【お願いより、1枚】”何かあったら、よろしく”で終わっている社長へ|4行で作る、そのまま回る紹介1枚テンプレ


先週の会合や名刺交換で、別れぎわにこう言いませんでしたか。「何かあったら、よろしくお願いします」。

相手も「もちろん、何かあったら言いますね」と返してくれた。感じのいいやり取りでした。それから3か月、その人から連絡は1件も来ていません。悪い人ではありません。忘れられたわけでもありません。

理由は、あなたの人柄でも、人脈の少なさでもありません。紹介する側が、あなたの仕事を説明できる材料を持っていないからです。用意するのにかかる時間は、25分です。

今日は、人脈を広げる話ではありません。お願いより、1枚。紹介してくださいと頼むのをやめて、紹介したい人がそのまま転送できる1枚を渡す話です。AIに4行渡すだけ、手順1は10分で終わります。

「何かあったら、よろしく」は、頼んだことになっていません

金曜の19時。商工会の懇親会が終わって、店の外で名刺を交換しています。相手は同じ地域の設備屋さんの社長。ひとしきり景気の話をして、最後にあなたはこう言います。

「うちは何でもやってますので、何かあったら、よろしくお願いします」

相手は笑顔で「こちらこそ」と返します。ここで終わりです。その夜、相手の手元に残るのは名刺1枚だけ。そこに書いてあるのは、会社名と、電話番号と、「住宅リフォーム全般」の8文字です。

去年1年で配った名刺は200枚。そこから来た紹介は2件でした。

お願いより、1枚。そう言われても、紹介は縁とタイミングの話で、紙でどうにかなるものではないと思うはずです。私もそう思っていました。

紹介する人は、あなたの仕事を説明できません

紹介が起きる瞬間を、相手の側から見てみます。

相手の取引先が、ふとこぼします。「事務所の床、そろそろ何とかしたいんだけどね」。ここであなたの顔が浮かんだとして、相手はこう考えます。あの人、床もやるんだったかな。いくらくらいなんだろう。紹介したあと、ぐいぐい営業をかけたりしないだろうか。

考えているうちに話題が変わります。それで終わりです。

紹介が起きないのは、相手にその気がないからではありません。「誰に」「何と言って」渡せばいいのかが、相手の頭の中にないからです。

「なんでもやります」は、いちばん紹介しにくい言葉です

あなたが普段言っているセリフが、もう1つあります。

「幅広くやってますので、なんでも言ってください」

親切のつもりで言っています。ですが紹介する側にとって、これは何も言っていないのと同じです。人は、頭の中の引き出しに入っているものしか思い出せません。「なんでも」という引き出しは存在しないので、どこにも入りません。

逆に「2階のトイレの水漏れ」「店舗の床だけ、1日で終わる張り替え」と書いてあれば、その場面に出会ったときに思い出されます。思い出してもらえる数が、紹介の数です。

紹介する側は、自分の信用を貸しています

もう1つ、見落とされがちなことがあります。

人を紹介するとき、紹介する側は自分の信用を差し出しています。あなたの仕事が雑だったら、紹介した人の顔がつぶれます。しつこく営業されたら、あいだに入った人が責められます。

だから、気持ちだけでは回してもらえません。「この人に渡しても大丈夫だ」と相手が判断できる材料が、先に要ります。

「紙を渡すなんて、押し付けがましくないですか」

ここで引っかかる方がいます。感じのいい関係が、営業くさくなるのではないか、と。

逆です。押し付けがましいのは、「何かあったらよろしく」と口で言うほうです。あれは、相手に「覚えておく」「思い出す」「説明する」「つなぐ」の4つの作業を、丸ごと預けている状態だからです。しかも何も渡していないので、相手は預かったことすら忘れます。

1枚を渡すというのは、その4つのうち3つをこちらで引き受けるということです。相手に残るのは「転送する」だけ。頼み込む量は、むしろ減ります。

だから渡すときの言い方も変わります。「ぜひご紹介ください」ではなく、「もし該当する方がいたら、これを転送してください」です。相手は断る必要すらありません。

年に72時間、顔を出して回って、紹介は2件です

数えてみます。異業種交流会や商工会の集まりに、月2回。1回あたり移動と会費と時間で3時間。月6時間、1年で72時間です。丸9営業日を「顔を出すこと」に使っている計算になります。

