあります。必要なのはセンスではなく、順番です。
画面用の5枚に変えた日から、打ち合わせは「その場で決まる場」になります
実際に何が変わるのか、数字で並べます。
| 項目 | いまの状態 | 5枚に変えたあと |
|---|---|---|
| こちらが話している時間 | 45分中38分 | 45分中14分 |
| 相手からの質問 | 1回あるかどうか | 4〜5回 |
| 「あとで資料を送ります」 | 月3回 | 0回 |
| 返事をもらうまで | 平均7日 | 当日〜2日 |
| 当日朝の資料直し | 45分 | 前日に10分 |
相手のセリフも変わります。「あとで資料をいただけますか」ではなく、「この2枚目、もう少し詳しく聞かせてください」に変わります。そして最後は「これで進めましょう」です。
値引きの話が出る回数も減ります。金額だけが記憶に残る見せ方をやめるからです。追いかけの電話をかけずに済むので、こちらから売り込む立場にも戻りません。
この5枚は、遠い相手ほど効きます
もうひとつ、見落とされている効果があります。オンラインで決まるようになると、行ける範囲より外の仕事が取れるようになります。
車で2時間かかる相手に、いちいち往復4時間かけて説明に行っていたら、利益は移動費で消えます。だから多くの会社が、無意識に「近い仕事」だけで商売を回しています。画面の45分で決まる形を持っている会社は、その線を越えられます。人を増やさずに、商圏だけが広がります。
そしてこの5枚は、一度作れば次の案件でも使えます。1枚目の「今日決めていただきたいこと」と4枚目の金額を差し替えるだけです。毎回ゼロから作る資料はその日で消えますが、型は残ります。SNSの投稿のように流れていくものではなく、積み上がる側の資産になります。
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この先で手に入るもの
ここから先は、画面用の5枚を実際に作る手順です。読み終わったときに、次のオンライン打ち合わせで映す5枚が手元にできている状態を目指しています。
- そのままコピペして使える指示文 2本(材料3行から5枚の骨組みを作らせる指示文/できた5枚の文字量を半分に削らせる指示文)
- 画面用5枚の設計表 1表(各枚に書くこと/書かないこと)
- Before→After の文例表 1表(紙の書き方が、画面用にどう変わるか)
- 映す前の確認 4項目(金額・社名・自分の画面まわりを含む)
- やってはいけない映し方 4つ
- 打ち合わせ直後に送る1通の3行テンプレート
この型を外部に頼んで作ってもらえば、数万円はかかります。オンラインの商談が1件その場で決まれば、それだけで元は取れる程度の話です。
向いている人:オンラインやビデオ通話で、月に1件以上お客さんに説明をする方。「あとで資料を送ります」と言って終わることがある方。いまの提案書を作り直したくない方。
向いていない人:画面共有はおまけだと思っている方。資料は厚いほど誠実だと考えている方。手順を読んでも、実際に1件で試さない方。この記事は、次の1件で試す人のために書いています。
【手順1】3行だけ、AIに貼ってください(10分)
最初に作るのは5枚ではありません。材料の3行です。ここだけは、AIには書けません。
- 所要時間:10分
- 入力:あなたが書く3行
- 出力:画面用5枚の骨組み
| 行 | 書くこと | 例 |
|---|---|---|
| 1行目 | 相手(会社名・役職・当日参加する人) | 株式会社◯◯ 総務の田中様。上司の佐藤部長も同席 |
| 2行目 | この打ち合わせで決めてほしいこと(1つだけ) | 工事範囲をA案(1階のみ)かB案(1階+階段)かを決める |
| 3行目 | 相手が見る環境(画面の種類と時間) | ノートパソコンで画面共有。持ち時間45分。相手は業界に詳しくない |
3行目が今回の肝です。ここを書かないと、AIはいつもどおり紙の提案書を出してきます。スマホで参加する相手なら「スマホで縦向き」と書いてください。それだけで出てくる形が変わります。
2行目を1つに絞れないときは、その打ち合わせがまだ設計できていません。「見積もりを説明する」ではなく「AかBかを決める」まで落としてください。
そのままコピーして使えます。◯の部分だけ差し替えてください。
あなたは、オンライン打ち合わせで画面共有する資料を作る担当者です。以下の3行をもとに、画面共有専用のスライド5枚の骨組みを作ってください。
