【30枚を、7枚に】AIに作らせた提案書が20枚も30枚もあって、相手が途中でスマホを見始める社長へ|AIに1行貼るだけで「見せる7枚」と「聞かれたら出す付録」に仕分け、15分で“最後まで聞いてもらえる資料”に変えるAIスライド引き算術


最近、「AIに頼めば提案書のスライドが数分でできる」という話、本当によく見かけますよね。

実際にやってみると、驚くほどたくさん出てきます。表紙、目次、会社概要、沿革、課題、原因、解決策、工程、スケジュール、体制、料金、保証、よくある質問、まとめ。気づけば20枚、30枚。「これだけあれば、ちゃんとした会社に見えるだろう」と思って、そのまま商談に持っていった方も多いと思います。

でも、その資料で説明しているとき、こんなことが起きていませんか。

10枚目あたりで、相手がちらっとスマホを見る。

15枚目で「すみません、料金ってどのページですか?」と聞かれる。

最後まで説明し終わったころには時間切れで、「資料をいただいて、あとで読んでおきますね」。

そして、その資料はたぶん読まれません。

説明が下手だったわけではありません。中身が悪かったわけでもありません。原因は、枚数です。相手は30枚の中から「自分に必要な7枚」を探す作業を押しつけられて、途中で疲れてしまったんです。

だから今日は、世界一かんたんな直し方をお伝えします。

作り直しはしません。今あるスライドを、AIに「見せる7枚」と「聞かれたら出す付録」に仕分けさせるだけです。

捨てるわけじゃないです。後ろに回すだけです。

  • 今ある資料と「前提3行」を、コピペ用の指示文と一緒にAIに貼る
  • 出てきた仕分け表を見て、本編を7枚に並べ直す
  • 声に出して7分で話し切れるか確かめる

新しいツールもデザインのセンスもいりません。15分あれば終わります。


AIに作らせたスライドは、なぜ30枚になるのか

まず、なぜ枚数が増えるのかをはっきりさせておきます。原因が分かれば、削るのはかんたんです。

AIは「足りない」と言われないように、全部入れます

AIに「提案書のスライドを作って」と頼むと、AIは“抜け漏れがない資料”を目指します。何を省いていいのか、こちらが教えていないからです。

会社概要も入れる。沿革も入れる。工程も10段階で書く。よくある質問も5つ入れる。どれも「あったら親切」な情報です。

でも、ここがかなり大事です。

「あったら親切」を全部並べると、相手にとっては「探す手間」に変わります。

ツールによって、枚数はまったく違います

私はChatGPT、Claude、NotebookLM、Manusの4つに、同じ原稿を渡してスライドを作り比べたことがあります。

ChatGPTは30枚。ClaudeのClaude Designは50枚。NotebookLMは15枚。ChatGPTで画像生成を使わせたときは10枚でした。

同じ原稿なのに、枚数は5倍も違うんです。

これが何を意味するかというと、枚数はAIが「なんとなく」決めているということです。相手に合わせて決めているわけじゃないです。だから、最後に枚数を決めるのは社長の仕事になります。

最近はClaudeのOpusも4.8に上がって、文章や書類を作る力はさらに良くなっています。AIが賢くなるほど、量はいくらでも増やせるようになります。だからこそ、「何を見せないか」を決める側に回った人が勝ちます。

枚数が多い資料は、「丁寧」ではありません

「たくさんあったほうが、ちゃんとして見えるんじゃないか」

そう思う気持ちは分かります。私も昔はそうでした。

でも、相手の立場で考えてみてください。忙しい社長や担当者が、打ち合わせの30分で知りたいことは、だいたい次の4つです。

  • うちの困りごとを、この人は分かっているのか
  • で、何をしてくれるのか
  • いくらかかるのか
  • 次に何をすればいいのか

この4つにたどり着くまでに20枚めくらせる資料は、丁寧じゃないです。相手に仕分けを押しつけている資料です。

これ、AIが悪いわけではないです。頼み方の問題です。


本編は「7枚」で足ります|見せる7枚の中身

では、何を残せばいいのか。結論なんですけども、本編はこの7枚で足ります。

順番スライド載せること
1表紙相手の会社名と、この提案で約束すること1行
2お困りごと相手から聞いた悩みを、相手の言葉で3つまで
3原因なぜそうなっているのか、プロの見立てを1つ
4ご提案何をするのか。やることは3つまで
5事例似た状況のお客さんのビフォーアフター1件
6料金松竹梅の3案を1枚に並べる
7次の一歩決めたら次に何が起こるか、日付入りで

