社長がいないと伝わらない提案書を、20分で“社長の代わりに説明してくれる提案書”にする方法


2社のリフォーム会社が、同じ家で同じ週に提案をしました。

話を聞いたのは、どちらも奥さんです。ご主人は仕事で留守でした。

2社とも、奥さんに90分かけて説明しました。帰ったあと、同じ14ページの提案書をLINEで送りました。

A社の見積もりは186万円。B社は192万円。6万円高いのはB社です。

3日後、選ばれたのはB社でした。ご主人は、B社の社長に一度も会っていません。

決め手は、ご主人が帰りの電車で見た3分間でした。B社のLINEには、提案書のほかにもう1つ、ファイルが付いていたのです。

社長がいないと伝わらない提案書と、社長の代わりに説明してくれる提案書。差をつけたのは、提案書の中身ではありませんでした。

家族で決める工事。社内の稟議が必要な設備。院長や理事長が最後に決める契約。決める人と話を聞く人が違う商売なら、毎週どこかで起きている話です。

今日は、社長がいないと伝わらない提案書を、20分で“社長の代わりに説明してくれる提案書”にする話です。撮影の機材も、編集の知識も要りません。使うのは、今ある提案書とAIと20分だけです。

なぜ奥さんに90分説明しても、ご主人には提案書が伝わらないのか?

土曜の午後3時。A社の社長は、お客さんの家のダイニングにいます。

奥さんに、外壁と屋根の提案を90分かけて説明しました。塗料を3種類から選んだ理由。足場を先に組む理由。雨どいも同時に替えたほうが安く済む理由。奥さんは何度もうなずいてくれました。

最後に、奥さんが言います。「主人と相談して、お返事しますね」。

A社長は答えます。

「資料に全部書いてありますので、ご覧ください」

「ご主人にも、よろしくお伝えください」

A社長の口ぐせです。帰りの車で、手ごたえを感じています。

夜、ご主人は14ページのPDFを開きます。表紙。会社概要。塗料の比較表。工程表。見積書。金額のページで指が止まり、奥さんに聞きます。「で、なんでこの塗料なの?」。

奥さんは思い出そうとします。90分の話は、伝言にすると3行になっていました。「長持ちするらしい」「足場が要るらしい」「雨どいも替えたほうがいいらしい」。

ご主人の手元に残ったのは、186万円という金額だけでした。

資料を丁寧に作るほど抜け落ちてしまう1つの要素

提案書に書いてあるのは「何をするか」と「いくらか」です。

奥さんがうなずいたのは、工事の中身を聞いたからではありません。工事を選んだ理由を、社長の口から聞いたからです。

なぜ3種類のうち真ん中の塗料なのか。なぜ今年のうちなのか。なぜ雨どいも一緒なのか。理由は、社長が話した順番と声の調子の中にありました。紙には書いていません。

資料を丁寧に作るほど、ページは増えます。ページが増えるほど、ご主人が読むのは金額のページだけになります。理由は、ページとページの間に落ちていきます。

伝言ゲームと同じです。人を1人はさむたびに、中身は削られます。最後に残るのは、いちばん覚えやすい数字です。数字だけが残った提案書は、ほかの会社の数字と比べられます。

B社長が2回目の説明に行かなかった理由とは?

B社長も、奥さんに言われました。「主人と相談します」。

ふつうなら、「ご主人がいらっしゃる日に、もう一度ご説明に伺います」と言うところです。B社長は言いませんでした。

ご主人は平日の夜8時に帰ってきます。土日は子どもの部活の送り迎えで埋まっています。日程を合わせるだけで、2週間かかります。2週間のうちに、ほかの会社の見積もりが出そろいます。

B社長は、自分が行く代わりに、自分の説明を届けることにしました。家に帰ってからの20分で、提案書にひと手間を加えたのです。

何を加えたのかは、少しあとで明かします。先に、伝言のまま任せ続けると何が起きるかを見ておきます。

説明を伝言されるたびに値段で比べられ度UP

社長がいないと伝わらない提案書を送り続けると、損は2つの形で積み上がります。

1つ目は、値段で負ける損です。

理由が伝わらないと、決める人の手元に残るのは金額だけです。金額だけを並べたら、安いほうが選ばれます。

月に4件の提案をしている会社で、考えてみます。決める人に理由が届かず、年に3件を落とすとします。1件の粗利が30万円なら、年90万円です。

2つ目は、時間の損です。

負けたくない社長は、2回目の説明に行きます。夜の訪問は、往復1時間と説明1時間で2時間です。月に3件なら月6時間。年72時間、丸9日分です。訪問は夜か土日になるので、家族と過ごす時間から削られます。

