介護施設の施設長が、空調の入れ替えで2社の提案を聞きました。
どちらの会社も、3枚目に「施工実績」のスライドを入れていました。実績の数字は、A社のほうが少し上でした。
施設長は、A社の3枚目を2秒でめくりました。
B社の3枚目では、手が止まりました。「リピートのお客さんが、こんなに増えているんですね」。
選ばれたのは、12万円高いB社でした。
A社のスライドには、数字が24個並んでいました。B社のスライドに書いてあった数字は、1つだけでした。
表のまま読み飛ばされる実績スライドと、ひと目で頼みたくなる実績スライド。差をつけたのは、実績の多さでも、デザインの腕でもありませんでした。
提案書。会社案内。ホームページの「選ばれる理由」。実績の数字を持っている会社なら、毎週どこかで起きている話です。
今日は、表のまま読み飛ばされる実績スライドを、15分で“ひと目で頼みたくなる実績スライド”にする話です。デザインの知識も、Excelのグラフ機能も要りません。使うのは、今ある実績の表とAIと15分だけです。
なぜ実績の表を貼っただけのスライドは読み飛ばされてしまうのか?
木曜の夜10時。事務所で、A社の社長が提案書の3枚目を作っています。
見積ソフトから、過去6年の施工件数を書き出します。年ごとの件数。うち法人の件数。リピートの件数。リピート率。6行×4列の表を、スライドに貼ります。
「実績は、数字で見せたほうが信用される」
「表にしておけば、あとは相手が読んでくれる」
A社長の口ぐせです。数字にうそはありません。6年分の努力が、24個の数字に詰まっています。
ところが、商談の場で表をじっくり読むお客さんはいません。施設長がA社の3枚目を見ていた時間は、2秒でした。
2秒で読める数字は、せいぜい1つか2つです。残りの22個は、目に入っても頭に残りません。
数字を増やすほど目立たなくなってしまう1つの要素
表を貼ると、お客さんに「読む仕事」を渡すことになります。
表の数字を1つずつ読む。隣の数字と比べる。増えたのか減ったのかを考える。最後に「だから、この会社はどうなのか」を自分で決める。
商談の場で、相手はあなたの話を聞きながら、見積もりの金額も気にしています。読む仕事まで引き受ける余裕はありません。人は、読む仕事を後回しにします。後回しにされたスライドは、めくられて終わりです。
数字を増やすほど、読む仕事は重くなります。重くなるほど、埋もれていくものが1つあります。
あなたがいちばん伝えたかった数字です。
A社長が本当に伝えたかったのは、リピートのご依頼の伸びでした。6年前は年8件。今年は24件。3倍です。一度頼んだお客さんが、また頼んでくれる。技術と対応に自信がある会社だけが出せる数字です。
ところが、リピートの件数は表のいちばん右の列に埋もれていました。3倍という数字は、表のどこにも書いてありません。8と24を見つけて、自分で割り算した人にしか分からないのです。施設長の目は、そこまで届きませんでした。
B社長が数字を1つしか書かなかった理由とは?