1枚1分で話せば、7分で終わります。30分の打ち合わせなら、残りの20分以上を相手の質問に使えます。

商談で決まるのは、説明している時間ではなく、相手が質問している時間です。

ホームページの「6ページ構成」と、まったく同じ考え方です

私はホームページを作るとき、「売れる6ページ構成」という型を使っています。トップ、施工事例、会社概要、料金、お客様の声、スタッフ紹介。この6ページです。

売れるホームページに必要なのは、ページ数の多さではないです。問い合わせにつながる最低限の構成です。

提案書もまったく同じです。枚数を増やすほど伝わるわけじゃない。必要なものが、必要な順番で並んでいるかどうか。これだけです。

料金は、3枚に分けず「1枚」に並べます

ここ、ついやりがちなので先に言っておきます。

AIに作らせると、プランごとに1枚ずつ、料金スライドが3枚できることがあります。これはまとめてください。

私はずっと「見積もりは松竹梅で出しなさい」と言っています。梅は予算重視、竹は要望どおり、松はプロとしておすすめする案。この3つが1枚に横並びになっているから、相手は「他社と比べる」のではなく「この会社のどれにするか」を考えてくれるんです。

3枚に分かれていたら、比べられません。

残りの23枚は、捨てずに「付録」に回します

会社概要、沿革、工程の細かい説明、保証の条件、よくある質問。

これらは削除しません。本編の後ろに「付録」として、まとめて置いておきます。

付録は、こちらから説明するものではありません。「保証ってどうなってます?」と聞かれたときに、「付録の3ページ目をご覧ください」と開くためのものです。

聞かれたら出す。聞かれなければ出さない。

これだけで、準備した情報はひとつも無駄にならず、説明はぐっと短くなります。


手順1|今あるスライドを、AIに仕分けさせる(5分)

ここからが本題です。やることは3つだけです。

まず「前提3行」を書きます

AIに仕分けを頼む前に、この3行だけ書いてください。

  • 相手:誰に見せる資料か(例:築25年の戸建てに住む60代のご夫婦)
  • 決めてほしいこと:この商談で何を決めてほしいか(例:外壁塗装の3案からどれにするか)
  • 時間:説明に使える時間(例:30分のうち説明は10分)

スマホの音声入力で話すだけで大丈夫です。キーボードはいりません。

この3行がないと、AIは「どれも大事です」と言ってきます。何のための資料か分からないから、削る基準が持てないんです。

コピペ用の指示文を貼ります

今ある資料(PowerPointでもPDFでも、スライドの文章をコピーしたものでも構いません)と前提3行を貼ったうえで、次の指示文をそのまま貼ってください。

この提案資料を、「本編」と「付録」と「削除候補」に仕分けしてください。本編は7枚以内にしてください。

条件:①上の前提3行の相手が「決める」ために必要なものだけを本編にする ②本編は「表紙・お困りごと・原因・ご提案・事例・料金・次の一歩」の順に並べる ③料金は松竹梅の3案を1枚にまとめる ④金額・日付・保証内容・数字は1文字も変えない ⑤中身を書き換えず、並べ替えと仕分けだけをする ⑥迷ったものは付録に入れる ⑦結果は「元のページ番号/タイトル/仕分け/理由1行」の表で出す

ポイントは⑤です。「書き換えないで、仕分けだけして」と先に言っておくこと。これを言わないと、AIは親切心で文章まで直してきて、確認の手間が増えます。

出てきた表は、「削除候補」から見ます

AIから、こんな表が返ってきます。

元のページタイトル仕分け理由
3会社概要付録決めるための情報ではないため
4会社の沿革削除候補相手の判断材料にならないため
9〜12工程の詳細付録聞かれたときに見せれば足りるため
15〜17料金プラン本編(1枚に統合)松竹梅を横並びにするため

見る順番は、削除候補 → 付録 → 本編です。

削除候補に「これは絶対に見せたい」というものが入っていたら、社長の判断で付録に戻してください。AIの仕分けは、あくまでたたき台です。決めるのは社長です。


手順2|付録を「聞かれたら開ける形」にする(5分)

付録は、ただ後ろに置いておくだけだと、いざ聞かれたときに探せません。商談中にページを行ったり来たりするのは、相手から見ても落ち着かないものです。

付録の先頭に「質問の目次」を1枚つけます

付録の1枚目に、こんな目次を置きます。

  • 保証やアフターはどうなっていますか? → 付録2
  • 工事中はどんな流れになりますか? → 付録3
  • どんな会社ですか? → 付録5
  • 近所への挨拶はしてもらえますか? → 付録6

