2社のリフォーム会社が、同じ家で同じ週に提案をしました。
話を聞いたのは、どちらも奥さんです。ご主人は仕事で留守でした。
2社とも、奥さんに90分かけて説明しました。帰ったあと、同じ14ページの提案書をLINEで送りました。
A社の見積もりは186万円。B社は192万円。6万円高いのはB社です。
3日後、選ばれたのはB社でした。ご主人は、B社の社長に一度も会っていません。
決め手は、ご主人が帰りの電車で見た3分間でした。B社のLINEには、提案書のほかにもう1つ、ファイルが付いていたのです。
社長がいないと伝わらない提案書と、社長の代わりに説明してくれる提案書。差をつけたのは、提案書の中身ではありませんでした。
家族で決める工事。社内の稟議が必要な設備。院長や理事長が最後に決める契約。決める人と話を聞く人が違う商売なら、毎週どこかで起きている話です。
今日は、社長がいないと伝わらない提案書を、20分で“社長の代わりに説明してくれる提案書”にする話です。撮影の機材も、編集の知識も要りません。使うのは、今ある提案書とAIと20分だけです。
なぜ奥さんに90分説明しても、ご主人には提案書が伝わらないのか?
土曜の午後3時。A社の社長は、お客さんの家のダイニングにいます。
奥さんに、外壁と屋根の提案を90分かけて説明しました。塗料を3種類から選んだ理由。足場を先に組む理由。雨どいも同時に替えたほうが安く済む理由。奥さんは何度もうなずいてくれました。
最後に、奥さんが言います。「主人と相談して、お返事しますね」。
A社長は答えます。
「資料に全部書いてありますので、ご覧ください」
「ご主人にも、よろしくお伝えください」
A社長の口ぐせです。帰りの車で、手ごたえを感じています。
夜、ご主人は14ページのPDFを開きます。表紙。会社概要。塗料の比較表。工程表。見積書。金額のページで指が止まり、奥さんに聞きます。「で、なんでこの塗料なの?」。
奥さんは思い出そうとします。90分の話は、伝言にすると3行になっていました。「長持ちするらしい」「足場が要るらしい」「雨どいも替えたほうがいいらしい」。
ご主人の手元に残ったのは、186万円という金額だけでした。
資料を丁寧に作るほど抜け落ちてしまう1つの要素
提案書に書いてあるのは「何をするか」と「いくらか」です。
奥さんがうなずいたのは、工事の中身を聞いたからではありません。工事を選んだ理由を、社長の口から聞いたからです。
なぜ3種類のうち真ん中の塗料なのか。なぜ今年のうちなのか。なぜ雨どいも一緒なのか。理由は、社長が話した順番と声の調子の中にありました。紙には書いていません。
資料を丁寧に作るほど、ページは増えます。ページが増えるほど、ご主人が読むのは金額のページだけになります。理由は、ページとページの間に落ちていきます。
伝言ゲームと同じです。人を1人はさむたびに、中身は削られます。最後に残るのは、いちばん覚えやすい数字です。数字だけが残った提案書は、ほかの会社の数字と比べられます。
B社長が2回目の説明に行かなかった理由とは?