1行目(相手):◯◯
2行目(この日に決めてほしいこと):◯◯
3行目(相手が見る環境):◯◯
条件:
①1枚につき伝えることは1つだけ。1枚の本文は6行以内、1行は20文字以内にする
②専門用語は使わず、相手が普段使う言葉に置き換える
③金額・日付・数量・面積は、私が渡していない数字を作らない。必要な箇所は【要確認】と書いて空欄にする
④「弊社の強み」「安心の施工」のような、どこの会社でも書ける言葉は使わない
⑤5枚の最後に、この5枚で答えられていない相手の疑問を3つ挙げる
確認①:出てきた5枚に【要確認】が1つもなければ、疑ってください。AIが数字を推測で埋めています。金額と日付は、自分の見積書と突き合わせてください。たたき台はAI、最終判断は人間です。
【手順2】5枚に組み直させ、文字を半分に削らせてください(10分)
骨組みができたら、5枚それぞれの役割を固定します。この並びは変えないでください。
| 枚数 | この1枚で伝えること | 書かないこと |
|---|---|---|
| 1枚目 | 今日この場で決めていただきたいこと(1つ) | 会社紹介、あいさつ、実績 |
| 2枚目 | いまの状況と、困りごとの整理(相手の言葉で3行) | こちらの提案、価格 |
| 3枚目 | やること(工程・範囲を4行まで) | 細かい仕様、材料名の羅列 |
| 4枚目 | 費用と期間(税込の総額と、期間だけ) | 内訳の全行、注釈、細則 |
| 5枚目 | 今日決まったら、次に何が起きるか(3ステップ) | お礼、ご清聴ありがとうございました |
4枚目に内訳を全部載せたくなりますが、我慢してください。内訳は「あとで送る資料一式」の役目です。画面に細かい表を出すと、相手は数字を追いかけ始めて、話が止まります。
文字を削る作業は、AIのほうが得意です。
次のスライド5枚を、画面共有で読ませる前提に直してください。
条件:
①各枚の文字数を、いまの半分にする。意味は変えない
②文末を体言止めにそろえ、敬体の説明文をなくす
③数字・固有名詞・金額・日付は1文字も変えない
④1枚目の見出しは、動詞で終わる一文にする(例:「本日決めること:工事範囲をAかBかで決める」)
⑤削った内容のうち、聞かれたら答える必要があるものを「別紙に回す項目」として一覧にする
紙の言い回しが、画面用にどう変わるかの見本です。架空の内装工事会社の例なので、言葉づかいだけ参考にしてください。
| 紙の資料でよくある書き方 | 画面用の1行 |
|---|---|
| このたびは弊社にお声がけいただき誠にありがとうございます | (1枚目には入れない。削除) |
| 1階部分内装工事一式(軽量鉄骨下地組・石膏ボード張り・クロス仕上げ) | 1階の内装をまるごと。下地から仕上げまで |
| 工期:着工日より約21営業日を予定しております | 工期:約3週間(◯月◯日〜) |
| お見積金額:金2,860,000円(消費税込) | 費用:286万円(税込) |
| ご検討のほど何卒よろしくお願い申し上げます | 本日決めていただきたいこと:AかBか |
確認②:できた5枚を、自分のスマホで開いてみてください。腕を伸ばした距離で読めなければ、まだ文字が多いということです。
確認③:5枚を声に出さずに、1枚3秒で見てください。3秒で何の話か分からない枚があれば、その1枚は伝えることが2つ以上入っています。
【手順3】映し方と、終わったあとの1通を決めてください(5分)
資料が良くても、映し方で台無しになります。決めるのは4つだけです。
- 全画面で、1枚ずつ映す。スクロールはしない。相手の目が迷います
- 1枚につき1分。話し終えたら「ここまでで、気になるところはありますか」で止まる
- 2枚目を映したら、いったん画面共有を止める。相手の顔を見て、相手にしゃべってもらう時間を作る
- 4枚目(費用)は最後から2番目。金額を最初に出すと、そこから先は何を話しても金額の話になります
そして、打ち合わせが終わったら、その場で1通送ります。5分以内です。
件名:本日の打ち合わせの確認(◯◯の件)
本日決まったこと:◯◯
次にこちらが行うこと:◯◯(◯月◯日まで)
ご用意いただきたいもの:◯◯
3行だけです。長い御礼文は要りません。記憶が新しいうちに文字にすると、相手の社内でそのまま転送されます。あなたが同席していない場所で、この3行が代わりに説明してくれます。