B社長も、実績の数字は持っていました。年ごとの件数も、リピートの件数も、A社と同じように記録していました。
B社長は、スライドに書く数字を1つに決めてから作りました。「一度頼んだお客さんからのご依頼が、6年で3倍に増えた」。伝えたいことを1行にして、1行に要る数字だけを残したのです。
B社長が最初に考えたのは、「施設長がいちばん心配していることは何か」でした。空調は、壊れたら入居者さんの体調に関わります。施設長の心配は、工事の値段より「何かあったときに、すぐ来てくれるか」です。心配に答える数字は、6年分の記録の中に1つしかありませんでした。
残した数字を、1枚の絵にしました。どんな絵にしたのかは、少しあとで明かします。
先に、表のまま出し続けると何が起きるかを見ておきます。
数字を増やすたびに読み飛ばされ度UP
表のまま読み飛ばされる実績スライドを出し続けると、損は2つの形で積み上がります。
1つ目は、値段で比べられる損です。
実績が読まれないと、お客さんの手元に残る比べる材料は金額だけになります。「どこも同じような会社ですね」と感じた相手は、安いほうを選びます。
月に4件の提案をしている会社で、考えてみます。実績が伝わらないせいで値段勝負になり、年に3件を落とすとします。1件の粗利が25万円なら、年75万円です。落とさずに値引きで取れたとしても、1件5万円の値引きが年12件で60万円です。
2つ目は、時間の損です。
「読まれないのは、表が見にくいからだ」と考えて、提案のたびに表を作り直す。罫線を太くする。色を付ける。数字を大きくする。1回30分、月4回で月2時間。年24時間、丸3日分です。
失う機会もあります。本当は、6年分の実績を持っている会社です。「一度頼んだら、また頼みたくなる会社」だと、数字が証明しています。証明が読まれないまま、「どこも同じ」の中に埋もれています。
読み飛ばされる実績スライドは、提案書の中だけで終わりません。
同じ表は、会社案内にも、ホームページの「実績」のページにも貼られています。ホームページを見た人が表の前で止まる時間も、商談と同じ2秒前後です。24個の数字を読む前に、ほかの会社のページへ移ります。問い合わせの手前で、実績が働かずに眠っているのです。
求人でも同じことが起きます。「安定した会社です」と書いて、売上の表を載せる。応募を考えている人は、表を読みません。読まれない表は、会社の強みを1つも運びません。
実績の数字を集めるのに、6年かかっています。見せ方で2秒のうちに捨てられているとしたら、6年分の努力の大半が、相手に届く前に消えている計算です。
よくある間違い:グラフを増やして、色をたくさん付ける
読み飛ばされると気づいた社長が、次にやりがちなことがあります。表をやめて、グラフを増やすのです。
件数のグラフ。法人の割合の円グラフ。リピート率の折れ線グラフ。1枚に3つ並べて、棒は1本ずつ違う色にする。立体に見える3Dのグラフにする。
見た目はにぎやかになります。ところが、読み飛ばされる度合いはむしろ上がります。
色が5色あると、目はどれを見ればいいか迷います。グラフが3つあると、どれが大事なのか分かりません。迷った目は、どこにも止まらずに次のページへ進みます。表の「読む仕事」が、グラフの「探す仕事」に変わっただけです。
これ、あなたの実績が足りないわけじゃないです
実績の数が少ないから、読み飛ばされるのではありません。数字の並べ方が、読む人の目の動きと合っていないだけです。
A社は、B社より実績が多い会社でした。なのに負けました。実績の多さより、伝わるかどうかで決まったのです。
逆に言えば、実績を1件も増やさなくても、見せ方を変えるだけで結果は変わります。
「1本だけ色を付けたグラフ」のおかげで12万円高くても選ばれた理由
B社の3枚目に何があったのか。答えを明かします。
灰色の棒が5本並んだ中に、1本だけオレンジ色の棒があるグラフです。
6年分のリピートの件数を、縦の棒6本にしていました。最初の5本は全部灰色。今年の1本だけがオレンジです。オレンジの棒の上には「3倍」とだけ書いてありました。グラフの上には、1行だけ。「一度頼んだお客さんからのご依頼が、6年で3倍に増えました」。書いてあった数字は「3倍」の1つだけです。
施設長の目は、探さなくてもオレンジの1本に止まりました。止まった場所に、1行の答えがありました。読む仕事も、探す仕事もありません。2秒で「一度頼んだ人が、また頼んでいる会社だ」と伝わりました。
表のまま読み飛ばされる実績スライドが、ひと目で頼みたくなる実績スライドに変わった瞬間です。
なぜ全部に色を付けるより1本だけのほうが目に入るのか?