B社長も、奥さんに言われました。「主人と相談します」。
ふつうなら、「ご主人がいらっしゃる日に、もう一度ご説明に伺います」と言うところです。B社長は言いませんでした。
ご主人は平日の夜8時に帰ってきます。土日は子どもの部活の送り迎えで埋まっています。日程を合わせるだけで、2週間かかります。2週間のうちに、ほかの会社の見積もりが出そろいます。
B社長は、自分が行く代わりに、自分の説明を届けることにしました。家に帰ってからの20分で、提案書にひと手間を加えたのです。
何を加えたのかは、少しあとで明かします。先に、伝言のまま任せ続けると何が起きるかを見ておきます。
説明を伝言されるたびに値段で比べられ度UP
社長がいないと伝わらない提案書を送り続けると、損は2つの形で積み上がります。
1つ目は、値段で負ける損です。
理由が伝わらないと、決める人の手元に残るのは金額だけです。金額だけを並べたら、安いほうが選ばれます。
月に4件の提案をしている会社で、考えてみます。決める人に理由が届かず、年に3件を落とすとします。1件の粗利が30万円なら、年90万円です。
2つ目は、時間の損です。
負けたくない社長は、2回目の説明に行きます。夜の訪問は、往復1時間と説明1時間で2時間です。月に3件なら月6時間。年72時間、丸9日分です。訪問は夜か土日になるので、家族と過ごす時間から削られます。
失う機会もあります。2回目の日程が合うまでの2週間です。相見積もりの会社にとっては、追いつくための2週間になります。
2回目の訪問で会えたとしても、安心はできません。ご主人は、初めて会う社長の話を、玄関先で身構えながら聞きます。90分の説明を、もう一度頭から繰り返す時間もありません。急いで話した説明は、1回目より伝わりません。
訪問を重ねるほど、お客さんの側にも負担が積み上がります。「何度も来てもらって悪いから」という遠慮は、断りにくさではなく、連絡しにくさに変わります。
決める人が見えない場所にいる商売は、住宅だけではありません。
設備の入れ替えなら、話を聞くのは現場の担当者です。決めるのは社長か本社です。クリニックなら事務長が聞いて、院長が決めます。どの場面でも、あなたの説明は誰かの口を通って届きます。口を通るたびに、理由は削られ、金額だけが残ります。
よくある間違い:提案書に説明の文章を書き足す
伝わらないと気づいた社長が、次にやりがちなことがあります。提案書に、話した内容を全部書き足すのです。
塗料のページに、選んだ理由を10行。工程表の下に、注意点を8行。14ページが20ページになります。
書き足すほど、伝わらなくなります。
ご主人は、仕事から帰って疲れています。20ページの文章を読む元気は残っていません。読むのは、やはり金額のページだけです。文章を足した分、「読む仕事」が増えただけでした。
これ、提案書の中身が悪いわけじゃないです
A社の提案は、中身では負けていませんでした。塗料の選び方も、工事の段取りも、B社とほとんど同じでした。
負けたのは、理由を運ぶ手段がなかったからです。紙は「何を・いくら」を運びます。「なぜ」を運ぶのは、社長の声です。
逆に言えば、提案書を1ページも作り直さなくても、結果は変えられます。
「社長の声が入った3分の動画」のおかげでご主人に会わずに6万円高い契約を取れた理由
B社のLINEに付いていたファイルの正体を、明かします。
提案書のスライドに、B社長の声を乗せた3分の動画です。
顔は映っていません。画面に出るのは、奥さんに見せたのと同じ提案書です。1枚ごとに、B社長の声で20秒ずつ説明が入ります。
最初の10秒は、こう始まりました。「◯◯様のご主人様へ。先日、奥様にお話しした内容を、3分でお伝えします」。
ご主人は、帰りの電車でイヤホンをつけて再生しました。塗料のページでは、選んだ理由が聞こえます。雨どいのページでは、一緒に替えると足場代が1回で済むことが聞こえます。金額のページにたどり着いたとき、ご主人の頭には186万円と192万円の差より、6万円の中身が入っていました。
家に帰ったご主人は、奥さんに言いました。「B社でいいんじゃない。話が分かりやすかった」。
社長がいないと伝わらない提案書が、社長の代わりに説明してくれる提案書に変わった瞬間です。
なぜ文字より声のほうが「理由」が伝わるのか?