ポイントは、目次を「タイトル」ではなく「お客さんの質問」で書くことです。

AIにはこう頼めば作ってくれます。

付録の各ページについて、お客様がそのページを見たくなる「質問」を1つずつ作り、付録の先頭に置く目次を作ってください。ページの中身は変えないでください。

PDFで送るときは「本編」と「付録」を分けて2つにします

商談の前後にPDFで送る場合は、本編と付録を別のファイルにしてください。

  • 「〇〇様_ご提案書.pdf」(本編7枚)
  • 「〇〇様_ご参考資料.pdf」(付録)

1つのファイルで30枚送ると、相手は開いた瞬間に閉じます。7枚なら、移動中のスマホでも最後まで見てもらえます。


手順3|声に出して、7分で話し切れるか確かめる(5分)

最後に、本編の7枚を声に出して通しで説明してみてください。スマホのストップウォッチで計るだけです。

7分を超えたら、1枚に詰め込みすぎです

7分を大きく超えるなら、どこかの1枚に話が詰め込まれています。

私は20歳のころからパソコンスクールでインストラクターをしていましたが、教えていて痛感したのは、人は1枚の画面に情報が多いと、話を聞くのをやめて画面を読み始めるということです。読み始めた人には、こちらの声は届きません。

長くなった1枚は、AIにこう頼んでください。

このスライドで伝えたいことを1文にしてください。その1文に関係ない情報は付録に移す案を出してください。

途中で話がつながらない場所は、並び順を疑います

「えーと、ここでさっきの話に戻るんですが」と言いたくなったら、順番が悪いサインです。表紙・お困りごと・原因・ご提案・事例・料金・次の一歩。この順に戻してみてください。

ここまでで15分です。作り直しは1枚もしていません。

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仕分けで迷いやすい5つのスライドは、ここに置いてください

実際にやってみると、「これは本編?付録?」と迷うスライドがいくつか出てきます。よく迷うものを先に整理しておきます。

迷うスライド置き場所理由
会社概要付録(表紙に社名と実績1行だけ)決める材料ではなく、安心材料だから
会社の沿革・代表挨拶付録か削除相手が知りたいのは過去より「自分の家がどうなるか」
工程の細かい説明付録(本編の提案に「全4工程」と1行)流れは聞かれたときに見せれば足りる
保証・アフター料金スライドに1行+詳細は付録金額と一緒に見たい情報だから
他社との比較表削除自社3案で比べてもらうほうが強い

「会社概要がないと、信用されないのでは?」

これ、よく聞かれます。

信用は、会社概要のページで生まれるものではないです。「この人、うちのことを分かっている」と感じたときに生まれます。

だから、本編の2枚目「お困りごと」を相手の言葉で書くほうが、会社概要を3ページ見せるよりずっと信用されます。社名と「地域で施工〇〇件」のような実績は、表紙の下に1行入れておけば十分です。

「他社比較は、入れたほうが分かりやすいのでは?」

入れないでください。

他社比較を見せた瞬間、相手の頭の中は「どこの会社にするか」になります。つまり、自分から相見積もりの土俵に上がることになります。

私が「業者になるな、先生になれ」と言い続けているのは、ここです。業者は他社と比べられる存在。先生は、自分の出した選択肢の中で相手に選んでもらう存在です。比べてもらうのは、松竹梅の3案だけで十分です。

「決裁する人が同席していない場合は?」

その場合も本編は7枚のままです。ただ、その場にいない人が読んでも分かるように、各スライドの見出しを「結論の一文」にしておくと、持ち帰られた先でも伝わります。枚数を増やして補うのではなく、1枚ごとの言葉で補ってください。


削るときに、やってはいけない4つのこと

引き算はかんたんですが、やり方を間違えると資料が壊れます。ここは必ず守ってください。

1. 金額・数字・保証の中身をAIに削らせない

AIに「短くして」とだけ頼むと、保証期間や金額の注意書きを「細かい情報」として消してしまうことがあります。

指示文の④「金額・日付・保証内容・数字は1文字も変えない」は、絶対に外さないでください。数字だけは、AIに決めさせない。仕分けが終わったら、料金スライドの数字だけは元の資料と見比べて、社長の目で確認してください。ここは3分で終わります。

2. 7枚にするために、文字を小さくして詰め込まない

これ、マジでやめた方がいいですよ。

30枚分の文字を7枚に押し込んだら、ただの「読めない7枚」になります。枚数を減らす目的は、相手が見る情報を減らすことです。ページ数を減らすことではありません。入りきらないものは付録へ。これが原則です。

