頼み直すたびに崩れるAIスライドを、20分で“1回で思いどおりに仕上がるスライド”にする方法


2人の社長が、同じ週に同じ提案書を作りました。リフォームの提案スライド、5枚です。

A社長は、夜の3時間をかけました。AIへの頼み直しは14回。最後は箇条書きのスライドで妥協しました。

B社長は、20分で終わりました。AIへの頼み直しは1回だけです。

B社長は、AIに文章をほとんど打っていません。AIを開く前に、B社長は机の引き出しから1枚の裏紙を出しました。ボールペンで2分ほど何かを描き、スマホで撮りました。

A社長のAIへの指示文は、最後には800字を超えていました。「左に大きく写真を置いて、右に3つの特徴を縦に並べて、下に小さく価格を入れて……」。丁寧に書くほど、AIは別のものを作ってきます。直したい場所を伝えると、直さなくていい場所まで変わります。

頼み直すたびに崩れるAIスライドと、1回で思いどおりに仕上がるスライド。差をつけたのは、AIの種類でも、指示文の長さでもありませんでした。

提案書。会社案内。見積もりの説明資料。セミナーのスライド。AIで資料を作り始めた会社なら、毎晩どこかで起きている話です。

今日は、頼み直すたびに崩れるAIスライドを、20分で“1回で思いどおりに仕上がるスライド”にする話です。デザインの知識も、高いソフトも要りません。使うのは、裏紙1枚とボールペンとスマホだけです。

なぜAIに何度頼み直してもスライドは思いどおりにならないのか?

夜の9時。事務所のパソコンの前です。明日の午後、お客さんに提案書を持っていきます。

あなたはAIに打ち込みます。

「外壁塗装の提案書を5枚で作ってください」

1分後、5枚のスライドが出てきます。どの1枚も、見出しと箇条書きが4行。どこかで見た形です。

あなたは直します。

「2枚目は、左に今の家の写真、右に塗ったあとの写真を並べてください」

出てきた2枚目は、写真が上下に並んでいます。しかも、1枚目の見出しまで変わっています。

あなたはもう一度打ちます。

「上下じゃなくて左右です。1枚目は元に戻してください」

3回目。4回目。気づけば11時を回っています。最後は、あなたが自分でパソコンの図形を並べ直します。

いつもの口ぐせが出ます。

「AIって、結局こっちの言うとおりには作ってくれないんだよな」

「自分で作ったほうが早かった」

提案書1本に3時間。月に4本作れば、12時間です。

指示文を長くするほど崩れてしまう1つの要素

思いどおりにならないとき、多くの社長は指示文を長くします。

「左に」「右に」「大きく」「小さく」「下のほうに」。場所を表す言葉を、1枚ごとに足していきます。

ところが、場所を表す言葉には正解の幅がありません。「大きく」は、画面の半分でしょうか。3分の2でしょうか。「下のほうに」は、画面の下の端でしょうか。写真のすぐ下でしょうか。

あなたの頭の中には、はっきりした形があります。言葉にしたとたん、形はぼやけます。AIは、ぼやけた言葉を毎回ちがう形に読みます。

指示文が長いほど、ぼやけた言葉の数も増えます。AIが迷う場所が増えるほど、出てくるスライドは毎回変わります。頼み直すたびに崩れるAIスライドは、言葉を増やした分だけ崩れやすくなります。

B社長がAIに1行しか打たなかった理由とは?

B社長の指示文は、1行でした。

「添付の配置どおりに、スライドを5枚作ってください」

言葉で説明する代わりに、B社長は配置を形のまま渡しました。AIの仕事は、「配置を想像する」仕事から「配置を写す」仕事に変わります。

B社長が渡したものの正体は、S章で明かします。先に、放っておいたときの損を数えます。

頼み直すたびに崩れ度UP

頼み直しは、1回ごとに「崩れる場所」を増やします。

AIは頼み直すたびに、スライド全体を作り直すことがあります。2枚目だけ直してほしいのに、1枚目の見出しが変わる。写真の位置を直したら、文字の大きさが変わる。直した場所の数より、崩れた場所の数のほうが多くなります。

控えめに計算します。提案書やスライドを月4本作る会社で、1本あたり頼み直しに2時間かかっているとします。

月8時間。年に96時間です。1日8時間で割ると、12日分になります。社長の時間を1時間5,000円で数えると、年48万円です。

失うのは時間だけではありません。

スライドを作れるのが社長1人になります。スタッフに頼もうにも、頭の中の形を説明できません。説明できないから、また社長が夜に作ります。提案書が社長の手元で止まるほど、お客さんに出す日も遅れます。