声には、文字にない情報が3つ乗ります。
1つ目は、順番です。話す順番どおりにしか聞けないので、社長が考えた「なぜ→だから→いくら」の流れが崩れません。
2つ目は、強弱です。どこを大事に思っているかは、声の調子で伝わります。紙の上では、全部の文字が同じ重さです。
3つ目は、人柄です。ご主人は、会ったこともない社長の家に、2週間出入りされることになります。声を聞けば、どんな人が来るのかが少し分かります。知らない人より、声を知っている人のほうが安心して任せられます。
私は20歳のころから、パソコンスクールで初心者の方に教えてきました。同じ操作を、何十人もの方に説明します。紙のマニュアルだけを渡した人と、横で声をかけながら教えた人。同じ手順でも、覚えてくれる速さがまったく違いました。
今は、YouTubeを中心に発信しています。一度撮った説明は、私が寝ている間も、別の誰かに届き続けます。
私が関わった会社は、年商4.8億円を営業マン不在で回してきました。年間1000件の案件に、社長が1件ずつ出向くことはできません。説明するのは、ホームページと資料です。建築・内装工事の会社も同じでした。ネットからの問い合わせは年12件だったのが、毎月案件が入るようになりました。社長が行かなくても伝わる仕組みを作ったからです。
「顔も出さずに声だけで、失礼にならないか」。よく聞かれる心配です。
実際は逆です。決める人にとって、会ったことのない社長が突然訪ねてくるほうが負担です。3分の動画なら、好きな時間に見て、分からなければ見返せます。奥さんと並んで、同じ説明を一緒に聞くこともできます。
なぜ10分の丁寧な動画より3分の動画のほうが最後まで見てもらえるのか?
説明動画を作ると決めた社長は、たいてい全部を話したくなります。14ページを1ページずつ、10分かけて説明する動画です。
10分の動画は、最後まで見てもらえません。
ご主人が動画を見るのは、帰りの電車の15分や、夕食のあとの5分です。再生する前に、画面の下の長さを見ます。10分と出たら、「週末に見よう」と閉じます。週末には、ほかの会社の見積もりも届いています。
3分なら、再生ボタンを押す前に迷いません。駅から家までの間に見終わります。見終わってすぐ、奥さんに「見たよ」と言えます。
3分に収めるために、話すのは決める人の心配に答える理由3つだけです。会社の沿革も、塗料の成分も話しません。14ページのうち、声を乗せるのは8枚です。残りのページは、PDFで読みたい人だけが読めば十分です。
全部を話す動画は、社長の安心のための動画です。3分の動画は、決める人のための動画です。
業者は、資料を置いて「読んでおいてください」と帰ります。先生は、読む人の横で説明を続けます。業者になるな、先生になれ。社長が同じ部屋にいなくても同じです。
普通に動画を作ると半日、提案書に声を乗せると20分
説明動画は、普通に作ると半日かかります。
台本を書く。カメラの前で3分通して話す。言い間違えて、最初から撮り直す。10回撮り直して、字幕を入れる。編集ソフトに慣れていない社長なら、半日では終わりません。
本記事の作り方は、次の5つの手順です。
- 【手順1】決める人の心配と、伝える理由3つを決める(3分)
- 【手順2】提案書をAIに貼って、1枚20秒の台本を作らせる(5分)
- 【手順3】裏技:台本を「読むだけで話し言葉になるカンペ」に作り替えさせる(2分)
- 【手順4】裏技:PowerPointの録画で、1枚ずつ声を録る(8分)
- 【手順5】動画に書き出して、送る文章と一緒に届ける(2分)
合計20分です。カメラも、編集ソフトも使いません。提案書のファイルと、パソコンのマイクがあれば始められます。
いちばん大事なのは、【手順1】です。決める人が何を心配しているかが決まれば、3分で話す理由の順番が決まります。順番を逆にして、提案書を1ページ目から読み上げると、3分では終わりません。10分の動画は、最後まで見てもらえません。