失う機会もあります。2回目の日程が合うまでの2週間です。相見積もりの会社にとっては、追いつくための2週間になります。

2回目の訪問で会えたとしても、安心はできません。ご主人は、初めて会う社長の話を、玄関先で身構えながら聞きます。90分の説明を、もう一度頭から繰り返す時間もありません。急いで話した説明は、1回目より伝わりません。

訪問を重ねるほど、お客さんの側にも負担が積み上がります。「何度も来てもらって悪いから」という遠慮は、断りにくさではなく、連絡しにくさに変わります。

決める人が見えない場所にいる商売は、住宅だけではありません。

設備の入れ替えなら、話を聞くのは現場の担当者です。決めるのは社長か本社です。クリニックなら事務長が聞いて、院長が決めます。どの場面でも、あなたの説明は誰かの口を通って届きます。口を通るたびに、理由は削られ、金額だけが残ります。

よくある間違い:提案書に説明の文章を書き足す

伝わらないと気づいた社長が、次にやりがちなことがあります。提案書に、話した内容を全部書き足すのです。

塗料のページに、選んだ理由を10行。工程表の下に、注意点を8行。14ページが20ページになります。

書き足すほど、伝わらなくなります。

ご主人は、仕事から帰って疲れています。20ページの文章を読む元気は残っていません。読むのは、やはり金額のページだけです。文章を足した分、「読む仕事」が増えただけでした。

これ、提案書の中身が悪いわけじゃないです

A社の提案は、中身では負けていませんでした。塗料の選び方も、工事の段取りも、B社とほとんど同じでした。

負けたのは、理由を運ぶ手段がなかったからです。紙は「何を・いくら」を運びます。「なぜ」を運ぶのは、社長の声です。

逆に言えば、提案書を1ページも作り直さなくても、結果は変えられます。

「社長の声が入った3分の動画」のおかげでご主人に会わずに6万円高い契約を取れた理由

B社のLINEに付いていたファイルの正体を、明かします。

提案書のスライドに、B社長の声を乗せた3分の動画です。

顔は映っていません。画面に出るのは、奥さんに見せたのと同じ提案書です。1枚ごとに、B社長の声で20秒ずつ説明が入ります。

最初の10秒は、こう始まりました。「◯◯様のご主人様へ。先日、奥様にお話しした内容を、3分でお伝えします」。

ご主人は、帰りの電車でイヤホンをつけて再生しました。塗料のページでは、選んだ理由が聞こえます。雨どいのページでは、一緒に替えると足場代が1回で済むことが聞こえます。金額のページにたどり着いたとき、ご主人の頭には186万円と192万円の差より、6万円の中身が入っていました。

家に帰ったご主人は、奥さんに言いました。「B社でいいんじゃない。話が分かりやすかった」。

社長がいないと伝わらない提案書が、社長の代わりに説明してくれる提案書に変わった瞬間です。

なぜ文字より声のほうが「理由」が伝わるのか?

声には、文字にない情報が3つ乗ります。

1つ目は、順番です。話す順番どおりにしか聞けないので、社長が考えた「なぜ→だから→いくら」の流れが崩れません。

2つ目は、強弱です。どこを大事に思っているかは、声の調子で伝わります。紙の上では、全部の文字が同じ重さです。

3つ目は、人柄です。ご主人は、会ったこともない社長の家に、2週間出入りされることになります。声を聞けば、どんな人が来るのかが少し分かります。知らない人より、声を知っている人のほうが安心して任せられます。

私は20歳のころから、パソコンスクールで初心者の方に教えてきました。同じ操作を、何十人もの方に説明します。紙のマニュアルだけを渡した人と、横で声をかけながら教えた人。同じ手順でも、覚えてくれる速さがまったく違いました。

今は、YouTubeを中心に発信しています。一度撮った説明は、私が寝ている間も、別の誰かに届き続けます。

私が関わった会社は、年商4.8億円を営業マン不在で回してきました。年間1000件の案件に、社長が1件ずつ出向くことはできません。説明するのは、ホームページと資料です。建築・内装工事の会社も同じでした。ネットからの問い合わせは年12件だったのが、毎月案件が入るようになりました。社長が行かなくても伝わる仕組みを作ったからです。

「顔も出さずに声だけで、失礼にならないか」。よく聞かれる心配です。

実際は逆です。決める人にとって、会ったことのない社長が突然訪ねてくるほうが負担です。3分の動画なら、好きな時間に見て、分からなければ見返せます。奥さんと並んで、同じ説明を一緒に聞くこともできます。

なぜ10分の丁寧な動画より3分の動画のほうが最後まで見てもらえるのか?