頼み直しに疲れた社長は、最後に箇条書きのスライドで妥協します。お客さんは、箇条書きのスライドを読みません。比べる材料が見えない提案は、最後に値段で比べられます。

よくある間違い:もっと上手な指示文を探す

ネットで「スライド プロンプト コピペ」と検索する。見つけた長い指示文を貼る。うまくいかないと、別の指示文を探す。

きれいなスライドは出てきます。ただし、中身は「誰かの会社のきれいなスライド」です。あなたの頭の中にある形とは別物です。

指示文を探すほど、指示文は長くなります。長い指示文は、あなたの考えている配置を運んでくれません。ぼやけた言葉が増えるだけです。

これ、AIが悪いわけじゃないです

これ、AIが悪いわけじゃないです。あなたの指示が下手なわけでもありません。

原因は1つです。形を、言葉で運ぼうとしているからです。

AIは、言葉の意味を読み取るのは得意です。でも、「左に大きく」の「大きく」がどれくらいかは、あなたにしか分かりません。形は、形のまま渡すのがいちばん早い。答えは、B社長の引き出しの中にありました。

「裏紙に描いた四角の絵」のおかげで1回で思いどおりのスライドができた理由

B社長が撮ったのは、裏紙にボールペンで描いた5つの四角でした。

1つの四角が、スライド1枚です。四角の中に、写真を置く場所をバツ印で描く。文字を置く場所に、言いたいことを1行だけ書く。大きく見せたい数字は、大きく書く。

絵は下手で構いません。まっすぐな線も要りません。B社長は2分で描き、スマホで撮って、AIに貼りました。

一言でいうと、「説明するな、描いて渡せ」です。

今のAIの多くは、写真を読めます。ChatGPTもGeminiも、手描きの絵を貼れば「左上に写真、右に3行の文字」と読み取ります。人が描いた四角の位置と大きさを、ほぼ描いたとおりに写してくれます。

1回で思いどおりに仕上がるスライドは、AIを開く前の2分で決まります。

なぜ文章より手描きの絵のほうがAIに伝わるのか?

理由は3つあります。

1つ目。絵には、正解の幅がありません。「大きく」と書くと幅が出ます。紙の半分を使って描いた四角は、見た瞬間に「半分」と分かります。

2つ目。絵は、1枚の全体を一度に渡せます。文章は、上から順番にしか読めません。「左に写真」「右に文字」「下に価格」と読み進めるうちに、AIの中で全体の形がずれていきます。絵なら、最初から全体が見えています。

3つ目。絵は、直すときにも使えます。できあがったスライドを撮って、赤ペンで丸をつける。「丸の中だけ直してください」と頼めば、他の場所は動きません。頼み直すたびに崩れる原因だった「全体の作り直し」が起きにくくなります。

私は20歳からパソコンスクールの講師をしてきました。パソコンが苦手な生徒さんに操作を教えるとき、言葉だけで「画面の右上の、少し下のボタンです」と説明しても伝わりません。画面を指さすと、1秒で伝わります。AIも同じです。言葉より、指さしのほうが早い。

私の会社は、営業マンを置かずに年商4.8億円、年間1000件規模の案件をWebから集めています。人が口で説明しなくても伝わる資料が、営業マンの代わりに働いてくれるからです。伝わる資料は、社長の頭の中にある形から生まれます。形を運ぶ道具が、言葉から絵に変わっただけです。

業者は、言われたとおりの箇条書きを並べます。先生は、見た瞬間に分かる形で見せます。業者になるな、先生になれ。手描きの四角は、先生のスライドを作るためのいちばん安い道具です。

普通にやると3時間、手描きから始めると20分

作る流れは、5つの手順です。

  • 【手順1】スライド1枚ごとに「言いたいこと」を1行ずつ決める(3分)
  • 【手順2】裏紙に四角を描き、1枚ずつ配置を描き込む(5分)
  • 【手順3】描いた紙を撮ってAIに貼り、作る前に読み取った配置を言い返させる(3分)
  • 【手順4】配置どおりに、あとから直せる形式でスライドを作らせる(5分)
  • 【手順5】直したい場所だけ赤丸で囲んで、1か所ずつ直させる(4分)

