2人の社長が、同じ週に同じ提案書を作りました。リフォームの提案スライド、5枚です。
A社長は、夜の3時間をかけました。AIへの頼み直しは14回。最後は箇条書きのスライドで妥協しました。
B社長は、20分で終わりました。AIへの頼み直しは1回だけです。
B社長は、AIに文章をほとんど打っていません。AIを開く前に、B社長は机の引き出しから1枚の裏紙を出しました。ボールペンで2分ほど何かを描き、スマホで撮りました。
A社長のAIへの指示文は、最後には800字を超えていました。「左に大きく写真を置いて、右に3つの特徴を縦に並べて、下に小さく価格を入れて……」。丁寧に書くほど、AIは別のものを作ってきます。直したい場所を伝えると、直さなくていい場所まで変わります。
頼み直すたびに崩れるAIスライドと、1回で思いどおりに仕上がるスライド。差をつけたのは、AIの種類でも、指示文の長さでもありませんでした。
提案書。会社案内。見積もりの説明資料。セミナーのスライド。AIで資料を作り始めた会社なら、毎晩どこかで起きている話です。
今日は、頼み直すたびに崩れるAIスライドを、20分で“1回で思いどおりに仕上がるスライド”にする話です。デザインの知識も、高いソフトも要りません。使うのは、裏紙1枚とボールペンとスマホだけです。
なぜAIに何度頼み直してもスライドは思いどおりにならないのか?
夜の9時。事務所のパソコンの前です。明日の午後、お客さんに提案書を持っていきます。
あなたはAIに打ち込みます。
「外壁塗装の提案書を5枚で作ってください」
1分後、5枚のスライドが出てきます。どの1枚も、見出しと箇条書きが4行。どこかで見た形です。
あなたは直します。
「2枚目は、左に今の家の写真、右に塗ったあとの写真を並べてください」
出てきた2枚目は、写真が上下に並んでいます。しかも、1枚目の見出しまで変わっています。
あなたはもう一度打ちます。
「上下じゃなくて左右です。1枚目は元に戻してください」
3回目。4回目。気づけば11時を回っています。最後は、あなたが自分でパソコンの図形を並べ直します。
いつもの口ぐせが出ます。
「AIって、結局こっちの言うとおりには作ってくれないんだよな」
「自分で作ったほうが早かった」
提案書1本に3時間。月に4本作れば、12時間です。
指示文を長くするほど崩れてしまう1つの要素
思いどおりにならないとき、多くの社長は指示文を長くします。
「左に」「右に」「大きく」「小さく」「下のほうに」。場所を表す言葉を、1枚ごとに足していきます。
ところが、場所を表す言葉には正解の幅がありません。「大きく」は、画面の半分でしょうか。3分の2でしょうか。「下のほうに」は、画面の下の端でしょうか。写真のすぐ下でしょうか。
あなたの頭の中には、はっきりした形があります。言葉にしたとたん、形はぼやけます。AIは、ぼやけた言葉を毎回ちがう形に読みます。
指示文が長いほど、ぼやけた言葉の数も増えます。AIが迷う場所が増えるほど、出てくるスライドは毎回変わります。頼み直すたびに崩れるAIスライドは、言葉を増やした分だけ崩れやすくなります。
B社長がAIに1行しか打たなかった理由とは?