それで年2件。1件も来ない年もあります。

消えているのは時間だけではありません。紹介で来たお客さんは、相見積もりになりにくい。値段から入らず、「◯◯さんから聞きました」から入るからです。その入口が空いたままなので、足りない分を広告費で埋めることになります。月5万円の広告を1年回せば60万円。紹介の入口を作らずに、その60万円を払い続けている状態です。

「もっと顔を出そう」は、いちばん高くつく対処法です

紹介が来ないとき、多くの社長がやることは2つです。

1つは、会合を増やす。月2回を月4回にする。ですが、渡している材料は同じ名刺です。増えるのは時間と会費だけで、思い出してもらえる確率は1枚あたり変わりません。

もう1つは、会社案内やパンフレットを配る。これも空振りになります。会社案内は「あなたを知りたい人が読む紙」です。紹介する人が「誰かに渡すための紙」ではありません。沿革と代表あいさつと施工実績が並んだ12ページを、人は転送しません。

どちらも、相手の手間を1ミリも減らしていません。むしろ会合を倍にした分、翌日の現場が押して、見積もりの作成が夜にずれ込みます。動いている感覚はありますが、手元に残っているのは会費の領収書だけです。

これ、相手が冷たいわけじゃないです

そしてもう1つ、はっきりさせておきます。

紹介が来ないのは、相手が冷たいからでも、あなたに実力がないからでもありません。渡していないのは、紹介する人が使う言葉です

これはAIを使うときとまったく同じ構造です。AIに「提案書を作って」と頼んで一般論しか返ってこないのは、AIが自分の会社を知らないからです。相手に「何かあったらよろしく」と頼んで何も起きないのは、相手が自分の仕事を説明できないからです。どちらも、渡す情報が足りていないだけです。

お願いより、1枚。紹介する人の手間を、先に引き受けてください

やることは一言でいえば、これだけです。

「紹介してください」と頼むのをやめて、紹介する人がそのまま転送できる1枚を渡す。

紹介は善意の問題ではなく、手間の問題です。手間を先に引き受けた人のところに回ります。誰を紹介してほしいのか、渡したあと何が起きるのか、紹介した人に面倒はかからないのか。その3つが1枚に書いてあれば、相手は転送ボタンを押すだけで済みます。

私自身、学生のころに飛び込み営業をやっていました。いらないと言っている人に頭を下げるのが苦痛で仕方がなく、そのとき決めたことがあります。二度と自分から売り込みはしない、欲しい人が向こうから「お願いします」と来る仕組みを作る、と。

その後、リフォーム業に未経験で参入して、営業マンを1人も雇わずに年商4.8億円、経常利益10%以上、年間1000件規模の新規案件をWebから取れるようになりました。才能ではありません。頼み込む代わりに、相手が動ける材料を先に置いただけです。

なぜ「1枚」なのか

3枚以上にすると、相手にとって「読む仕事」になります。読む仕事は後回しにされ、そのまま消えます。

1枚なら、スマホで開いて10秒で中身が分かります。そして、そのままLINEやメールに添付して転送できます。転送できる形かどうかが、紙とこの1枚の決定的な違いです。

「文章を書くのが苦手だから無理だ」と思った方もいると思います。以前、Web知識がまったくない在宅パートの主婦の方が、手順書どおりに進めるだけで月100円のコストでサイトを作り、問い合わせを取れるようになった例があります。必要なのはセンスではなく、順番です。順番さえ決まっていれば、文章はAIが形にします。

以前、ネットからの反響が年12件しかなかった建築・内装の会社を支援したことがあります。やったのは、扱うものを専門工事に絞って、見せ方を整理しただけです。その後、毎月案件が入る状態になりました。減らすほど伝わる、というのはこういうことです。

やることは、3つだけです

順番はこうです。

1. 材料の4行を書いて、AIに渡す

2. 「紹介する人が読む1枚」に組み直させる

3. 渡し方と、転送するときの3行を決める

合計25分。ここでは名前だけ挙げておきます。中身は後半でそのまま使える形にしてあります。

「うちは紹介なんて期待できない」と思った方へ

人脈が狭いから無理だ、と感じたかもしれません。逆です。

紹介の数は、知り合いの数ではなく、思い出してもらえるきっかけの数で決まります。知り合いが30人しかいなくても、その30人が「床のことなら、あの人」と1つ覚えていれば、きっかけは生まれます。名刺を200枚配って何も起きないのは、きっかけを0個しか置いていないからです。