合計20分です。

3つのやり方を比べると、差がはっきりします。

やり方かかる時間頼み直しの回数できあがり
自分でパソコンの図形を並べる2〜3時間なし思いどおり。ただし毎回3時間
長い指示文でAIに頼む3時間前後10回以上最後は箇条書きで妥協
手描きの絵をAIに渡す20分1〜2回頭の中の配置のとおり

1つだけ、先にお伝えしておきます。手描きの絵をいきなり貼って「作って」と頼むと、読み違えがよく起きます。バツ印を「削除」と読む。小さく書いた文字を読み落とす。

読み違えを防ぐのが、手順3です。普通はすぐに作らせます。作らせる前に「読み取った配置を、文字で言い返して」と頼むだけで、読み違えを作る前に直せます。具体的な頼み方と、読み違えが起きない描き方の決まりは、有料部分の道具としてお渡しします。

20分後、あなたのAIスライドは“1回で思いどおりに仕上がるスライド”になります

作る順番を変えると、何が変わるのか。並べてみます。

項目今まで20分後から
提案書1本にかかる時間3時間前後20分前後
AIへの頼み直し10回以上1〜2回
指示文の長さ800字を超える1〜3行
直すときに崩れる場所直した場所より多い赤丸の中だけ
スライドの形見出しと箇条書き4行写真・比較・数字が見た瞬間に分かる形
作れる人パソコンが得意な社長だけペンを持てるスタッフなら誰でも

いちばん変わるのは、あなたの口ぐせです。

「AIって、結局こっちの言うとおりには作ってくれないんだよな」

が、

「描いて貼れば、1回で出てくる」

になります。

お客さんの言葉も変わります。箇条書きのスライドを前にして言われていた「資料はあとで読んでおきます」が、2枚目を開いた瞬間の「なるほど、うちの場合はこうなるのね」に変わります。見た瞬間に分かるスライドは、あなたが帰ったあとも説明を続けてくれます。

値段の話も変わります。比べる材料が形で見えている提案は、値段だけで比べられにくくなります。値引きの相談も、決まるまで電話で追いかける営業も減ります。頼み直すたびに崩れるAIスライドが、1回で思いどおりに仕上がるスライドに変わる。変わるのは、AIの種類ではなく、AIを開く前の2分です。

スタッフへの頼み方も変わります。今までは、頭の中の形を口で説明できずに、社長が夜に作っていました。これからは、社長が描いた裏紙を1枚渡すだけです。「この絵のとおりに、AIで作っておいて」。パソコンが得意でないスタッフでも、写真を撮って貼る作業ならできます。社長の仕事は、2分で描くことと、最後に数字を確かめることだけになります。

浮いた時間の使い道も変わります。年96時間は、12日分です。現場に出る日にも、次の提案の準備にも、家族との夕食にも使えます。

次の提案書を作る夜を想像してみてください。

あなたは、パソコンを開く前に裏紙を1枚出します。四角を5つ描いて、中に1行ずつ書き込みます。スマホで撮って、AIに貼ります。1行だけ打ちます。

20分後、頭の中にあった5枚が、画面に並んでいます。時計はまだ9時半です。

もちろん、提案が何件決まるかは、業種や地域や値段で変わります。本記事が約束できるのは1つです。「形を言葉で運ぼうとして、頼み直しで夜が終わる」失敗を、20分でなくすことです。

▼AIの使い方でつまずいている方へ。無料の7大特典(①AI超入門 ②話すだけ音声入力 ③AIをあなた専属のゴーストライターにする ④コピペで使えるAIプロンプト15選 ⑤AI画像生成ガイド ⑥Canva画像編集法 ⑦録音→AI議事録)はこちらから受け取れます

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この先で手に入るもの

無料部分で、3つをお伝えしました。

  • なぜ崩れるのか:形を言葉で運ぼうとしていて、場所を表す言葉には正解の幅がないから
  • 何をすれば1回で仕上がるのか:裏紙に四角を描いて、配置を絵のまま渡す。説明するな、描いて渡せ
  • どういう順番で作るのか:1枚1行を決める→四角を描く→撮って読み取りを言い返させる→直せる形式で作らせる→赤丸で1か所ずつ直す