B社長の指示文は、1行でした。
「添付の配置どおりに、スライドを5枚作ってください」
言葉で説明する代わりに、B社長は配置を形のまま渡しました。AIの仕事は、「配置を想像する」仕事から「配置を写す」仕事に変わります。
B社長が渡したものの正体は、S章で明かします。先に、放っておいたときの損を数えます。
頼み直すたびに崩れ度UP
頼み直しは、1回ごとに「崩れる場所」を増やします。
AIは頼み直すたびに、スライド全体を作り直すことがあります。2枚目だけ直してほしいのに、1枚目の見出しが変わる。写真の位置を直したら、文字の大きさが変わる。直した場所の数より、崩れた場所の数のほうが多くなります。
控えめに計算します。提案書やスライドを月4本作る会社で、1本あたり頼み直しに2時間かかっているとします。
月8時間。年に96時間です。1日8時間で割ると、12日分になります。社長の時間を1時間5,000円で数えると、年48万円です。
失うのは時間だけではありません。
スライドを作れるのが社長1人になります。スタッフに頼もうにも、頭の中の形を説明できません。説明できないから、また社長が夜に作ります。提案書が社長の手元で止まるほど、お客さんに出す日も遅れます。
頼み直しに疲れた社長は、最後に箇条書きのスライドで妥協します。お客さんは、箇条書きのスライドを読みません。比べる材料が見えない提案は、最後に値段で比べられます。
よくある間違い:もっと上手な指示文を探す
ネットで「スライド プロンプト コピペ」と検索する。見つけた長い指示文を貼る。うまくいかないと、別の指示文を探す。
きれいなスライドは出てきます。ただし、中身は「誰かの会社のきれいなスライド」です。あなたの頭の中にある形とは別物です。
指示文を探すほど、指示文は長くなります。長い指示文は、あなたの考えている配置を運んでくれません。ぼやけた言葉が増えるだけです。
これ、AIが悪いわけじゃないです
これ、AIが悪いわけじゃないです。あなたの指示が下手なわけでもありません。
原因は1つです。形を、言葉で運ぼうとしているからです。
AIは、言葉の意味を読み取るのは得意です。でも、「左に大きく」の「大きく」がどれくらいかは、あなたにしか分かりません。形は、形のまま渡すのがいちばん早い。答えは、B社長の引き出しの中にありました。
「裏紙に描いた四角の絵」のおかげで1回で思いどおりのスライドができた理由
B社長が撮ったのは、裏紙にボールペンで描いた5つの四角でした。
1つの四角が、スライド1枚です。四角の中に、写真を置く場所をバツ印で描く。文字を置く場所に、言いたいことを1行だけ書く。大きく見せたい数字は、大きく書く。
絵は下手で構いません。まっすぐな線も要りません。B社長は2分で描き、スマホで撮って、AIに貼りました。
一言でいうと、「説明するな、描いて渡せ」です。
今のAIの多くは、写真を読めます。ChatGPTもGeminiも、手描きの絵を貼れば「左上に写真、右に3行の文字」と読み取ります。人が描いた四角の位置と大きさを、ほぼ描いたとおりに写してくれます。
1回で思いどおりに仕上がるスライドは、AIを開く前の2分で決まります。
なぜ文章より手描きの絵のほうがAIに伝わるのか?
理由は3つあります。
1つ目。絵には、正解の幅がありません。「大きく」と書くと幅が出ます。紙の半分を使って描いた四角は、見た瞬間に「半分」と分かります。
2つ目。絵は、1枚の全体を一度に渡せます。文章は、上から順番にしか読めません。「左に写真」「右に文字」「下に価格」と読み進めるうちに、AIの中で全体の形がずれていきます。絵なら、最初から全体が見えています。
3つ目。絵は、直すときにも使えます。できあがったスライドを撮って、赤ペンで丸をつける。「丸の中だけ直してください」と頼めば、他の場所は動きません。頼み直すたびに崩れる原因だった「全体の作り直し」が起きにくくなります。