説明動画を作ると決めた社長は、たいてい全部を話したくなります。14ページを1ページずつ、10分かけて説明する動画です。

10分の動画は、最後まで見てもらえません。

ご主人が動画を見るのは、帰りの電車の15分や、夕食のあとの5分です。再生する前に、画面の下の長さを見ます。10分と出たら、「週末に見よう」と閉じます。週末には、ほかの会社の見積もりも届いています。

3分なら、再生ボタンを押す前に迷いません。駅から家までの間に見終わります。見終わってすぐ、奥さんに「見たよ」と言えます。

3分に収めるために、話すのは決める人の心配に答える理由3つだけです。会社の沿革も、塗料の成分も話しません。14ページのうち、声を乗せるのは8枚です。残りのページは、PDFで読みたい人だけが読めば十分です。

全部を話す動画は、社長の安心のための動画です。3分の動画は、決める人のための動画です。

業者は、資料を置いて「読んでおいてください」と帰ります。先生は、読む人の横で説明を続けます。業者になるな、先生になれ。社長が同じ部屋にいなくても同じです。

普通に動画を作ると半日、提案書に声を乗せると20分

説明動画は、普通に作ると半日かかります。

台本を書く。カメラの前で3分通して話す。言い間違えて、最初から撮り直す。10回撮り直して、字幕を入れる。編集ソフトに慣れていない社長なら、半日では終わりません。

本記事の作り方は、次の5つの手順です。

  • 【手順1】決める人の心配と、伝える理由3つを決める(3分)
  • 【手順2】提案書をAIに貼って、1枚20秒の台本を作らせる(5分)
  • 【手順3】裏技:台本を「読むだけで話し言葉になるカンペ」に作り替えさせる(2分)
  • 【手順4】裏技:PowerPointの録画で、1枚ずつ声を録る(8分)
  • 【手順5】動画に書き出して、送る文章と一緒に届ける(2分)

合計20分です。カメラも、編集ソフトも使いません。提案書のファイルと、パソコンのマイクがあれば始められます。

いちばん大事なのは、【手順1】です。決める人が何を心配しているかが決まれば、3分で話す理由の順番が決まります。順番を逆にして、提案書を1ページ目から読み上げると、3分では終わりません。10分の動画は、最後まで見てもらえません。

20分後、あなたの提案書は“社長の代わりに説明してくれる提案書”になります

作る順番を変えると、何が変わるのか。並べてみます。

項目今まで20分後から
決める人に届く説明伝言の3行社長の声で3分
決める人の手元に残るもの金額だけ金額と、金額の理由
2回目の説明の訪問月3件・月6時間必要なときだけ
返事までの日数日程調整で2週間早ければ当日の夜
説明動画1本にかかる時間半日(撮り直しと編集)20分
決める人の一言「で、なんでこの値段なの?」「話が分かりやすかった」

いちばん変わるのは、あなたの口ぐせです。

「資料に全部書いてありますので」

が、

「ご主人様にも、3分で聞いていただけるものをお送りします」

になります。

お客さんの言葉も変わります。「主人と相談します」のあとに、連絡が途絶えなくなります。「主人も、話を聞いて納得していました」と電話が来ます。

B社長のところには、動画を送った翌朝に奥さんから電話がありました。「主人が、塗料の理由がよく分かったと言っていました。雨どいも一緒にお願いします」。ご主人の質問は、1つも残っていませんでした。電話は5分で終わり、B社長は次の現場へ向かいました。

値段の話も変わります。理由が届いた会社は、金額だけで比べられにくくなります。相見積もりで最後の値引き合戦に巻き込まれる回数も減ります。返事を待ちきれずに電話で追いかける営業も減ります。