有料部分には、今夜20分で実行するための道具だけを置きます。読む文章ではありません。貼る・埋める・描く・照らし合わせる道具です。

  • 20分後の完成見本1表(架空の塗装会社が作った提案スライド5枚の、手描きラフとできあがりの対応表)
  • スライド設計シート1枚(5つの欄を埋めるだけで、1枚1行が決まる穴埋めシート。記入例つき)
  • 形の型6つの早見表(比較・流れ・数字・3つ並び・前後・一覧。言いたいことの種類から、描く形が10秒で決まる)
  • 描き方の決まり表1つ(AIが読み違えない記号と、描いてはいけないもの)
  • 貼るだけの指示文4本(①メモから1枚1行を作る ②【裏技】読み取った配置を言い返させる ③配置どおりに作らせる ④赤丸の中だけ直させる。◯の差し替え箇所つき)
  • 裏技2つ:①普通はAIに文章で配置を説明し、10回以上頼み直します。四角を描いて撮って貼るだけで、1〜2回で仕上がります ②普通はすぐに作らせて、読み違えに気づくのは完成後です。作る前に言い返させるだけで、やり直しが1回で済みます
  • 読み取り結果の判定表1つ、直しの頼み方:言っていい・いけない表1つ
  • 確認4か所とやってはいけない4つ

スライド作りを外注すれば、5枚で1〜3万円ほどかかることもあります。自分で作っても、1本3時間です。1本分の頼み直しの時間が浮くだけで、980円は何倍にもなって返ってくる計算です。

向いている人:提案書・会社案内・セミナー資料などを、AIで作り始めている方。頭の中に「こう見せたい」という形があるのに、AIが思いどおりに作ってくれない方。ChatGPTかGeminiなど、写真を貼れるAIを使っている方(無料版でも写真を貼れるものがあります)。

向いていない人:AIをまだ一度も開いたことがない方(まずは無料の7大特典の「AI超入門」からどうぞ)。デザイナーが仕上げるような凝ったデザインを求める方(本記事のスライドは、伝わる配置を最短で作るためのものです)。スライドを作る機会がほとんどない方。

20分後、あなたのスライドはこうなります

以下は道具です。上から順に、埋める・描く・貼る・照らし合わせる。20分で終わります。先に、できあがりを見てください。

完成見本:塗装会社が作った提案スライド5枚(架空の例)

枚目言いたいこと1行手描きラフできあがり
1◯◯様邸の外壁、今こうなっています上半分にバツ印(写真)、下に1行現地調査の写真を大きく、下に一言
2塗り替えると、こう変わります左右に四角2つ、間に矢印左に今の写真、右に塗り替え後のイメージ
33つの案から選べます横に四角3つ、下に金額松・竹・梅を横並び、下に金額
4工事は10日で終わります横に丸5つを線でつなぐ5つの工程を左から右へ
5次に決めていただくのは1つだけです真ん中に大きな四角1つ「色の案を1つ選ぶ」だけを大きく

※すべて架空の会社の例です。金額や日数はあなたの会社の数字に置き換えます。

タイマーを20分にセットして、手順1から始めてください。

【手順1】スライド設計シートを埋めて、1枚1行を決めてください(3分)

入力:打ち合わせのメモ、見積書、手元の資料

出力:スライド1枚ごとの「言いたいこと」1行×5枚

手作業なら:何を載せるか迷うだけで1時間

スライド設計シート(穴埋め)

欄書くこと記入例(架空の塗装会社)
①見せる相手誰が、どこで見るか築20年の戸建てのご夫婦。リビングで、印刷した紙を見る
②見たあとにしてほしいこと相手の行動を1つ3つの色の案から1つを選ぶ
③枚数5枚が基本。多くても7枚5枚
④1枚1行1枚で言いたいことを1行ずつ表の完成見本の「言いたいこと1行」
⑤形の型下の早見表から番号を選ぶ1枚目=⑥、2枚目=①、3枚目=④、4枚目=②、5枚目=③

④が決まらないときは、指示文①を使います。

指示文①:メモから1枚1行を作る

あなたは提案書の構成を考えるアシスタントです。

以下のメモをもとに、スライド◯枚の「1枚で言いたいこと」を1行ずつ書いてください。

条件:

・1行は25文字以内

・見せる相手は「◯◯(例:築20年の戸建てのご夫婦)」です

・最後の1枚は「相手にしてほしいこと:◯◯」にしてください

・メモに書いていない数字・金額・日数は作らず、【要確認】と書いてください

・配置やデザインの提案はしないでください(配置は私が描きます)

メモ:

◯◯(打ち合わせのメモを貼る。お客さんの名前・住所・電話番号は消してから貼る)

【手順2】裏紙に四角を描いて、1枚ずつ配置を描き込んでください(5分)

入力:手順1の1枚1行、白い紙1枚、黒のペン

出力:手描きラフ1枚(スライド5枚分)