人の目は、文字を読む前に色の違いに反応します。灰色の中の1本の色は、読もうとしなくても目に飛び込みます。
全部に色を付けると、全部が同じだけ目立ちます。同じだけ目立つものは、どれも目立ちません。1本だけ色を付けると、「ここを見てください」と指をさしたのと同じことになります。
私は20歳のころから、パソコンスクールで初心者の方に教えてきました。画面全体を言葉で説明しても、ほとんど伝わりません。伝わるのは、画面の1か所を指でさしたときだけです。「ここを押してください」。1か所だけなら、初めての人でも迷いません。
実績スライドも同じです。お客さんは、あなたの会社については初心者です。24個の数字を見せるより、1か所を指さすほうが伝わります。
私が関わった会社は、年商4.8億円を営業マン不在で回してきました。年間1000件の案件を、営業トークではなく、ホームページと資料が説明してきました。資料が営業をするなら、1枚ごとに「どこを見てほしいか」が決まっていなければいけません。
建築・内装工事の会社の事例を説明するときも、私は月ごとの件数の表を見せません。並べるのは2本だけです。ネットからの問い合わせが「年12件」だったころと、「毎月」案件が入るようになった今。2本の差を見れば、説明は要りません。
「数字を1つに絞ると、実績が少なく見えないか」。よく聞かれる心配です。
実際は逆です。24個の数字は、24個とも同じ重さで並びます。少ない年の数字も、伸び悩んだ列も、同じ大きさで目に入ります。1つに絞ると、いちばん強い数字だけが相手の頭に残ります。
捨てた23個の数字は、なくなるわけではありません。元の表は、付録として手元に置いておきます。「細かい数字も見たい」と言われてから出せばいいのです。聞かれてから出す数字は、自分から並べた数字よりも信用されます。相手が自分で知りたいと思った数字だからです。
業者は、数字を並べて「読んでください」と渡します。先生は、指をさして「ここです」と見せます。業者になるな、先生になれ。実績スライドでも同じです。
普通にやると1時間、表のスクショから始めると15分
1本だけ色のグラフは、Excelでも作れます。ただし、普通にやると1時間かかります。
表を整える。グラフを挿入する。種類を選ぶ。棒の色を1本ずつ灰色に変える。1本だけ色を戻す。文字の大きさを直す。スライドに貼って、位置を合わせる。Excelに慣れていない社長なら、1時間では終わりません。
本記事の作り方は、次の5つの手順です。
- 【手順1】言いたいことを1行で決める(3分)
- 【手順2】実績の表をスクショして、AIに貼る(3分)
- 【手順3】裏技:Excelを開かずに、1本だけ色のグラフを描かせる(4分)
- 【手順4】裏技:見た人の一言を予想させて、伝わるか確かめる(2分)
- 【手順5】数字を照らし合わせて、スライドに貼る(3分)
合計15分です。Excelの操作は1つもありません。見積ソフトの画面でも、手書きの台帳の写真でも、表が写っていれば始められます。
いちばん大事なのは、【手順1】です。言いたいことが1行に決まれば、どの数字を残して、どの1本に色を付けるかが決まります。グラフの形も決まります。順番を逆にして、グラフから作り始めると、色をどこに付けるかで迷い続けます。
15分後、あなたの実績スライドは“ひと目で頼みたくなる実績スライド”になります
作る順番を変えると、何が変わるのか。並べてみます。
| 項目 | 今まで | 15分後から |
|---|---|---|
| 実績スライド1枚にかかる時間 | 1時間前後 | 15分前後 |
| スライドに書く数字 | 24個 | 1〜2個 |
| 色 | 5色、または色なし | 1色+灰色 |
| お客さんがスライドを見る時間 | 2秒でめくられる | 手が止まる |
| お客さんの一言 | 「どこも同じですね」 | 「こんなに増えているんですね」 |
| 比べられるもの | 金額だけ | 金額と、会社の強み |
いちばん変わるのは、あなたの口ぐせです。
「実績は、数字で見せれば分かるだろう」
が、
「1本だけ色を付ければ、伝わる」
になります。
お客さんの言葉も変わります。「どこも同じような会社ですね」が、「リピートのお客さんが、こんなに増えているんですね」に変わります。相手が自分の口で強みを言ってくれたら、実績スライドの仕事は終わりです。
値段の話も変わります。強みが伝わった会社は、金額だけで比べられにくくなります。相見積もりで最後の値引き合戦に巻き込まれる回数も、決まるまで電話で追いかける営業も減ります。