確認④:この1通に、決まっていないことを書かない。「ご検討のほどよろしくお願いします」と書いた瞬間、決まっていた話まで検討事項に戻ります。
映す前に、4か所だけ確認してください
画面共有は、資料以外のものまで相手に見えてしまいます。ここだけは毎回チェックしてください。
| 確認する場所 | 見るポイント |
|---|---|
| 金額・日付・数量 | 自分の見積書と1文字ずつ突き合わせる。AIが整えた数字をそのまま映さない |
| 【要確認】の残り | 1つでも残っていたら、映す前に埋めるか、その行を消す |
| 相手の社名・担当者名 | 前の案件の社名が残っていないか。画面では小さくても、相手は気づく |
| 自分のデスクトップと通知 | 他社のファイル名、メールの通知、チャットのポップアップ。共有前に通知をオフにする |
4つ目は、資料の出来より重大です。他社の見積書のファイル名が一瞬映っただけで、「この会社は、うちの情報も外に出すのでは」と思われます。画面共有は、ウィンドウ単位で選んでください。デスクトップ全体の共有は使わない、と決めてしまうのが安全です。
やってはいけない、4つの映し方
①デスクトップ全体を共有する
前項のとおりです。他社名・個人情報・見積金額が映り込みます。共有するのは、いま見せる1つのファイルだけにしてください。
②スクロールしながら読み上げる
紙を映しているときにやりがちです。相手は文字を目で追えず、酔います。上から下まで読み上げるくらいなら、その資料は送るだけにして、画面には5枚だけ出してください。
③その場の金額をAIに計算させる
「この条件だといくらになりますか」と聞かれて、AIに計算させて画面に出す。これはやってはいけません。数字は、あなたの見積根拠から出すものです。その場で答えられないときは「持ち帰って、明日の午前中にお出しします」で構いません。数字はAIに決めさせない。ここだけは譲らないでください。
④相手に断らず録音・録画する
便利だからと、黙って録画してAIに議事録を作らせるのはやめてください。「議事録に使いたいので録音してもよいですか」と一言もらってください。相手の社名や個人名が入った音声を、無断で外部のサービスに渡さない。この一言があるかないかで、信用の残り方が変わります。
ここまでで25分です。次のオンライン打ち合わせで、いつもの提案書は「あとで送る一式」に回し、画面には5枚だけを出す。それだけで、45分のうち相手がしゃべる時間が20分以上に増えます。相手がしゃべった打ち合わせは、その場で決まります。
一人で回らないときは、ここで止まっています
ここまで読んで「やってみよう」と思っても、たいてい止まるのは操作ではありません。2枚目に何を書くかという判断です。
私は20歳の頃からパソコンスクールの講師をしてきて、いまも複数社のIT顧問をしています。そこで分かったのは、人はソフトの使い方ではなく「自分の仕事のどれを、どう切り出すか」で止まるということです。ここは一人だと、いつまでも決まりません。
まずは無料の7大特典から始めてください。それでも自分の商売に当てはめるところで止まるなら、AIスモビジ実践会でご一緒しましょう。業務の棚卸しから、グループサポートで一緒に整理します。動画教材を買っては止まってきた方のための場です。本気でやる方だけ来てください。
まとめ|次のオンライン打ち合わせを、1つだけ選んでください
- オンラインで決まらないのは、説明が下手だからではなく、紙の資料を映しているから
- 画面を共有した瞬間、相手は「聞く人」から「読む人」に変わる
- 「あとでPDFを送ります」を月3回で、年54時間が消える
- 提案書は作り直さない。画面用の5枚だけを別に作る
- 材料は3行(相手/決めてほしいこと1つ/相手が見る環境)
- 5枚の役割は固定。費用は最後から2番目
- 映す前の確認は4か所。デスクトップ全体は共有しない
- 数字はAIに決めさせない。たたき台はAI、最終判断は人間
今日やることは1つだけです。次にオンラインで打ち合わせをする案件を1つ選んで、材料の3行を書いてください。5分で書けます。
紙を、映すな。いまある提案書はそのまま使って、画面に出す5枚だけを別に持つ。それだけで、相手は黙るのをやめて、質問を始めます。
やるかやらないか、それだけの話です。
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