使い道も広がります。同じやり方で、会社案内のスライドにも声を乗せられます。ホームページに置けば、初めての人への説明になります。求人の説明会に来られない人にも送れます。一度録った声は、あなたが寝ている間も説明を続けてくれます。

浮いた時間も戻ってきます。夜の2回目の訪問に消えていた年72時間は、丸9日分です。

次に「主人と相談します」と言われた日の夜を、想像してみてください。

あなたは、家に帰って提案書のファイルを開きます。AIに台本を作らせて、1枚ずつ20秒の声を録ります。20分後、3分の動画がお客さんのLINEに届いています。ご主人は、帰りの電車であなたの説明を聞いています。

もちろん、提案が何件決まるかは、業種や地域や値段で変わります。本記事が約束できるのは1つです。「90分の説明が伝言で3行になり、金額だけで負ける」失敗を、20分でなくすことです。

▼AIの使い方でつまずいている方へ。無料の7大特典(①AI超入門 ②話すだけ音声入力 ③AIをあなた専属のゴーストライターにする ④コピペで使えるAIプロンプト15選 ⑤AI画像生成ガイド ⑥Canva画像編集法 ⑦録音→AI議事録)はこちらから受け取れます

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この先で手に入るもの

無料部分で、3つをお伝えしました。

  • なぜ伝わらないのか:提案書は「何を・いくら」しか運ばない。「なぜ」は社長の声の中にあり、伝言されるたびに削られるから
  • 何をすれば社長の代わりに説明してくれるのか:提案書のスライドに、社長の声を乗せた3分の動画を付けて送る。業者は置いて帰る、先生は説明を続ける
  • どういう順番で作るのか:決める人の心配を決める→1枚20秒の台本を作らせる→カンペに作り替えさせる→1枚ずつ声を録る→書き出して送る

有料部分には、今夜20分で実行するための道具だけを置きます。読む文章ではありません。埋める・貼る・押す道具です。

  • 20分後の完成見本1表(架空のリフォーム会社の3分動画。8枚のスライドと、話す中身と秒数の対応表)
  • 説明動画の設計シート1枚(6つの欄を埋めるだけで、決める人の心配と話す順番が決まる穴埋めシート。記入例つき)
  • 3分に収まる8枚の並べ方表1つ(14ページの提案書から、声を乗せる8枚を選ぶ早見表)
  • 貼るだけの指示文3本(①1枚20秒の台本を作らせる ②【裏技】読むだけで話し言葉になるカンペに作り替えさせる ③動画と一緒に送る文章を作らせる。◯の差し替え箇所つき)
  • 裏技2つ:①普通は台本を読み上げると棒読みになり、噛んで何度も撮り直します。AIにカンペ用に作り替えさせるだけで、2分で「読むだけで話し言葉に聞こえる台本」になります ②普通は3分を通しで撮り、1か所噛むと最初からやり直しで1時間かかります。PowerPointの録画なら、噛んだ1枚だけを20秒で録り直せます
  • 録画のボタン早見表1つ/撮り直しの判定表1つ/声の入れ方:言っていい・いけない表1つ
  • 確認4か所とやってはいけない4つ

3分の説明動画を制作会社に頼めば、数万円かかることもあります。夜に2回目の説明に行けば、1回2時間です。動画が1回伝わって、2回目の訪問を1回減らせれば、980円は何十倍にもなって返ってくる計算です。

向いている人:話を聞く人と決める人が違う商売をしている方(家族で決める工事・社内稟議のある設備・院長が決めるクリニックなど)。「主人と相談します」「上に確認します」のあと、連絡が途絶えた経験がある方。パソコンにPowerPointが入っている方。

向いていない人:提案書をまだ1枚も作っていない方(まずは提案書から作ってください)。顔も声も一切出したくない方(本記事は社長の声を届けるためのものです)。AIをまだ一度も開いたことがない方(まずは無料の7大特典の「AI超入門」からどうぞ)。

20分後、あなたの提案書はこうなります

以下は道具です。上から順に、埋める・貼る・押す。20分で終わります。先に、できあがりを見てください。

完成見本:リフォーム会社の3分の説明動画(架空の例)