使い道も広がります。同じグラフは、会社案内にも貼れます。ホームページの「選ばれる理由」や求人のページにも使えます。一度作った1枚が、あなたが寝ている間も説明を続けてくれます。
社内の空気も変わります。実績スライドを作るのが社長だけの仕事ではなくなります。1行を決めるのは社長の3分。スクショを貼って指示文を流すのは、パソコンが得意でないスタッフでもできます。社長は最後に数字を照らし合わせるだけです。
浮いた時間も戻ってきます。表の作り直しに消えていた年24時間は、丸3日分です。
次の提案書を作る夜を想像してみてください。
あなたは、見積ソフトの実績の画面をスクショします。AIに貼って、決めておいた1行を打ちます。15分後、灰色の棒の中に1本だけ色の付いたグラフが、スライドに収まっています。
もちろん、提案が何件決まるかは、業種や地域や値段で変わります。本記事が約束できるのは1つです。「持っている実績が、読まれないまま値段で負ける」失敗を、15分でなくすことです。
▼AIの使い方でつまずいている方へ。無料の7大特典(①AI超入門 ②話すだけ音声入力 ③AIをあなた専属のゴーストライターにする ④コピペで使えるAIプロンプト15選 ⑤AI画像生成ガイド ⑥Canva画像編集法 ⑦録音→AI議事録)はこちらから受け取れます
この先で手に入るもの
無料部分で、3つをお伝えしました。
- なぜ読み飛ばされるのか:表はお客さんに「読む仕事」を渡すから。数字を増やすほど、いちばん伝えたい数字が埋もれるから
- 何をすれば頼みたくなるのか:言いたいことを1行に決め、灰色の中に1本だけ色を付ける。業者は並べる、先生は指さす
- どういう順番で作るのか:1行を決める→表をスクショしてAIに貼る→1本だけ色のグラフを描かせる→見た人の一言を予想させる→数字を照らし合わせて貼る
有料部分には、今夜15分で実行するための道具だけを置きます。読む文章ではありません。埋める・貼る・照らし合わせる道具です。
- 15分後の完成見本1表(架空の空調設備会社の実績スライド。表のままの版と、1本だけ色の版の対応表)
- 実績スライド設計シート1枚(5つの欄を埋めるだけで、言いたいこと1行と色を付ける1本が決まる穴埋めシート。記入例つき)
- 言いたいこと→グラフの形 早見表1つ(伸びた・割合・比べる・前と後・長い推移の5種類。10秒で形が決まる)
- 貼るだけの指示文4本(①言いたいこと候補を3つ出させる ②表を読み取って書き写させる ③【裏技】1本だけ色のグラフを描かせる ④【裏技】見た人の一言を予想させる。◯の差し替え箇所つき)
- 裏技2つ:①普通はExcelで表を整えてグラフを作り、1本ずつ色を変えて1時間かかります。表のスクショを貼って指示文を1本流すだけで、4分で描き上がります ②普通は出してみるまで伝わるか分かりません。AIに「見た人が口にする一言」を予想させるだけで、2分で出す前に確かめられます
- 色の決まり表1つ/一言テストの判定表1つ/スライドの置き方表1つ/見せるときのひと言:言っていい・いけない表1つ
- 確認4か所とやってはいけない4つ
グラフ1枚をデザイナーに頼めば、数千円から1万円ほどかかることもあります。自分でExcelと格闘すれば、1枚1時間です。実績スライドが1回伝わって、値引きを1回しなくて済めば、980円は何十倍にもなって返ってくる計算です。
向いている人:提案書・会社案内・ホームページに、施工件数やお客さんの数などの実績を載せている方。実績はあるのに「どこも同じ」と言われて、値段で比べられている方。ChatGPTやClaudeなど、画像を貼れてグラフを描けるAIを使っている方。
向いていない人:実績の数字をまだ1年分も記録していない方(まずは記録から始めてください)。数字を実際より大きく見せたい方(本記事は、ある数字を正直に伝わる形にするためのものです)。AIをまだ一度も開いたことがない方(まずは無料の7大特典の「AI超入門」からどうぞ)。
15分後、あなたの実績スライドはこうなります
以下は道具です。上から順に、埋める・貼る・照らし合わせる。15分で終わります。先に、できあがりを見てください。
完成見本:空調設備会社の実績スライド(架空の例)
| 項目 | 表のままの版 | 1本だけ色の版 |
|---|---|---|
| スライドの見出し | 施工実績 | 一度頼んだお客さんからのご依頼が、6年で3倍に増えました |