20分後、あなたの提案書は“社長の代わりに説明してくれる提案書”になります
作る順番を変えると、何が変わるのか。並べてみます。
| 項目 | 今まで | 20分後から |
|---|---|---|
| 決める人に届く説明 | 伝言の3行 | 社長の声で3分 |
| 決める人の手元に残るもの | 金額だけ | 金額と、金額の理由 |
| 2回目の説明の訪問 | 月3件・月6時間 | 必要なときだけ |
| 返事までの日数 | 日程調整で2週間 | 早ければ当日の夜 |
| 説明動画1本にかかる時間 | 半日(撮り直しと編集) | 20分 |
| 決める人の一言 | 「で、なんでこの値段なの?」 | 「話が分かりやすかった」 |
いちばん変わるのは、あなたの口ぐせです。
「資料に全部書いてありますので」
が、
「ご主人様にも、3分で聞いていただけるものをお送りします」
になります。
お客さんの言葉も変わります。「主人と相談します」のあとに、連絡が途絶えなくなります。「主人も、話を聞いて納得していました」と電話が来ます。
B社長のところには、動画を送った翌朝に奥さんから電話がありました。「主人が、塗料の理由がよく分かったと言っていました。雨どいも一緒にお願いします」。ご主人の質問は、1つも残っていませんでした。電話は5分で終わり、B社長は次の現場へ向かいました。
値段の話も変わります。理由が届いた会社は、金額だけで比べられにくくなります。相見積もりで最後の値引き合戦に巻き込まれる回数も減ります。返事を待ちきれずに電話で追いかける営業も減ります。
使い道も広がります。同じやり方で、会社案内のスライドにも声を乗せられます。ホームページに置けば、初めての人への説明になります。求人の説明会に来られない人にも送れます。一度録った声は、あなたが寝ている間も説明を続けてくれます。
浮いた時間も戻ってきます。夜の2回目の訪問に消えていた年72時間は、丸9日分です。
次に「主人と相談します」と言われた日の夜を、想像してみてください。
あなたは、家に帰って提案書のファイルを開きます。AIに台本を作らせて、1枚ずつ20秒の声を録ります。20分後、3分の動画がお客さんのLINEに届いています。ご主人は、帰りの電車であなたの説明を聞いています。
もちろん、提案が何件決まるかは、業種や地域や値段で変わります。本記事が約束できるのは1つです。「90分の説明が伝言で3行になり、金額だけで負ける」失敗を、20分でなくすことです。
▼AIの使い方でつまずいている方へ。無料の7大特典(①AI超入門 ②話すだけ音声入力 ③AIをあなた専属のゴーストライターにする ④コピペで使えるAIプロンプト15選 ⑤AI画像生成ガイド ⑥Canva画像編集法 ⑦録音→AI議事録)はこちらから受け取れます
この先で手に入るもの
無料部分で、3つをお伝えしました。
- なぜ伝わらないのか:提案書は「何を・いくら」しか運ばない。「なぜ」は社長の声の中にあり、伝言されるたびに削られるから
- 何をすれば社長の代わりに説明してくれるのか:提案書のスライドに、社長の声を乗せた3分の動画を付けて送る。業者は置いて帰る、先生は説明を続ける
- どういう順番で作るのか:決める人の心配を決める→1枚20秒の台本を作らせる→カンペに作り替えさせる→1枚ずつ声を録る→書き出して送る
有料部分には、今夜20分で実行するための道具だけを置きます。読む文章ではありません。埋める・貼る・押す道具です。
- 20分後の完成見本1表(架空のリフォーム会社の3分動画。8枚のスライドと、話す中身と秒数の対応表)
- 説明動画の設計シート1枚(6つの欄を埋めるだけで、決める人の心配と話す順番が決まる穴埋めシート。記入例つき)
- 3分に収まる8枚の並べ方表1つ(14ページの提案書から、声を乗せる8枚を選ぶ早見表)
- 貼るだけの指示文3本(①1枚20秒の台本を作らせる ②【裏技】読むだけで話し言葉になるカンペに作り替えさせる ③動画と一緒に送る文章を作らせる。◯の差し替え箇所つき)