3. 付録まで、頭から順番に説明しない

付録を作ったのに、「念のため」と言って付録まで全部説明してしまう方がいます。それでは30枚の資料と同じです。

付録は聞かれたら開く。聞かれなかったら、それは相手にとって必要なかった情報です。気にしなくて大丈夫です。

4. 相手が変わっても、同じ7枚を使い回す

本編の「お困りごと」と「事例」は、相手ごとに入れ替えてください。ここが毎回同じだと、7枚にしても「どこかで見た資料」になります。

逆に言うと、入れ替えるのはこの2枚だけで大丈夫です。表紙の社名、料金の数字、次の一歩の日付を直せば、残りはそのまま使えます。


7枚にすると、社長の仕事も減ります

ここまで「相手のため」の話をしてきましたが、実はいちばん得をするのは社長自身です。

確認する時間が減ります

AIが30枚作ってくれても、中身を確認するのは社長です。30枚を1枚1分で見れば30分。7枚なら7分です。

AIに詳しくなることが目的じゃないんですよ。社長の仕事を減らすことが目的です。AIに量を作らせて、確認で社長の時間が溶けているなら、それは仕事が減ったとは言えないです。

説明の時間が減って、質問に答える時間が増えます

説明が7分で終われば、打ち合わせの残り時間は相手の質問に使えます。相手が質問しているとき、相手の頭の中では「頼んだ場合」の想像が始まっています。

こちらが30分しゃべり続ける商談より、7分話して20分質問を受ける商談のほうが、決まります。私は学生時代に飛び込み営業をやっていて、「いらない」と言う人に一方的に説明し続ける苦しさを嫌というほど味わいました。説明を増やして説得するより、必要なことだけ見せて、相手に選んでもらう。集客も商談も、説得ではなく選別です。

付録は、次の商談の「在庫」になります

一度作った付録(会社概要、工程の説明、保証、よくある質問)は、次のお客さんにもそのまま使えます。

毎回30枚作るのではなく、本編7枚だけを相手ごとに作り、付録は使い回す。2回目からは、本編の2枚を入れ替えるだけなので10分かからなくなります。

これが、流れて消える仕事ではなく、積み上がる仕事です。


ホームページも同じです|付録は、ホームページに置いておけます

最後に、もう1歩だけ進んだ使い方をお伝えします。

付録の中身は、そのままホームページのページになります

工程の説明、保証の内容、会社概要、よくある質問。付録に回したスライドの中身は、実はホームページに載せるべき情報そのものです。

提案書の付録に入れておくと、見るのは商談した相手1人だけです。でも、ホームページに載せておけば、夜中でも休みの日でも、まだ会ったことのない見込み客が読んでくれます。

ホームページは名刺ではなく、24時間働く営業マンです。

ホームページに載せたら、提案書の付録はこう書き換えられます。「保証の詳しい内容は、ホームページの『保証・アフター』のページをご覧ください」。資料はさらに軽くなります。

ページを増やすより、絞ったほうが問い合わせは増えます

私自身、リフォーム業に未経験から参入して、営業マンを雇わずにWeb集客中心で年商4.8億円まで伸ばしました。そのとき作ったのも、何十ページもある大きなサイトではなく、問い合わせにつながる最低限のページをきちんと並べたサイトです。

建築・内装工事会社のお客さんの事例では、ネットからの反響が年間12件程度だったところを、LGS内装工事や軽天工事など専門工事に絞ったサイトに作り直し、毎月何かしら案件が入る状態になりました。

資料も、ホームページも、足すほど伝わるのではなく、絞るほど伝わります。

AIのおかげで、作ることはもう誰でもできるようになりました。これから差がつくのは、「何を見せないか」を決められるかどうかです。

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まとめ|今日は、いちばん最近作った資料の「枚数」を数えてください

今日お伝えしたことをまとめます。

  • AIは「足りない」と言われないように全部入れるので、スライドは20枚、30枚と増える
  • 枚数が多い資料は丁寧なのではなく、相手に仕分けを押しつけている
  • 本編は「表紙・お困りごと・原因・ご提案・事例・料金・次の一歩」の7枚で足りる
  • 残りは捨てずに「付録」に回し、聞かれたときだけ開く
  • AIには前提3行と「書き換えず仕分けだけ」の指示文を貼る
  • 金額・数字・保証だけは、AIに削らせず社長の目で確認する
  • 付録は次の商談の在庫になり、ホームページに載せれば24時間働く営業マンになる

今日やることは1つだけです。

いちばん最近お客さんに出した提案書を開いて、枚数を数えてください。10枚を超えていたら、今日の指示文をコピペして、AIに仕分けを頼んでみてください。15分で終わります。

やるかやらないか、それだけの話です。


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