私は20歳からパソコンスクールの講師をしてきました。パソコンが苦手な生徒さんに操作を教えるとき、言葉だけで「画面の右上の、少し下のボタンです」と説明しても伝わりません。画面を指さすと、1秒で伝わります。AIも同じです。言葉より、指さしのほうが早い。
私の会社は、営業マンを置かずに年商4.8億円、年間1000件規模の案件をWebから集めています。人が口で説明しなくても伝わる資料が、営業マンの代わりに働いてくれるからです。伝わる資料は、社長の頭の中にある形から生まれます。形を運ぶ道具が、言葉から絵に変わっただけです。
業者は、言われたとおりの箇条書きを並べます。先生は、見た瞬間に分かる形で見せます。業者になるな、先生になれ。手描きの四角は、先生のスライドを作るためのいちばん安い道具です。
普通にやると3時間、手描きから始めると20分
作る流れは、5つの手順です。
- 【手順1】スライド1枚ごとに「言いたいこと」を1行ずつ決める(3分)
- 【手順2】裏紙に四角を描き、1枚ずつ配置を描き込む(5分)
- 【手順3】描いた紙を撮ってAIに貼り、作る前に読み取った配置を言い返させる(3分)
- 【手順4】配置どおりに、あとから直せる形式でスライドを作らせる(5分)
- 【手順5】直したい場所だけ赤丸で囲んで、1か所ずつ直させる(4分)
合計20分です。
3つのやり方を比べると、差がはっきりします。
| やり方 | かかる時間 | 頼み直しの回数 | できあがり |
|---|---|---|---|
| 自分でパソコンの図形を並べる | 2〜3時間 | なし | 思いどおり。ただし毎回3時間 |
| 長い指示文でAIに頼む | 3時間前後 | 10回以上 | 最後は箇条書きで妥協 |
| 手描きの絵をAIに渡す | 20分 | 1〜2回 | 頭の中の配置のとおり |
1つだけ、先にお伝えしておきます。手描きの絵をいきなり貼って「作って」と頼むと、読み違えがよく起きます。バツ印を「削除」と読む。小さく書いた文字を読み落とす。
読み違えを防ぐのが、手順3です。普通はすぐに作らせます。作らせる前に「読み取った配置を、文字で言い返して」と頼むだけで、読み違えを作る前に直せます。具体的な頼み方と、読み違えが起きない描き方の決まりは、有料部分の道具としてお渡しします。
20分後、あなたのAIスライドは“1回で思いどおりに仕上がるスライド”になります
作る順番を変えると、何が変わるのか。並べてみます。
| 項目 | 今まで | 20分後から |
|---|---|---|
| 提案書1本にかかる時間 | 3時間前後 | 20分前後 |
| AIへの頼み直し | 10回以上 | 1〜2回 |
| 指示文の長さ | 800字を超える | 1〜3行 |
| 直すときに崩れる場所 | 直した場所より多い | 赤丸の中だけ |
| スライドの形 | 見出しと箇条書き4行 | 写真・比較・数字が見た瞬間に分かる形 |
| 作れる人 | パソコンが得意な社長だけ | ペンを持てるスタッフなら誰でも |
いちばん変わるのは、あなたの口ぐせです。
「AIって、結局こっちの言うとおりには作ってくれないんだよな」
が、
「描いて貼れば、1回で出てくる」
になります。
お客さんの言葉も変わります。箇条書きのスライドを前にして言われていた「資料はあとで読んでおきます」が、2枚目を開いた瞬間の「なるほど、うちの場合はこうなるのね」に変わります。見た瞬間に分かるスライドは、あなたが帰ったあとも説明を続けてくれます。
値段の話も変わります。比べる材料が形で見えている提案は、値段だけで比べられにくくなります。値引きの相談も、決まるまで電話で追いかける営業も減ります。頼み直すたびに崩れるAIスライドが、1回で思いどおりに仕上がるスライドに変わる。変わるのは、AIの種類ではなく、AIを開く前の2分です。