待つ紹介はギャンブル、置いておく1枚は資産です

ここで1つ、断っておきます。

私はふだん、紹介や下請けに依存するなと言っています。人からもらう仕事だけで回している会社は、相手の都合で数字が動くからです。今日の話は、その紹介頼みに戻れという話ではありません。

待つだけの紹介はギャンブルです。ですが、1枚にして置いておけば、それは仕組みになります。この1枚は、自社サイトの「ご紹介をお考えの方へ」というページにそのまま載せられます。SNSの投稿のように流れていくものではなく、積み上がる側です。

そしてもう1つ。誰を紹介してほしいかを自分から書くのは、選ぶ側に回るということです。集客は説得ではなく、選別です。言われた仕事を何でも受ける業者ではなく、「この相談ならこの人」と指名される先生になる。そのための1枚でもあります。

1枚を渡した日から、「誰か紹介して」と言わなくてよくなります

実際に何が変わるのかを、先に見ておきます。

項目1枚がないとき1枚を渡したあと
会ったときの説明毎回10分、口頭で説明0分(紙が説明する)
相手の反応「こちらこそ、何かあったら」「これ、取引先に送っときますね」
思い出されるきっかけ0個(なんでもやる会社)3個(具体的な場面が3つ)
紹介されたときの一言「安くやってくれるらしい」「◯◯で困ったときの人」
会合に出た日名刺を配って終わりその場で1回転送される

いちばん変わるのは、最後のセリフです。これまでは「こちらこそ、何かあったら言いますね」でした。1枚を渡したあとは、こうなります。

「これ、うちの取引先にちょうど困ってる人がいるので、送っときますね」

同じ相手、同じ5分の立ち話です。違うのは、相手の手元に転送できるものがあるかどうかだけです。

この1枚は、一度作れば次からも使えます。紹介してほしい相手が変わったときだけ、1行目と2行目を差し替えれば済みます。毎回その場で考えて話していた10分が、置いておくだけの1枚に変わるということです。

そして、紹介で入ってきた案件は値引き交渉から始まりません。相見積もりの土俵にも乗りません。追いかける営業も要らなくなります。向こうから「お願いします」と来る入口が、1つ増えるということです。

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この先で手に入るもの

ここから先は、紹介1枚を実際に作る手順です。読み終わったときに、次に会う人へ渡せる1枚が手元にできている状態を目指しています。

  • そのままコピペして使える指示文 2本(材料4行から1枚の骨組みを作らせる指示文/紹介する人の立場で読み直して直させる指示文)
  • 材料4行の書き方と記入例 1表(架空の内装工事会社の例つき)
  • 紹介1枚の設計表 1表(4つの枠に書くこと/書かないこと)
  • 紹介する人がそのまま使える転送3行テンプレート
  • 渡す前の確認 4項目
  • やってはいけない頼み方 4つ(紹介料の扱いを含む)

この1枚を外に頼んで作ってもらえば、数万円はかかります。紹介が1件決まれば、それだけで元は取れる程度の話です。

向いている人:会合や取引先との立ち話で「何かあったらよろしく」と言って終わることがある方。紹介で来たお客さんのほうが決まりやすいと感じている方。広告費をこれ以上増やしたくない方。

向いていない人:人脈は数だと考えている方。紹介はお願いする回数で決まると思っている方。手順を読んでも、実際に1人に渡してみない方。この記事は、今週1人に渡す人のために書いています。

【手順1】4行だけ、AIに渡してください(10分)

最初に作るのは1枚ではありません。材料の4行です。ここだけは、AIには書けません。あなたの頭の中にしかない情報だからです。

  • 所要時間:10分
  • 入力:あなたが書く4行
  • 出力:紹介1枚の骨組み
書くこと例(架空の内装工事会社)
1行目紹介してほしい相手(業種・立場・規模)福岡市内で、店舗や事務所を借りて商売をしている経営者。10坪〜30坪
2行目その人が困っている場面を、相手のセリフで3つ「床が剥がれてきた」「開店前に1日で直したい」「見積もりが一式で分からない」
3行目紹介を受けたあと、こちらが最初にやること現地を見て、その場で概算と工期を口頭で伝える。初回は無料
4行目紹介した人にかかる手間この1枚を転送するだけ。連絡はこちらから。結果も報告する