- 裏技2つ:①普通は台本を読み上げると棒読みになり、噛んで何度も撮り直します。AIにカンペ用に作り替えさせるだけで、2分で「読むだけで話し言葉に聞こえる台本」になります ②普通は3分を通しで撮り、1か所噛むと最初からやり直しで1時間かかります。PowerPointの録画なら、噛んだ1枚だけを20秒で録り直せます
- 録画のボタン早見表1つ/撮り直しの判定表1つ/声の入れ方:言っていい・いけない表1つ
- 確認4か所とやってはいけない4つ
3分の説明動画を制作会社に頼めば、数万円かかることもあります。夜に2回目の説明に行けば、1回2時間です。動画が1回伝わって、2回目の訪問を1回減らせれば、980円は何十倍にもなって返ってくる計算です。
向いている人:話を聞く人と決める人が違う商売をしている方(家族で決める工事・社内稟議のある設備・院長が決めるクリニックなど)。「主人と相談します」「上に確認します」のあと、連絡が途絶えた経験がある方。パソコンにPowerPointが入っている方。
向いていない人:提案書をまだ1枚も作っていない方(まずは提案書から作ってください)。顔も声も一切出したくない方(本記事は社長の声を届けるためのものです)。AIをまだ一度も開いたことがない方(まずは無料の7大特典の「AI超入門」からどうぞ)。
20分後、あなたの提案書はこうなります
以下は道具です。上から順に、埋める・貼る・押す。20分で終わります。先に、できあがりを見てください。
完成見本:リフォーム会社の3分の説明動画(架空の例)
| 枚 | 画面に出すスライド | 声で話すこと | 秒数 |
|---|---|---|---|
| 1 | 表紙 | 「◯◯様のご主人様へ。先日、奥様にお話しした内容を3分でお伝えします」 | 10秒 |
| 2 | 今の外壁の写真 | 北側のひび割れ3か所。放っておくと、雨が中に入る | 25秒 |
| 3 | 塗料の比較表 | 3種類のうち真ん中を選んだ理由。次の塗り替えまで約15年 | 30秒 |
| 4 | 工程表 | 足場を組む日と、ご近所へのあいさつはこちらでする | 20秒 |
| 5 | 雨どいのページ | 一緒に替えると足場代が1回分で済む | 25秒 |
| 6 | 見積書の合計 | 192万円の内訳のうち、大きい3つだけ | 30秒 |
| 7 | 保証のページ | 工事のあと、1年目と5年目に点検に伺う | 20秒 |
| 8 | 最後の1枚 | 「分からないところは、LINEで1行だけ送ってください」 | 15秒 |
| 合計 | 175秒(約3分) |
※すべて架空の会社の例です。金額・年数は、あなたの提案書と見積書に置き換えます。
タイマーを20分にセットして、手順1から始めてください。
【手順1】説明動画の設計シートを埋めて、話す順番を決めてください(3分)
入力:提案書と、打ち合わせのメモ
出力:決める人の心配と、伝える理由3つ
手作業なら:何を話すか迷うだけで30分
説明動画の設計シート(穴埋め)
| 欄 | 書くこと | 記入例(架空のリフォーム会社) |
|---|---|---|
| ①動画を見る人 | 決める人は誰か。呼びかける名前 | ◯◯様のご主人様 |
| ②見る場所と時間 | いつ、どこで見るか | 平日の帰りの電車。イヤホンで |
| ③決める人の心配 | 話を聞いた人の口から出た心配を1つ | 「なんでこの値段なの?」 |
| ④伝える理由3つ | 心配に答える理由。1つ15字以内 | 真ん中の塗料で15年もつ/雨どいも一緒で足場代1回/点検は1年目と5年目 |
| ⑤触れない話 | 3分に入れない話 | 会社の沿革・他社との比較・塗料の成分 |
| ⑥最後にお願いすること | 見た人にしてほしいことを1つ | 分からないところをLINEで1行送ってもらう |
③は、自分で考えずに、話を聞いた人の言葉を手を加えずに書きます。奥さんが「主人がきっと聞くと思うんですけど」と言った言葉があれば、③に書きます。