スタッフへの頼み方も変わります。今までは、頭の中の形を口で説明できずに、社長が夜に作っていました。これからは、社長が描いた裏紙を1枚渡すだけです。「この絵のとおりに、AIで作っておいて」。パソコンが得意でないスタッフでも、写真を撮って貼る作業ならできます。社長の仕事は、2分で描くことと、最後に数字を確かめることだけになります。
浮いた時間の使い道も変わります。年96時間は、12日分です。現場に出る日にも、次の提案の準備にも、家族との夕食にも使えます。
次の提案書を作る夜を想像してみてください。
あなたは、パソコンを開く前に裏紙を1枚出します。四角を5つ描いて、中に1行ずつ書き込みます。スマホで撮って、AIに貼ります。1行だけ打ちます。
20分後、頭の中にあった5枚が、画面に並んでいます。時計はまだ9時半です。
もちろん、提案が何件決まるかは、業種や地域や値段で変わります。本記事が約束できるのは1つです。「形を言葉で運ぼうとして、頼み直しで夜が終わる」失敗を、20分でなくすことです。
▼AIの使い方でつまずいている方へ。無料の7大特典(①AI超入門 ②話すだけ音声入力 ③AIをあなた専属のゴーストライターにする ④コピペで使えるAIプロンプト15選 ⑤AI画像生成ガイド ⑥Canva画像編集法 ⑦録音→AI議事録)はこちらから受け取れます
この先で手に入るもの
無料部分で、3つをお伝えしました。
- なぜ崩れるのか:形を言葉で運ぼうとしていて、場所を表す言葉には正解の幅がないから
- 何をすれば1回で仕上がるのか:裏紙に四角を描いて、配置を絵のまま渡す。説明するな、描いて渡せ
- どういう順番で作るのか:1枚1行を決める→四角を描く→撮って読み取りを言い返させる→直せる形式で作らせる→赤丸で1か所ずつ直す
有料部分には、今夜20分で実行するための道具だけを置きます。読む文章ではありません。貼る・埋める・描く・照らし合わせる道具です。
- 20分後の完成見本1表(架空の塗装会社が作った提案スライド5枚の、手描きラフとできあがりの対応表)
- スライド設計シート1枚(5つの欄を埋めるだけで、1枚1行が決まる穴埋めシート。記入例つき)
- 形の型6つの早見表(比較・流れ・数字・3つ並び・前後・一覧。言いたいことの種類から、描く形が10秒で決まる)
- 描き方の決まり表1つ(AIが読み違えない記号と、描いてはいけないもの)
- 貼るだけの指示文4本(①メモから1枚1行を作る ②【裏技】読み取った配置を言い返させる ③配置どおりに作らせる ④赤丸の中だけ直させる。◯の差し替え箇所つき)
- 裏技2つ:①普通はAIに文章で配置を説明し、10回以上頼み直します。四角を描いて撮って貼るだけで、1〜2回で仕上がります ②普通はすぐに作らせて、読み違えに気づくのは完成後です。作る前に言い返させるだけで、やり直しが1回で済みます
- 読み取り結果の判定表1つ、直しの頼み方:言っていい・いけない表1つ
- 確認4か所とやってはいけない4つ
スライド作りを外注すれば、5枚で1〜3万円ほどかかることもあります。自分で作っても、1本3時間です。1本分の頼み直しの時間が浮くだけで、980円は何倍にもなって返ってくる計算です。
向いている人:提案書・会社案内・セミナー資料などを、AIで作り始めている方。頭の中に「こう見せたい」という形があるのに、AIが思いどおりに作ってくれない方。ChatGPTかGeminiなど、写真を貼れるAIを使っている方(無料版でも写真を貼れるものがあります)。
向いていない人:AIをまだ一度も開いたことがない方(まずは無料の7大特典の「AI超入門」からどうぞ)。デザイナーが仕上げるような凝ったデザインを求める方(本記事のスライドは、伝わる配置を最短で作るためのものです)。スライドを作る機会がほとんどない方。
20分後、あなたのスライドはこうなります
以下は道具です。上から順に、埋める・描く・貼る・照らし合わせる。20分で終わります。先に、できあがりを見てください。