手作業なら:パソコンで図形を並べて1枚20分

紙を横向きに置き、横長の四角を5つ描きます。四角の中に、次の早見表の形を描き込みます。

形の型6つの早見表

番号言いたいことの種類描く形使う場面の例
① 前後変わる前と後左右に四角2つ、間に矢印施工前と施工後、今と導入後
② 流れ順番がある丸を横に並べて線でつなぐ工程、申し込みの流れ
③ 数字1つの数字を覚えてほしい真ん中に大きく数字、下に1行工期、保証年数、削減時間
④ 3つ並び選んでほしい、比べてほしい縦長の四角を横に3つ松竹梅、3つの案
⑤ 一覧項目が多い格子(表)料金表、仕様の比較
⑥ 写真見れば分かる大きなバツ印の四角、下に1行現地調査の写真、商品写真

描き方の決まり表

AIが読み違えないための決まりです。

描くもの描き方AIに伝わる意味
写真を置く場所四角の中に大きなバツ印、横に「写真」と書く画像を入れる枠
文字を置く場所言いたいことを1行で書く見出しや本文
大きく見せたい文字ほかの文字の2倍以上の大きさで書く大きな文字
矢印はっきり太く1本だけ流れ・変化
スライドの番号四角の左上に丸数字並び順
描いてはいけないもの消しゴムの跡、斜線の塗りつぶし、細かすぎる文字読み違えのもと

紙は白紙か、何も書かれていない裏紙を使います。見積書やお客さんの書類の裏は、表の文字が透けて写るので使いません。

【手順3】裏技:撮った紙をAIに貼り、作る前に読み取った配置を言い返させてください(3分)

入力:手描きラフの写真

出力:AIが読み取った配置の文字リスト(5枚分)

手作業なら:できあがってから読み違えに気づき、頼み直しに30分

普通は、絵を貼ったらすぐに「作って」と頼みます。読み違えに気づくのは、できあがったあとです。作る前に言い返させるだけで、読み違えを作る前に直せます。直すのは文字のリストなので、1分で終わります。

紙は真上から撮ります。明るい場所で、紙全体が入るようにします。

指示文②:【裏技】読み取った配置を言い返させる

添付の写真は、スライド◯枚分の手描きの配置図です。

まだスライドは作らないでください。

先に、読み取った内容を1枚ずつ、次の形で書き出してください。

・◯枚目:どこに何があるか(例:左半分に写真の枠、右半分に見出し「◯◯」)

・大きく書かれている文字

・矢印や線がある場合は、どこからどこへ向いているか

・読み取れなかった文字や記号は【不明】と書く

バツ印は「写真を入れる枠」という意味です。

読み取り結果の判定表

AIの言い返し判定すること
配置も文字も合っている次へ進む手順4へ
文字が1〜2か所ちがう文字で直す「◯枚目の見出しは『◯◯』です」と1行で返す
【不明】がある書き足す読めなかった場所を太く書き直して撮り直す
左右や上下が逆描き直す矢印を太くし、「左」「右」と文字を書き足して撮り直す
5枚のうち3枚以上ちがう撮り直す明るい場所で、真上から撮り直す

【手順4】配置どおりに、あとから直せる形式でスライドを作らせてください(5分)

入力:手順3で合っていると確かめた配置のリスト

出力:スライド5枚(PowerPointかGoogleスライドなど、文字を直せる形式)

手作業なら:図形を並べ直して2時間

スライド全体を1枚の画像で出させると、あとで金額1つ直すのにも作り直しになります。文字を直せる形式で出させます。ファイルで出せないAIなら、1枚ずつの文字と配置の指示を出させて、自分のソフトに置きます。

指示文③:配置どおりに作らせる

確認した配置のとおりに、スライドを◯枚作ってください。

条件:

・配置、大きさ、並び順は、手描きの図のとおりにしてください。勝手に変えないでください

・写真の枠には「写真:◯◯」と仮の文字を入れてください。画像は私があとで入れます

・文字は私が書いたものをそのまま使い、足さないでください

・色は◯色(例:紺)と白と灰色の3色だけ

・形式は◯◯(例:PowerPointのファイル)で、文字をあとから直せる形にしてください

・数字、金額、日数は私が書いたものだけを使い、書いていないものは【要確認】にしてください

【手順5】直したい場所だけ赤丸で囲んで、1か所ずつ直させてください(4分)

入力:できあがったスライドの画面の写真(スクリーンショット)