4行目が今回の肝です。ここを書かないと、AIは「ぜひご紹介ください」という都合のいい紙を出してきます。紹介する人が知りたいのは、あなたの強みではなく、自分に面倒が降ってこないかどうかです。

2行目は、業界の言葉に翻訳しないでください。「内装改修のご相談」ではなく「床が剥がれてきた」です。紹介する人が実際に耳にするのは、後者だからです。

そのままコピーして使えます。◯の部分だけ差し替えてください。

あなたは、紹介をお願いする文章を作る担当者です。以下の4行をもとに、紹介してくださる方がそのまま転送できるA4・1枚の文章を作ってください。

1行目(紹介してほしい相手):◯◯

2行目(その人が困っている場面のセリフ3つ):◯◯

3行目(紹介を受けたあと最初にやること):◯◯

4行目(紹介した人にかかる手間):◯◯

条件:

①読む人は「紹介してくださる方」であって、お客さん本人ではない。その人が転送する前提で書く

②全体で600文字以内。スマホで10秒で中身が分かる見出しをつける

③「幅広く対応」「安心の施工」「地域でいちばん」のような、どこの会社でも書ける言葉は使わない

④金額・年数・実績件数は、私が渡していない数字を作らない。必要な箇所は【要確認】と書いて空欄にする

⑤紹介料・謝礼・キックバックについては一切書かない

⑥最後に、この1枚で紹介する人が不安に思いそうな点を3つ挙げる

確認①:出てきた文章に【要確認】が1つもなければ、疑ってください。AIが創業年数や実績件数を推測で埋めています。数字と社名は、自分の目で確かめてください。たたき台はAI、最終判断は人間です。

【手順2】「紹介する人が読む1枚」に組み直させてください(10分)

骨組みができたら、4つの枠に整えます。順番も固定してください。

書くこと書かないこと
①こんな相談に乗っています困っている場面を、相手のセリフで3つ工法名・資格名・対応エリアの羅列
②紹介いただいたあと、まず何が起きるか最初の連絡と、初回にやること(無料かどうかも)料金表・プラン一覧・契約の流れ
③紹介くださる方に、手間はかかりません転送するだけでよいこと、結果を報告すること「ぜひご紹介ください」という依頼文
④私は何者か1行の自己紹介と、顔写真1枚、連絡先沿革・代表あいさつ・経営理念

②に料金表を入れたくなりますが、入れないでください。金額が書いてあると、その紙は「見積もりの案内」になります。紹介する人は、金額の責任まで負いたくありません。

④の顔写真は、紹介される側の安心材料です。誰か分からない人を、人は回しません。

できた1枚は、もう一度AIに読ませます。今度は書き手ではなく、紹介する人の目で読ませます。

いまの文章を、紹介してくださる方の立場で読み直してください。

あなたは、この文章を自分の取引先に転送しようとしている人です。

次の3点だけを指摘してください。全体を書き直さないでください。

①転送する前に、ためらいそうな箇所はどこか(1か所)

②読んでも、誰に渡せばいいか分からない箇所はどこか(1か所)

③自分に手間や責任がかかりそうに読める箇所はどこか(1か所)

指摘のあとに、その3か所だけを直した文章を出してください。

確認②:直った文章を、声に出して最初の3行だけ読んでください。3行であなたが何屋か分からなければ、まだ長いです。見出しを短くしてください。

【手順3】渡し方と、転送の3行を決めてください(5分)

1枚ができても、渡し方を決めていないと使われません。ここが最後の5分です。

形式:PDF1枚にします。ファイル名は「会社名+やっていること」にしてください。「ご案内.pdf」では、相手のスマホの中で行方不明になります。「サカモト内装_店舗の床まわりのご相談.pdf」のように書きます。

タイミング:会った当日の夜です。翌日以降になると、相手はあなたの顔を思い出す作業から始めることになります。

そして、いちばん大事なのがこれです。紹介する人が転送するときに書く文章まで、こちらで用意します。人は、自分で紹介文を考えるのが面倒だから転送しません。

そのまま使える3行です。

件名:床・内装まわりで困っている方がいたら

本文:

先日お話しした、内装のサカモトさんの案内を送ります。

店舗や事務所の床まわりで困っている方がいたら、この1枚をそのまま転送してください。連絡は向こうからいきます。

(PDFを添付)