3分に収まる8枚の並べ方表
| 順番 | 置くスライド | 提案書のどこから取るか | 秒数の目安 |
|---|---|---|---|
| 1 | 呼びかけ | 表紙 | 10秒 |
| 2 | 今の困りごと | 現地の写真・調査のページ | 20〜25秒 |
| 3〜5 | 理由3つ(1枚に1つ) | 設計シート④に当たるページ | 各20〜30秒 |
| 6 | 金額 | 見積書の合計のページ | 30秒 |
| 7 | 工事のあとの安心 | 保証・点検のページ | 20秒 |
| 8 | お願い | 最後のページ(なければ白紙に1行) | 15秒 |
| 入れない | 会社概要・沿革・細かい内訳 | 提案書に残しておく | 0秒 |
14ページの提案書でも、声を乗せるのは8枚だけです。残りのページは、PDFのほうで読んでもらいます。
【手順2】提案書をAIに貼って、1枚20秒の台本を作らせてください(5分)
入力:提案書のPDF(または8枚のスクショ)+設計シート
出力:8枚分の台本(1枚20〜30秒)
手作業なら:台本を書くだけで1時間
PDFを貼る前に、お客さんの住所・電話番号が載ったページは外します。名前は「◯◯様」のままで構いません。
指示文①:1枚20秒の台本を作らせる
あなたは、リフォーム会社(◯◯業)の社長の説明を手伝うアシスタントです。
貼ったのは、お客さんに出した提案書です。提案書に声を乗せて、3分の説明動画を作ります。
【動画を見る人】◯◯(設計シートの①)
【決める人の心配】◯◯(設計シートの③)
【伝える理由3つ】◯◯(設計シートの④)
【触れない話】◯◯(設計シートの⑤)
【最後にお願いすること】◯◯(設計シートの⑥)
次の8枚の順番で、1枚ごとの台本を書いてください。
1呼びかけ/2今の困りごと/3〜5理由を1枚に1つ/6金額/7工事のあとの安心/8お願い
条件:
・1枚20〜30秒、合計3分以内。1枚ごとに秒数の目安を書く
・社長が一人で話す口調。「です・ます」
・1枚目は【動画を見る人】への呼びかけから始める
・提案書に書いていない金額・年数・性能は作らない。書いていない数字が必要なら【要確認】と書く
・専門用語は、使ったらすぐ後ろに言い換えを入れる
できた台本の【要確認】は、見積書と照らし合わせて、正しい数字を書き入れます。
【手順3】裏技:台本を「読むだけで話し言葉になるカンペ」に作り替えさせてください(2分)
普通は、できた台本を手を加えずに読み上げます。書き言葉のまま読むと、棒読みになります。長い文で息が続かず、噛んで撮り直します。
裏技は、読み上げる前に、AIにカンペ用に作り替えさせることです。1行を短く切り、息つぎの場所と、数字の読み方を書き込ませます。
入力:手順2の台本
出力:読むだけで話し言葉に聞こえるカンペ
手作業なら:練習と撮り直しで30分以上
指示文②:【裏技】カンペに作り替えさせる
手順2の台本を、声に出して読むためのカンペに作り替えてください。
条件:
・1行は15字以内。意味の切れ目で改行する
・息つぎする場所に「/」を入れる
・数字は、読み方をひらがなで後ろに書く(例:192万円(ひゃくきゅうじゅうにまんえん))
・「〜であります」「〜となっております」は、「〜です」「〜なんです」に言い換える
・言いにくい言葉の並び(早口言葉になりそうな所)は、言い換えて印を付ける
・1枚ごとに、いちばん強く言う言葉を1つだけ【】で囲む
・中身の意味と数字は変えない
カンペは、スマホに表示するか、印刷してパソコンの画面の横に置きます。【】の言葉だけ、少しゆっくり言います。
【手順4】裏技:PowerPointの録画で、1枚ずつ声を録ってください(8分)
普通は、3分を通しで撮ります。2分40秒のところで噛むと、最初からやり直しです。10回撮り直せば、1時間が消えます。