| 書いた数字 | 6年分×4列=24個 | 「3倍」の1つだけ |
| グラフ | なし(表) | リピートの件数の縦棒6本(8件→24件) |
| 色 | 黒い文字と罫線 | 5本は灰色。今年の1本だけオレンジ |
| スライドの下 | なし | 出典1行「自社の施工記録(2020〜2025年)より」 |
| お客さんの一言 | (無言でめくる) | 「リピートのお客さんが、こんなに増えているんですね」 |
※すべて架空の会社の例です。数字はあなたの会社の記録に置き換えます。
タイマーを15分にセットして、手順1から始めてください。
【手順1】実績スライド設計シートを埋めて、言いたいことを1行に決めてください(3分)
入力:手元の実績の記録(件数・お客さんの数・リピート・地域など)
出力:言いたいこと1行と、色を付ける1本
手作業なら:どの数字を載せるか迷うだけで30分
実績スライド設計シート(穴埋め)
| 欄 | 書くこと | 記入例(架空の空調設備会社) |
|---|---|---|
| ①見せる相手 | 誰が、何を決めるために見るか | 介護施設の施設長。空調の入れ替えを頼む会社を決める |
| ②相手がいちばん心配していること | 相手の不安を1つ | 工事のあとに不具合が出たとき、ちゃんと来てくれるか |
| ③不安に答える数字 | 手元の記録から1つ | リピートのご依頼 6年で3倍(8件→24件) |
| ④言いたいこと1行 | ②と③をつないだ1行。30字以内 | 一度頼んだお客さんからのご依頼が、6年で3倍に |
| ⑤色を付ける1本 | グラフの中で指さす場所 | リピートの件数の縦棒6本のうち、今年の1本 |
③と④が決まらないときは、指示文①を使います。
言いたいこと→グラフの形 早見表
| 言いたいことの種類 | 例 | グラフの形 |
|---|---|---|
| 伸びた | 問い合わせが3年で2倍になった | 縦棒。最後の1本だけ色 |
| 割合 | お客さんの6割が法人 | 横に長い帯1本。6割の部分だけ色(円グラフは使わない) |
| 比べる | 地域の中で対応件数がいちばん多い | 横棒。自社の1本だけ色 |
| 前と後 | 年12件だった問い合わせが毎月に | 縦棒2本だけ。後の1本だけ色 |
| 長い推移 | 10年間、毎年黒字 | 折れ線1本。いちばん伝えたい年に点を1つ |
指示文①:言いたいこと候補を3つ出させる
あなたは、会社の提案書づくりを手伝うアシスタントです。
以下は、私の会社の実績の記録です。
【実績の記録】◯◯(件数・お客さんの数・リピート・地域など。表のスクショを貼るか、数字を書き写す)
【見せる相手】◯◯(例:介護施設の施設長)
【相手がいちばん心配していること】◯◯(例:工事のあとに不具合が出たときの対応)
相手の心配に答える「言いたいこと1行」の候補を3つ出してください。
条件:1行は30字以内。使う数字は1つまで。記録に書いていない数字は作らないでください。候補ごとに、使った数字と、記録のどこから取ったかを書いてください。
3つのうち、声に出して読んだときに相手の顔が浮かぶ1つを選びます。
【手順2】実績の表をスクショして、AIに貼ってください(3分)
入力:実績の表のスクショ(見積ソフト・Excel・手書き台帳の写真でも可)
出力:AIが読み取った数字の一覧(照らし合わせ用)
手作業なら:数字をExcelに打ち直して20分
スクショは、表の部分だけを切り取ります。お客さんの名前や住所が写る列は、切り取る前に隠します。
指示文②:表を読み取って、書き写させる
貼った画像は、私の会社の実績の表です。
まだグラフは作らずに、読み取った数字を、そのまま表にして書き写してください。
条件:読み取れない数字や、自信のない数字は【要確認】と書いてください。数字を補ったり、計算で埋めたりしないでください。最後に、読み取った数字の合計の個数を書いてください。
書き写された表と、元の画面を1行ずつ見比べます。【要確認】があれば、「◯行目の◯は◯◯です」と正しい数字を打ち返します。
【手順3】裏技:Excelを開かずに、1本だけ色のグラフを描かせてください(4分)
普通は、Excelで表を整えてグラフを挿入します。棒の色は1本ずつ変えます。慣れていても30分、慣れていなければ1時間です。
裏技は、手順2で書き写させた表に、指示文を1本流すだけです。色の指定も、灰色にする作業も、AIが一度にやります。