出力:赤丸の中だけが直ったスライド

手作業なら:「元に戻して」の頼み直しを繰り返して1時間

できあがった画面を撮り、スマホの写真アプリの書き込み機能で、直したい場所に赤丸をつけます。1回に直すのは1枚・1か所です。

指示文④:赤丸の中だけ直させる

添付の画像は、さきほど作った◯枚目のスライドです。

赤丸で囲んだ場所だけを、次のように直してください。

直し方:◯◯(例:写真の枠を今の2倍の大きさにする)

赤丸の外は、文字、配置、色、大きさを1つも変えないでください。

ほかのスライドにも触らないでください。

直したあと、変えた場所を1行で教えてください。

直しの頼み方:言っていい・いけない表

言っていい言ってはいけない理由
「赤丸の中だけ、◯◯にしてください」「もっといい感じにしてください」基準がないと全体が作り直される
「赤丸の外は変えないでください」「全体的に見やすくしてください」崩れる場所が増える
「3枚目だけ直してください」「最初から作り直してください」直ったはずの場所がまた崩れる
「写真の枠を今の2倍にしてください」「写真をもう少し大きく」「もう少し」には正解の幅がある

出す前に確かめる4か所

  • 確認①:金額・日数・保証年数など、数字はすべて自分の見積書と一致しているか(AIが作った数字は1つも残さない)
  • 確認②:【要確認】【不明】が1つも残っていないか
  • 確認③:写真の枠に、お客さんの許可をもらった写真を入れたか。表札・車のナンバー・人の顔が写っていないか
  • 確認④:印刷して、1メートル離れて見たときに、1枚ごとの言いたいことが3秒で分かるか

やってはいけない4つ

1. 数字をAIに決めさせない。金額・工期・保証は、あなたの見積書から書き写します。指示文にも「書いていない数字は作らない」の1行を入れます

2. お客さんの個人情報や社外秘を写さない・貼らない。ラフの紙・メモ・画面の写真を貼る前に、名前・住所・電話番号・他社の見積書が写っていないか確かめます

3. 1回で全部を作り直させない。直すのは1枚・1か所ずつ。全体の作り直しは、頼み直すたびに崩れる元に戻る道です

4. 1枚まるごと画像で出させない。金額1つ直すたびに作り直しになります。文字を直せる形式で出させます

一人で進められないときの次の一歩

詰まるとしたら2か所です。写真を貼れるAIを初めて触るとき。できたスライドを、提案書だけでなくホームページや会社案内にどうつなげるか。どちらも会社ごとに正解が変わります。

まずは無料の7大特典で、AIに何をどう渡すかの型を手元に置いてください。特典の「AI超入門」は手順3の写真の貼り方で、「Canva画像編集法」は手順5の仕上げで役に立ちます。スライド作りを社内の誰でも回せる仕組みにしたい方には、AIスモビジ実践会があります。あなたの会社の資料を実際に触りながら進める場です。本気で仕組みに変えたい方だけ来てください。

道具を今夜全部使えば、明日の朝には4つがそろっています。埋まったスライド設計シート。手描きラフ1枚。配置どおりの5枚のスライド。赤丸で直すための指示文。次に提案書を作る夜、あなたは長い指示文を書きません。裏紙を1枚出して、四角を5つ描くだけです。

まとめ:今日やることは、裏紙に四角を5つ描いて撮ることだけです

  • 崩れるのは、AIやあなたの腕のせいではなく、形を言葉で運ぼうとしているから
  • 場所を表す言葉には正解の幅がある。指示文を長くするほど、AIが迷う場所が増える
  • 年96時間、12日分が頼み直しに消えている。上手な指示文を探しても、あなたの配置は運べない
  • 裏紙に四角を描いて、配置を絵のまま渡す。説明するな、描いて渡せ
  • 作る前に言い返させる。直すときは赤丸で1か所ずつ

今日やることは1つだけです。次に作る資料のスライドを5枚、裏紙に四角で描いて、スマホで撮る。上手に描く必要はありません。撮った写真をAIに貼って「まだ作らずに、読み取った配置を言い返して」と打てば、1回で思いどおりに仕上がるスライドへの一歩目が終わります。

言葉を足すほど崩れるなら、言葉を足すのをやめる。頭の中の形は、形のまま渡す。

頼み直すたびに崩れるAIスライドを、“1回で思いどおりに仕上がるスライド”に。 必要なのは、裏紙1枚とペンとスマホと20分だけです。やるかやらないか、それだけの話です。

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