裏技は、PowerPointに付いている録画機能を使うことです。声はスライド1枚ごとに保存されます。噛んだら、噛んだ1枚だけを20秒で録り直せます。
入力:8枚のスライド(PowerPoint)+手順3のカンペ
出力:1枚ごとに声が入ったスライド
手作業なら:通しの撮り直しで1時間
Canvaなどで作った提案書は、PowerPoint形式(.pptx)で書き出してから開きます。声を乗せる8枚以外は、非表示にするか、別のファイルに8枚だけコピーします。
録画のボタン早見表
| やりたいこと | 押す場所(Microsoft 365版の例) | ひと言 |
|---|---|---|
| 録画を始める | 「スライドショー」タブ→「録画」→「先頭から」 | 画面が録画用に切り替わる |
| 顔を映さない | 録画画面の右下「カメラ」をオフ | 声だけで十分 |
| 声を入れる | 左上の赤い丸(録画)を押す→3秒後に話す | カンペを見ながら読む |
| 次のスライドへ | 右側の矢印、またはキーボードの→ | 話し終えて1秒待ってから押す |
| 噛んだ1枚だけ録り直す | そのスライドを出して「クリア」→「現在のスライドの録音をクリア」→ 録画 | 前後のスライドは消えない |
| 録画を終える | 「停止」→ 右上の × | 1枚ずつ声が保存される |
画面の名前は、PowerPointのバージョンやMacかWindowsかで少し違います。見つからないときは、画面上部の検索窓に「録画」と入れます。
撮り直しの判定表
| 起きたこと | 撮り直す? | 理由 |
|---|---|---|
| 金額・年数・名前を言い間違えた | 撮り直す | 数字の間違いは信用を落とす |
| 20秒の予定が40秒を超えた | 撮り直す | 3分を超えると最後まで見てもらえない |
| 「えーと」が1回入った | 撮り直さない | 人の声らしさになる |
| 少し早口になった | 撮り直さない | 聞き返せるので問題ない |
| 後ろで電話が鳴った・話し声が入った | 撮り直す | 内容が聞き取れなくなる |
| 声が小さい気がする | 1枚目を再生して確かめてから決める | 再生すると思ったより聞こえることが多い |
全部録り終えたら、1枚目だけ再生して、声の大きさを確かめます。
【手順5】動画に書き出して、送る文章と一緒に届けてください(2分)
入力:声の入ったスライド
出力:3分の動画ファイル(MP4)と、LINEやメールで送る文章
手作業なら:動画ソフトで書き出しと文章づくりに30分
書き出しは「ファイル」→「エクスポート」→「ビデオの作成」を選びます。「記録されたタイミングとナレーションを使用する」を選んで、MP4で保存します。画質は、スマホで見るなら中くらいで十分です。ファイルが軽くなり、LINEで送りやすくなります。
ファイルが重くて送れないときは、YouTubeに「限定公開」で上げて、URLだけを送ります。限定公開なら、URLを知っている人しか見られません。
指示文③:動画と一緒に送る文章を作らせる
お客さんに、提案書の説明動画を送ります。LINEで送る文章を書いてください。
【送る相手】◯◯(例:先日お話しした奥様)
【見てほしい人】◯◯(例:ご主人様)
【動画の長さ】約3分
条件:
・5行以内
・「ご主人様にも見ていただけるように、3分の動画にしました」の意味を入れる
・返事を急かす言葉は入れない(「お早めに」「今月中に」など)
・最後は「分からないところは、1行だけ送ってください」で終える
できた文章に、PDFの提案書と動画ファイル(またはURL)を添えて送ります。
声の入れ方:言っていい・いけない表
| 言っていいひと言 | 言ってはいけないひと言 | 理由 |
|---|---|---|
| 「◯◯様のご主人様へ」 | 「皆さま、こんにちは」 | 名前で呼ばれると、自分への説明として聞く |
| 「奥様からお聞きした心配に、先にお答えします」 | 「弊社の強みをご紹介します」 | 心配から入ると、最後まで聞いてもらえる |