完成見本:塗装会社が作った提案スライド5枚(架空の例)
| 枚目 | 言いたいこと1行 | 手描きラフ | できあがり |
|---|---|---|---|
| 1 | ◯◯様邸の外壁、今こうなっています | 上半分にバツ印(写真)、下に1行 | 現地調査の写真を大きく、下に一言 |
| 2 | 塗り替えると、こう変わります | 左右に四角2つ、間に矢印 | 左に今の写真、右に塗り替え後のイメージ |
| 3 | 3つの案から選べます | 横に四角3つ、下に金額 | 松・竹・梅を横並び、下に金額 |
| 4 | 工事は10日で終わります | 横に丸5つを線でつなぐ | 5つの工程を左から右へ |
| 5 | 次に決めていただくのは1つだけです | 真ん中に大きな四角1つ | 「色の案を1つ選ぶ」だけを大きく |
※すべて架空の会社の例です。金額や日数はあなたの会社の数字に置き換えます。
タイマーを20分にセットして、手順1から始めてください。
【手順1】スライド設計シートを埋めて、1枚1行を決めてください(3分)
入力:打ち合わせのメモ、見積書、手元の資料
出力:スライド1枚ごとの「言いたいこと」1行×5枚
手作業なら:何を載せるか迷うだけで1時間
スライド設計シート(穴埋め)
| 欄 | 書くこと | 記入例(架空の塗装会社) |
|---|---|---|
| ①見せる相手 | 誰が、どこで見るか | 築20年の戸建てのご夫婦。リビングで、印刷した紙を見る |
| ②見たあとにしてほしいこと | 相手の行動を1つ | 3つの色の案から1つを選ぶ |
| ③枚数 | 5枚が基本。多くても7枚 | 5枚 |
| ④1枚1行 | 1枚で言いたいことを1行ずつ | 表の完成見本の「言いたいこと1行」 |
| ⑤形の型 | 下の早見表から番号を選ぶ | 1枚目=⑥、2枚目=①、3枚目=④、4枚目=②、5枚目=③ |
④が決まらないときは、指示文①を使います。
指示文①:メモから1枚1行を作る
あなたは提案書の構成を考えるアシスタントです。
以下のメモをもとに、スライド◯枚の「1枚で言いたいこと」を1行ずつ書いてください。
条件:
・1行は25文字以内
・見せる相手は「◯◯(例:築20年の戸建てのご夫婦)」です
・最後の1枚は「相手にしてほしいこと:◯◯」にしてください
・メモに書いていない数字・金額・日数は作らず、【要確認】と書いてください
・配置やデザインの提案はしないでください(配置は私が描きます)
メモ:
◯◯(打ち合わせのメモを貼る。お客さんの名前・住所・電話番号は消してから貼る)
【手順2】裏紙に四角を描いて、1枚ずつ配置を描き込んでください(5分)
入力:手順1の1枚1行、白い紙1枚、黒のペン
出力:手描きラフ1枚(スライド5枚分)
手作業なら:パソコンで図形を並べて1枚20分
紙を横向きに置き、横長の四角を5つ描きます。四角の中に、次の早見表の形を描き込みます。
形の型6つの早見表
| 番号 | 言いたいことの種類 | 描く形 | 使う場面の例 |
|---|---|---|---|
| ① 前後 | 変わる前と後 | 左右に四角2つ、間に矢印 | 施工前と施工後、今と導入後 |
| ② 流れ | 順番がある | 丸を横に並べて線でつなぐ | 工程、申し込みの流れ |
| ③ 数字 | 1つの数字を覚えてほしい | 真ん中に大きく数字、下に1行 | 工期、保証年数、削減時間 |
| ④ 3つ並び | 選んでほしい、比べてほしい | 縦長の四角を横に3つ | 松竹梅、3つの案 |
| ⑤ 一覧 | 項目が多い | 格子(表) | 料金表、仕様の比較 |
| ⑥ 写真 | 見れば分かる | 大きなバツ印の四角、下に1行 | 現地調査の写真、商品写真 |
描き方の決まり表
AIが読み違えないための決まりです。
| 描くもの | 描き方 | AIに伝わる意味 |
|---|---|---|