入力:手順2の表+設計シートの④と⑤
出力:1本だけ色のグラフ画像1枚
手作業なら:Excelで30分〜1時間
指示文③:【裏技】1本だけ色、残りは灰色で描かせる
手順2で書き写した表を使って、グラフを1枚描いてください。
【言いたいこと1行】◯◯(設計シートの④)
【色を付ける1本】◯◯(設計シートの⑤)
【グラフの形】◯◯(早見表から選んだ形。迷ったら「言いたいことに合う形を選んで、理由を1行で」)
条件:
・色を付けるのは【色を付ける1本】だけ。色はオレンジ(#F08C00)。ほかは全部うすい灰色(#C8C8C8)
・立体にしない。影をつけない。背景は白
・グラフの中の文字は、年と数字だけ。タイトルや説明文はグラフの中に入れない
・色を付けた1本の上にだけ、数字を大きく1つ書く
・縦の目盛りは0から始める
・横長(16:9)の画像にする
・あとで直せるように、グラフのもとになった数字の表も一緒に出す
グラフの見出し(言いたいこと1行)は、グラフの中ではなくスライド側に書きます。AIが描いた画像の日本語は、文字化けすることがあるからです。
色の決まり表
| 場所 | 色 | 決まり |
|---|---|---|
| 指さす1本 | オレンジ(#F08C00)など会社の色1つ | 1枚に1本だけ。2本以上に色を付けない |
| ほかの棒・線 | うすい灰色(#C8C8C8) | 全部同じ灰色。濃さを変えない |
| 文字 | 黒か濃い灰色 | 色の付いた1本の数字だけ大きく |
| 背景 | 白 | 模様・写真を敷かない |
| 目盛りの線 | なし、またはごくうすい灰色 | 目盛りの数字は最小限 |
文字化けしたとき・色が指定どおりでないときは、「◯◯だけ直して。ほかは変えないで」と1か所ずつ頼みます。
【手順4】裏技:見た人の一言を予想させて、伝わるか確かめてください(2分)
普通は、お客さんに出してみるまで、伝わるかどうか分かりません。伝わらなかったと気づくのは、相見積もりで負けたあとです。
裏技は、できたグラフをAIに見せて、「初めて見た人が口にする一言」を予想させることです。予想された一言が、言いたいこと1行と同じなら合格です。
入力:手順3のグラフ画像
出力:見た人の一言の予想3つと、合否
手作業なら:社員や家族に見せて感想を聞くと、半日〜翌日
指示文④:【裏技】見た人の一言を予想させる
新しいチャットで質問します。貼った画像は、ある会社の提案書に入るグラフです。
あなたは、◯◯(見せる相手。例:介護施設の施設長)です。この会社のことは何も知りません。商談の場で、このグラフを2秒だけ見ました。
2秒で目に入った場所と、思わず口にする一言を、3通り予想してください。
一言は、会話の言葉で、20字以内で書いてください。
新しいチャットで聞くのが大事です。同じチャットだと、AIが言いたいこと1行を知っているので、甘い予想になります。
一言テストの判定表
| 予想された一言 | 判定 | 次にやること |
|---|---|---|
| 言いたいこと1行とほぼ同じ(例:「リピートが増えているんですね」) | 合格 | 手順5へ |
| 色の付いた1本には触れているが、意味が違う(例:「オレンジは何ですか」) | 惜しい | 色を付けた1本の上の数字を、意味の分かる言葉に(例:「リピート3倍」) |
| 色の付いていない場所に触れている(例:「2021年は少ないですね」) | 不合格 | 目立ってしまった場所の数字を消す。灰色をさらにうすく |
| 数字の読み方に迷っている(例:「これは件数ですか」) | 不合格 | 縦の目盛りに単位(件・人・%)を足す |
不合格のときは、指示文③に戻って1か所だけ直させ、もう一度指示文④を流します。2回で合格しないときは、手順1の言いたいこと1行を短くします。
【手順5】数字を照らし合わせて、スライドに貼ってください(3分)
入力:合格したグラフ画像+元の実績の記録
出力:実績スライド1枚
手作業なら:レイアウトの調整で15分
グラフの数字を、元の記録と1つずつ見比べます。色を付けた1本の数字は、とくに念入りに確かめます。
スライドの置き方表
| 場所 | 置くもの | 決まり |
|---|---|---|
| 上 | 言いたいこと1行(設計シートの④) | 30字以内。スライドでいちばん大きな文字 |
| 真ん中 | 手順3のグラフ | スライドの横幅いっぱい |
| 下 | 出典1行 | 「自社の施工記録(◯◯年〜◯◯年)より」。小さな文字 |