| 「3種類のうち、真ん中を選んだ理由は1つです」 | 「こちらの塗料は大変人気です」 | 理由のない「人気」は、どの会社も言える |
| 「分からないところは、1行だけ送ってください」 | 「今月中にお返事をいただければ、お値引きします」 | 急かすと、声で作った信用が消える |
| 「工事のあとも、1年目と5年目に伺います」 | 「他社さんは点検をしないと思います」 | 他社を下げると、先生ではなく業者に見える |
出す前に確かめる4か所
- 確認①:動画の中で話した金額・年数・保証の中身が、見積書と提案書にすべて一致しているか(AIが作った台本を信じ切らない)
- 確認②:動画の長さが3分30秒以内に収まっているか
- 確認③:画面に、ほかのお客さんの名前・住所・写真が映り込んでいないか。非表示にしたはずのスライドが混ざっていないか
- 確認④:スマホで最初から最後まで一度再生して、音が途切れず、最後の1枚まで声が入っているか
やってはいけない4つ
1. 数字をAIに決めさせない。台本の金額・年数・性能は、見積書と提案書に書いてあるものだけを使います。指示文にも「提案書に書いていない数字は作らない」の1行を入れます
2. お客さんの個人情報や社外秘をAIに貼らない。住所・電話番号・図面の番地が載ったページは、貼る前に外します
3. 声で約束を増やさない。「雨漏りは一生しません」「15年は間違いなくもちます」のように、書面にない約束を声で足しません。声で話した内容は、書面と同じ重さで受け取られます
4. 動画で返事を急かさない。期限付きの値引きや「今月中に」を入れると、3分かけて届けた理由が、売り込みに聞こえます
一人で進められないときの次の一歩
詰まるとしたら2か所です。PDFを貼れるAIや、PowerPointの録画を初めて触るとき。できた説明動画を、提案書だけでなく会社案内やホームページにどうつなげるか。どちらも会社ごとに正解が変わります。
まずは無料の7大特典で、AIに何をどう渡すかの型を手元に置いてください。特典の「AI超入門」は手順2の貼り方で、「話すだけ音声入力」は手順1のメモづくりで役に立ちます。説明動画を会社の資料すべてに広げて、社長が行かなくても伝わる仕組みにしたい方には、AIスモビジ実践会があります。あなたの会社の提案書を実際に触りながら進める場です。本気で仕組みに変えたい方だけ来てください。
道具を今夜全部使えば、明日の朝には4つがそろっています。埋まった説明動画の設計シート。読むだけで話し言葉になるカンペ。1枚ずつ声の入った3分の動画。動画と一緒に送る5行の文章。次に「主人と相談します」と言われた日、あなたは2回目の訪問の日程を探しません。家に帰って、20分で声を届けるだけです。
まとめ:今日やることは、「決める人の心配」を1行書くことだけです
- 伝わらないのは、提案書の中身が悪いからではなく、提案書が「何を・いくら」しか運ばないから
- 「なぜ」は社長の声の中にある。伝言されるたびに削られ、決める人の手元には金額だけが残る
- 値段で負けて年90万円、2回目の訪問で年72時間が消えている
- 提案書のスライドに、社長の声を乗せた3分の動画を付けて送る。業者は置いて帰る、先生は説明を続ける
- 台本の数字は見積書と照らし合わせ、噛んだ1枚だけを録り直す
今日やることは1つだけです。直近の提案で「主人と相談します」「上に確認します」と言われた案件を1つ選び、決める人の心配を1行書く。心配が決まれば、3分で話す理由の順番も決まります。
説明を書き足すほど読まれないなら、書き足すのをやめる。20ページの文章より、3分の声を届ける。
社長がいないと伝わらない提案書を、“社長の代わりに説明してくれる提案書”に。 必要なのは、今ある提案書とAIと20分だけです。やるかやらないか、それだけの話です。
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