枚画面に出すスライド声で話すこと秒数
1表紙「◯◯様のご主人様へ。先日、奥様にお話しした内容を3分でお伝えします」10秒
2今の外壁の写真北側のひび割れ3か所。放っておくと、雨が中に入る25秒
3塗料の比較表3種類のうち真ん中を選んだ理由。次の塗り替えまで約15年30秒
4工程表足場を組む日と、ご近所へのあいさつはこちらでする20秒
5雨どいのページ一緒に替えると足場代が1回分で済む25秒
6見積書の合計192万円の内訳のうち、大きい3つだけ30秒
7保証のページ工事のあと、1年目と5年目に点検に伺う20秒
8最後の1枚「分からないところは、LINEで1行だけ送ってください」15秒
合計175秒(約3分)

※すべて架空の会社の例です。金額・年数は、あなたの提案書と見積書に置き換えます。

タイマーを20分にセットして、手順1から始めてください。

【手順1】説明動画の設計シートを埋めて、話す順番を決めてください(3分)

入力:提案書と、打ち合わせのメモ

出力:決める人の心配と、伝える理由3つ

手作業なら:何を話すか迷うだけで30分

説明動画の設計シート(穴埋め)

欄書くこと記入例(架空のリフォーム会社)
①動画を見る人決める人は誰か。呼びかける名前◯◯様のご主人様
②見る場所と時間いつ、どこで見るか平日の帰りの電車。イヤホンで
③決める人の心配話を聞いた人の口から出た心配を1つ「なんでこの値段なの?」
④伝える理由3つ心配に答える理由。1つ15字以内真ん中の塗料で15年もつ/雨どいも一緒で足場代1回/点検は1年目と5年目
⑤触れない話3分に入れない話会社の沿革・他社との比較・塗料の成分
⑥最後にお願いすること見た人にしてほしいことを1つ分からないところをLINEで1行送ってもらう

③は、自分で考えずに、話を聞いた人の言葉を手を加えずに書きます。奥さんが「主人がきっと聞くと思うんですけど」と言った言葉があれば、③に書きます。

3分に収まる8枚の並べ方表

順番置くスライド提案書のどこから取るか秒数の目安
1呼びかけ表紙10秒
2今の困りごと現地の写真・調査のページ20〜25秒
3〜5理由3つ(1枚に1つ)設計シート④に当たるページ各20〜30秒
6金額見積書の合計のページ30秒
7工事のあとの安心保証・点検のページ20秒
8お願い最後のページ(なければ白紙に1行)15秒
入れない会社概要・沿革・細かい内訳提案書に残しておく0秒

14ページの提案書でも、声を乗せるのは8枚だけです。残りのページは、PDFのほうで読んでもらいます。

【手順2】提案書をAIに貼って、1枚20秒の台本を作らせてください(5分)

入力:提案書のPDF(または8枚のスクショ)+設計シート

出力:8枚分の台本(1枚20〜30秒)

手作業なら:台本を書くだけで1時間

PDFを貼る前に、お客さんの住所・電話番号が載ったページは外します。名前は「◯◯様」のままで構いません。

指示文①:1枚20秒の台本を作らせる

あなたは、リフォーム会社(◯◯業)の社長の説明を手伝うアシスタントです。

貼ったのは、お客さんに出した提案書です。提案書に声を乗せて、3分の説明動画を作ります。

【動画を見る人】◯◯(設計シートの①)

【決める人の心配】◯◯(設計シートの③)

【伝える理由3つ】◯◯(設計シートの④)

【触れない話】◯◯(設計シートの⑤)

【最後にお願いすること】◯◯(設計シートの⑥)

次の8枚の順番で、1枚ごとの台本を書いてください。

1呼びかけ/2今の困りごと/3〜5理由を1枚に1つ/6金額/7工事のあとの安心/8お願い

条件:

・1枚20〜30秒、合計3分以内。1枚ごとに秒数の目安を書く

・社長が一人で話す口調。「です・ます」

・1枚目は【動画を見る人】への呼びかけから始める

・提案書に書いていない金額・年数・性能は作らない。書いていない数字が必要なら【要確認】と書く

・専門用語は、使ったらすぐ後ろに言い換えを入れる

できた台本の【要確認】は、見積書と照らし合わせて、正しい数字を書き入れます。

【手順3】裏技:台本を「読むだけで話し言葉になるカンペ」に作り替えさせてください(2分)