| 置かないもの | 元の表、説明の文章、2つ目のグラフ | 元の表は、聞かれたときに出す付録に回す |
PowerPoint・Googleスライド・Canvaのどれでも、画像として貼るだけです。数字が変わったら、指示文③に新しい表を流し直せば1分で描き直せます。
見せるときのひと言:言っていい・いけない表
| 言っていいひと言 | 言ってはいけないひと言 | 理由 |
|---|---|---|
| 「オレンジのところを見てください」 | 「細かい数字は資料に書いてあります」 | 指さしたほうが、2秒で伝わる |
| 「一度頼んでくださった方からのご依頼が、6年で3倍になりました」 | 「うちは実績が多いので安心です」 | 数字のない安心は、どの会社も言える |
| 「元の記録も、よければお見せします」 | 「他社さんより件数は上です」 | 他社を下げると、先生ではなく業者に見える |
| 「◯◯様と同じ介護施設のお客さんも、この中にいます」 | (グラフを見せて黙る) | 相手の場合に置き換えると、自分ごとになる |
出す前に確かめる4か所
- 確認①:グラフの数字が、元の記録とすべて一致しているか(AIが読み取った数字を信じ切らない)
- 確認②:縦の目盛りが0から始まっているか。差を大きく見せるために途中から始めていないか
- 確認③:お客さんの名前・住所・社名がグラフや元の表の画像に残っていないか
- 確認④:印刷して、1メートル離れて見たときに、色の付いた1本と言いたいこと1行が2秒で目に入るか
やってはいけない4つ
1. 数字をAIに決めさせない。AIが読み取った数字も、AIが出した候補の数字も、元の記録と1つずつ照らし合わせます。指示文にも「記録に書いていない数字は作らない」の1行を入れます
2. 見せ方で数字を盛らない。目盛りを途中から始める、都合のいい年だけ切り取る、割合の分母を書かない。どれも見抜かれた瞬間に、実績すべての信用がなくなります
3. お客さんの個人情報や社外秘を貼らない。スクショを貼る前に、名前・住所・電話番号・取引先名の列を隠します
4. 他社の名前を出して比べない。比べるのは、あなたの会社の過去と今だけです。他社を下げて自社を上げるグラフは、業者の見せ方です
一人で進められないときの次の一歩
詰まるとしたら2か所です。画像を貼れるAIを初めて触るとき。できたグラフを、提案書だけでなくホームページや会社案内にどうつなげるか。どちらも会社ごとに正解が変わります。
まずは無料の7大特典で、AIに何をどう渡すかの型を手元に置いてください。特典の「AI超入門」は手順2の画像の貼り方で、「Canva画像編集法」は手順5の仕上げで役に立ちます。実績スライドを会社の資料すべてに広げて、社内の誰でも回せる仕組みにしたい方には、AIスモビジ実践会があります。あなたの会社の数字を実際に触りながら進める場です。本気で仕組みに変えたい方だけ来てください。
道具を今夜全部使えば、明日の朝には4つがそろっています。埋まった実績スライド設計シート。1本だけ色のグラフ1枚。一言テストに合格した見せ方。提案書の3枚目に収まった実績スライド。次に提案書を作る夜、あなたは表を貼りません。1行を決めて、スクショを貼るだけです。
まとめ:今日やることは、実績の表をスクショして1行を決めることだけです
- 読み飛ばされるのは、実績が少ないからではなく、表がお客さんに「読む仕事」を渡しているから
- 数字を増やすほど、いちばん伝えたい数字が埋もれる。グラフや色を増やしても、「探す仕事」に変わるだけ
- 値段で比べられて年75万円、表の作り直しで年24時間が消えている
- 言いたいことを1行に決め、灰色の中に1本だけ色を付ける。業者は並べる、先生は指さす
- 作ったら、見た人の一言を予想させて確かめる。数字は元の記録と照らし合わせてから使う
今日やることは1つだけです。手元の実績の表をスクショして、「お客さんに1行で伝えるなら何か」を決める。1行が決まれば、色を付ける1本も、グラフの形も決まります。
数字を足すほど読まれないなら、数字を足すのをやめる。24個を並べるより、1か所を指さす。
表のまま読み飛ばされる実績スライドを、“ひと目で頼みたくなる実績スライド”に。 必要なのは、今ある実績の表とAIと15分だけです。やるかやらないか、それだけの話です。
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