この3行を、1枚と一緒に送ります。「もしよければ、この文面ごと使ってください」と添えるだけです。相手の作業は、転送ボタンを押すことだけになります。

確認③:送る前に、自分のスマホで開いてください。文字が小さくて読めなければ、相手も読めていません。

渡す前に、4か所だけ確認してください

AIが作った文章を、そのまま送らないでください。見るのは4か所だけです。

確認する場所見るポイント
数字金額・年数・実績件数・対応エリア。1つでも自分が言っていない数字があれば消す
【要確認】消し忘れが残っていないか。残ったまま送ると信用を落とす
固有名詞自社名・担当者名・電話番号・住所。AIは似た社名を作ります
お客さんの名前過去の現場名や個人名が入っていないか。入っていたら全部消す

特に4つ目です。実績を出したくて過去のお客さんの名前を入れると、その時点で他人の情報を無断で配ることになります。載せるなら、本人の了解を取ってからにしてください。

確認④:金額と日数だけは、自分の見積書と突き合わせてください。数字だけは、AIに決めさせないでください。

やってはいけない、4つの頼み方

最後に、やると逆効果になるものを挙げます。

①紹介料や謝礼を、その場で約束する

いちばん危ないのがこれです。業種によっては、紹介料のやり取りそのものが法律で制限されています。不動産、医療、士業などは特にそうです。「1件いくら」と口約束をする前に、自分の業種で問題がないかを先に確認してください。分からなければ、書かないことです。

そもそも、お金で動いた紹介は続きません。続くのは、紹介した人が「いい人を教えてあげられた」と思える紹介です。

②お客さんの名前や連絡先を、AIに入れる

実例を出したくて、過去の現場名や個人名を入力しないでください。社外秘の見積書も同じです。渡すのは、自分が公開してよい情報だけにします。

③「なんでもやります」と書く

親切のつもりの一言が、引き出しを消します。3つに絞ってください。絞るほど、思い出されます。

④渡したあとに、催促する

「あの件、どうですか」と聞いた瞬間、相手は追いかけられる立場になります。次から会うのが億劫になります。渡したら、あとは置いておくだけです。

ここまでで25分です。手元には、転送できる1枚と、紹介する人が使う3行と、渡す相手のリストがあります。明日の会合で名刺を渡すとき、あなたが言う言葉は「何かあったら、よろしく」ではなくなります。「これ、もし該当する方がいたら転送してください」の一言で終わります。相手の作業は、ボタンを1回押すだけです。

一人で回らないときは、ここで止まっています

ここまで読んで、たぶん手が止まるのは手順1の2行目です。「その人が困っている場面を、相手のセリフで3つ」。ここだけは、操作ではなく判断だからです。

自分の仕事のどこを切り出せば思い出してもらえるのか。これは一人で考えると、たいてい業界の言葉に戻ります。私は20歳からパソコンスクールで初心者に教えてきて、いまも複数社のIT顧問をしていますが、ここで止まる社長を何人も見てきました。

自分の仕事のどこを切り出せば思い出してもらえるのか。ここを外から一度見てもらうだけで、2行目は埋まります。

一人では進まない場合は、AIスモビジ実践会でやっています。AI以前のパソコンやファイル管理から、自分の仕事の棚卸し、実務で使える形にするところまで、グループで伴走します。動画教材を買って止まってきた人向けです。本気でやる人だけ来てください。

まとめ|今日、渡す相手を1人だけ決めてください

今日の話をまとめます。

  • 「何かあったら、よろしく」は、頼んだことになっていない
  • 紹介が起きないのは、相手が冷たいからではなく、説明できる材料がないから
  • 会合を増やしても、会社案内を配っても、相手の手間は減らない
  • 必要なのは、紹介する人がそのまま転送できる1枚
  • 材料は4行。AIに渡せば、手順1は10分で終わる
  • 金額は書かない。紹介料は約束しない。数字はAIに決めさせない
  • 転送するときの3行まで、こちらで用意する

今日やることは1つだけです。渡す相手を1人、名前で決めてください。全員に配る必要はありません。1人に渡して、転送されるかどうかを見る。それだけです。

お願いより、1枚。頼み込む時間を、紙を作る25分に置き換えてください。

やるかやらないか、それだけの話です。

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