普通は、できた台本を手を加えずに読み上げます。書き言葉のまま読むと、棒読みになります。長い文で息が続かず、噛んで撮り直します。

裏技は、読み上げる前に、AIにカンペ用に作り替えさせることです。1行を短く切り、息つぎの場所と、数字の読み方を書き込ませます。

入力:手順2の台本

出力:読むだけで話し言葉に聞こえるカンペ

手作業なら:練習と撮り直しで30分以上

指示文②:【裏技】カンペに作り替えさせる

手順2の台本を、声に出して読むためのカンペに作り替えてください。

条件:

・1行は15字以内。意味の切れ目で改行する

・息つぎする場所に「/」を入れる

・数字は、読み方をひらがなで後ろに書く(例:192万円(ひゃくきゅうじゅうにまんえん))

・「〜であります」「〜となっております」は、「〜です」「〜なんです」に言い換える

・言いにくい言葉の並び(早口言葉になりそうな所)は、言い換えて印を付ける

・1枚ごとに、いちばん強く言う言葉を1つだけ【】で囲む

・中身の意味と数字は変えない

カンペは、スマホに表示するか、印刷してパソコンの画面の横に置きます。【】の言葉だけ、少しゆっくり言います。

【手順4】裏技:PowerPointの録画で、1枚ずつ声を録ってください(8分)

普通は、3分を通しで撮ります。2分40秒のところで噛むと、最初からやり直しです。10回撮り直せば、1時間が消えます。

裏技は、PowerPointに付いている録画機能を使うことです。声はスライド1枚ごとに保存されます。噛んだら、噛んだ1枚だけを20秒で録り直せます。

入力:8枚のスライド(PowerPoint)+手順3のカンペ

出力:1枚ごとに声が入ったスライド

手作業なら:通しの撮り直しで1時間

Canvaなどで作った提案書は、PowerPoint形式(.pptx)で書き出してから開きます。声を乗せる8枚以外は、非表示にするか、別のファイルに8枚だけコピーします。

録画のボタン早見表

やりたいこと押す場所(Microsoft 365版の例)ひと言
録画を始める「スライドショー」タブ→「録画」→「先頭から」画面が録画用に切り替わる
顔を映さない録画画面の右下「カメラ」をオフ声だけで十分
声を入れる左上の赤い丸(録画)を押す→3秒後に話すカンペを見ながら読む
次のスライドへ右側の矢印、またはキーボードの→話し終えて1秒待ってから押す
噛んだ1枚だけ録り直すそのスライドを出して「クリア」→「現在のスライドの録音をクリア」→ 録画前後のスライドは消えない
録画を終える「停止」→ 右上の ×1枚ずつ声が保存される

画面の名前は、PowerPointのバージョンやMacかWindowsかで少し違います。見つからないときは、画面上部の検索窓に「録画」と入れます。

撮り直しの判定表

起きたこと撮り直す?理由
金額・年数・名前を言い間違えた撮り直す数字の間違いは信用を落とす
20秒の予定が40秒を超えた撮り直す3分を超えると最後まで見てもらえない
「えーと」が1回入った撮り直さない人の声らしさになる
少し早口になった撮り直さない聞き返せるので問題ない
後ろで電話が鳴った・話し声が入った撮り直す内容が聞き取れなくなる
声が小さい気がする1枚目を再生して確かめてから決める再生すると思ったより聞こえることが多い

全部録り終えたら、1枚目だけ再生して、声の大きさを確かめます。

【手順5】動画に書き出して、送る文章と一緒に届けてください(2分)

入力:声の入ったスライド

出力:3分の動画ファイル(MP4)と、LINEやメールで送る文章

手作業なら:動画ソフトで書き出しと文章づくりに30分

書き出しは「ファイル」→「エクスポート」→「ビデオの作成」を選びます。「記録されたタイミングとナレーションを使用する」を選んで、MP4で保存します。画質は、スマホで見るなら中くらいで十分です。ファイルが軽くなり、LINEで送りやすくなります。

ファイルが重くて送れないときは、YouTubeに「限定公開」で上げて、URLだけを送ります。限定公開なら、URLを知っている人しか見られません。

指示文③:動画と一緒に送る文章を作らせる

お客さんに、提案書の説明動画を送ります。LINEで送る文章を書いてください。

【送る相手】◯◯(例:先日お話しした奥様)

【見てほしい人】◯◯(例:ご主人様)

【動画の長さ】約3分

条件:

・5行以内

・「ご主人様にも見ていただけるように、3分の動画にしました」の意味を入れる

・返事を急かす言葉は入れない(「お早めに」「今月中に」など)