| 写真を置く場所 | 四角の中に大きなバツ印、横に「写真」と書く | 画像を入れる枠 |
| 文字を置く場所 | 言いたいことを1行で書く | 見出しや本文 |
| 大きく見せたい文字 | ほかの文字の2倍以上の大きさで書く | 大きな文字 |
| 矢印 | はっきり太く1本だけ | 流れ・変化 |
| スライドの番号 | 四角の左上に丸数字 | 並び順 |
| 描いてはいけないもの | 消しゴムの跡、斜線の塗りつぶし、細かすぎる文字 | 読み違えのもと |
紙は白紙か、何も書かれていない裏紙を使います。見積書やお客さんの書類の裏は、表の文字が透けて写るので使いません。
【手順3】裏技:撮った紙をAIに貼り、作る前に読み取った配置を言い返させてください(3分)
入力:手描きラフの写真
出力:AIが読み取った配置の文字リスト(5枚分)
手作業なら:できあがってから読み違えに気づき、頼み直しに30分
普通は、絵を貼ったらすぐに「作って」と頼みます。読み違えに気づくのは、できあがったあとです。作る前に言い返させるだけで、読み違えを作る前に直せます。直すのは文字のリストなので、1分で終わります。
紙は真上から撮ります。明るい場所で、紙全体が入るようにします。
指示文②:【裏技】読み取った配置を言い返させる
添付の写真は、スライド◯枚分の手描きの配置図です。
まだスライドは作らないでください。
先に、読み取った内容を1枚ずつ、次の形で書き出してください。
・◯枚目:どこに何があるか(例:左半分に写真の枠、右半分に見出し「◯◯」)
・大きく書かれている文字
・矢印や線がある場合は、どこからどこへ向いているか
・読み取れなかった文字や記号は【不明】と書く
バツ印は「写真を入れる枠」という意味です。
読み取り結果の判定表
| AIの言い返し | 判定 | すること |
|---|---|---|
| 配置も文字も合っている | 次へ進む | 手順4へ |
| 文字が1〜2か所ちがう | 文字で直す | 「◯枚目の見出しは『◯◯』です」と1行で返す |
| 【不明】がある | 書き足す | 読めなかった場所を太く書き直して撮り直す |
| 左右や上下が逆 | 描き直す | 矢印を太くし、「左」「右」と文字を書き足して撮り直す |
| 5枚のうち3枚以上ちがう | 撮り直す | 明るい場所で、真上から撮り直す |
【手順4】配置どおりに、あとから直せる形式でスライドを作らせてください(5分)
入力:手順3で合っていると確かめた配置のリスト
出力:スライド5枚(PowerPointかGoogleスライドなど、文字を直せる形式)
手作業なら:図形を並べ直して2時間
スライド全体を1枚の画像で出させると、あとで金額1つ直すのにも作り直しになります。文字を直せる形式で出させます。ファイルで出せないAIなら、1枚ずつの文字と配置の指示を出させて、自分のソフトに置きます。
指示文③:配置どおりに作らせる
確認した配置のとおりに、スライドを◯枚作ってください。
条件:
・配置、大きさ、並び順は、手描きの図のとおりにしてください。勝手に変えないでください
・写真の枠には「写真:◯◯」と仮の文字を入れてください。画像は私があとで入れます
・文字は私が書いたものをそのまま使い、足さないでください
・色は◯色(例:紺)と白と灰色の3色だけ
・形式は◯◯(例:PowerPointのファイル)で、文字をあとから直せる形にしてください
・数字、金額、日数は私が書いたものだけを使い、書いていないものは【要確認】にしてください
【手順5】直したい場所だけ赤丸で囲んで、1か所ずつ直させてください(4分)
入力:できあがったスライドの画面の写真(スクリーンショット)
出力:赤丸の中だけが直ったスライド
手作業なら:「元に戻して」の頼み直しを繰り返して1時間
できあがった画面を撮り、スマホの写真アプリの書き込み機能で、直したい場所に赤丸をつけます。1回に直すのは1枚・1か所です。