・最後は「分からないところは、1行だけ送ってください」で終える

できた文章に、PDFの提案書と動画ファイル(またはURL)を添えて送ります。

声の入れ方:言っていい・いけない表

言っていいひと言言ってはいけないひと言理由
「◯◯様のご主人様へ」「皆さま、こんにちは」名前で呼ばれると、自分への説明として聞く
「奥様からお聞きした心配に、先にお答えします」「弊社の強みをご紹介します」心配から入ると、最後まで聞いてもらえる
「3種類のうち、真ん中を選んだ理由は1つです」「こちらの塗料は大変人気です」理由のない「人気」は、どの会社も言える
「分からないところは、1行だけ送ってください」「今月中にお返事をいただければ、お値引きします」急かすと、声で作った信用が消える
「工事のあとも、1年目と5年目に伺います」「他社さんは点検をしないと思います」他社を下げると、先生ではなく業者に見える

出す前に確かめる4か所

  • 確認①:動画の中で話した金額・年数・保証の中身が、見積書と提案書にすべて一致しているか(AIが作った台本を信じ切らない)
  • 確認②:動画の長さが3分30秒以内に収まっているか
  • 確認③:画面に、ほかのお客さんの名前・住所・写真が映り込んでいないか。非表示にしたはずのスライドが混ざっていないか
  • 確認④:スマホで最初から最後まで一度再生して、音が途切れず、最後の1枚まで声が入っているか

やってはいけない4つ

1. 数字をAIに決めさせない。台本の金額・年数・性能は、見積書と提案書に書いてあるものだけを使います。指示文にも「提案書に書いていない数字は作らない」の1行を入れます

2. お客さんの個人情報や社外秘をAIに貼らない。住所・電話番号・図面の番地が載ったページは、貼る前に外します

3. 声で約束を増やさない。「雨漏りは一生しません」「15年は間違いなくもちます」のように、書面にない約束を声で足しません。声で話した内容は、書面と同じ重さで受け取られます

4. 動画で返事を急かさない。期限付きの値引きや「今月中に」を入れると、3分かけて届けた理由が、売り込みに聞こえます

一人で進められないときの次の一歩

詰まるとしたら2か所です。PDFを貼れるAIや、PowerPointの録画を初めて触るとき。できた説明動画を、提案書だけでなく会社案内やホームページにどうつなげるか。どちらも会社ごとに正解が変わります。

まずは無料の7大特典で、AIに何をどう渡すかの型を手元に置いてください。特典の「AI超入門」は手順2の貼り方で、「話すだけ音声入力」は手順1のメモづくりで役に立ちます。説明動画を会社の資料すべてに広げて、社長が行かなくても伝わる仕組みにしたい方には、AIスモビジ実践会があります。あなたの会社の提案書を実際に触りながら進める場です。本気で仕組みに変えたい方だけ来てください。

道具を今夜全部使えば、明日の朝には4つがそろっています。埋まった説明動画の設計シート。読むだけで話し言葉になるカンペ。1枚ずつ声の入った3分の動画。動画と一緒に送る5行の文章。次に「主人と相談します」と言われた日、あなたは2回目の訪問の日程を探しません。家に帰って、20分で声を届けるだけです。

まとめ:今日やることは、「決める人の心配」を1行書くことだけです

  • 伝わらないのは、提案書の中身が悪いからではなく、提案書が「何を・いくら」しか運ばないから
  • 「なぜ」は社長の声の中にある。伝言されるたびに削られ、決める人の手元には金額だけが残る
  • 値段で負けて年90万円、2回目の訪問で年72時間が消えている
  • 提案書のスライドに、社長の声を乗せた3分の動画を付けて送る。業者は置いて帰る、先生は説明を続ける
  • 台本の数字は見積書と照らし合わせ、噛んだ1枚だけを録り直す

今日やることは1つだけです。直近の提案で「主人と相談します」「上に確認します」と言われた案件を1つ選び、決める人の心配を1行書く。心配が決まれば、3分で話す理由の順番も決まります。

説明を書き足すほど読まれないなら、書き足すのをやめる。20ページの文章より、3分の声を届ける。

社長がいないと伝わらない提案書を、“社長の代わりに説明してくれる提案書”に。 必要なのは、今ある提案書とAIと20分だけです。やるかやらないか、それだけの話です。

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