指示文④:赤丸の中だけ直させる
添付の画像は、さきほど作った◯枚目のスライドです。
赤丸で囲んだ場所だけを、次のように直してください。
直し方:◯◯(例:写真の枠を今の2倍の大きさにする)
赤丸の外は、文字、配置、色、大きさを1つも変えないでください。
ほかのスライドにも触らないでください。
直したあと、変えた場所を1行で教えてください。
直しの頼み方:言っていい・いけない表
| 言っていい | 言ってはいけない | 理由 |
|---|---|---|
| 「赤丸の中だけ、◯◯にしてください」 | 「もっといい感じにしてください」 | 基準がないと全体が作り直される |
| 「赤丸の外は変えないでください」 | 「全体的に見やすくしてください」 | 崩れる場所が増える |
| 「3枚目だけ直してください」 | 「最初から作り直してください」 | 直ったはずの場所がまた崩れる |
| 「写真の枠を今の2倍にしてください」 | 「写真をもう少し大きく」 | 「もう少し」には正解の幅がある |
出す前に確かめる4か所
- 確認①:金額・日数・保証年数など、数字はすべて自分の見積書と一致しているか(AIが作った数字は1つも残さない)
- 確認②:【要確認】【不明】が1つも残っていないか
- 確認③:写真の枠に、お客さんの許可をもらった写真を入れたか。表札・車のナンバー・人の顔が写っていないか
- 確認④:印刷して、1メートル離れて見たときに、1枚ごとの言いたいことが3秒で分かるか
やってはいけない4つ
1. 数字をAIに決めさせない。金額・工期・保証は、あなたの見積書から書き写します。指示文にも「書いていない数字は作らない」の1行を入れます
2. お客さんの個人情報や社外秘を写さない・貼らない。ラフの紙・メモ・画面の写真を貼る前に、名前・住所・電話番号・他社の見積書が写っていないか確かめます
3. 1回で全部を作り直させない。直すのは1枚・1か所ずつ。全体の作り直しは、頼み直すたびに崩れる元に戻る道です
4. 1枚まるごと画像で出させない。金額1つ直すたびに作り直しになります。文字を直せる形式で出させます
一人で進められないときの次の一歩
詰まるとしたら2か所です。写真を貼れるAIを初めて触るとき。できたスライドを、提案書だけでなくホームページや会社案内にどうつなげるか。どちらも会社ごとに正解が変わります。
まずは無料の7大特典で、AIに何をどう渡すかの型を手元に置いてください。特典の「AI超入門」は手順3の写真の貼り方で、「Canva画像編集法」は手順5の仕上げで役に立ちます。スライド作りを社内の誰でも回せる仕組みにしたい方には、AIスモビジ実践会があります。あなたの会社の資料を実際に触りながら進める場です。本気で仕組みに変えたい方だけ来てください。
道具を今夜全部使えば、明日の朝には4つがそろっています。埋まったスライド設計シート。手描きラフ1枚。配置どおりの5枚のスライド。赤丸で直すための指示文。次に提案書を作る夜、あなたは長い指示文を書きません。裏紙を1枚出して、四角を5つ描くだけです。
まとめ:今日やることは、裏紙に四角を5つ描いて撮ることだけです
- 崩れるのは、AIやあなたの腕のせいではなく、形を言葉で運ぼうとしているから
- 場所を表す言葉には正解の幅がある。指示文を長くするほど、AIが迷う場所が増える
- 年96時間、12日分が頼み直しに消えている。上手な指示文を探しても、あなたの配置は運べない
- 裏紙に四角を描いて、配置を絵のまま渡す。説明するな、描いて渡せ
- 作る前に言い返させる。直すときは赤丸で1か所ずつ
今日やることは1つだけです。次に作る資料のスライドを5枚、裏紙に四角で描いて、スマホで撮る。上手に描く必要はありません。撮った写真をAIに貼って「まだ作らずに、読み取った配置を言い返して」と打てば、1回で思いどおりに仕上がるスライドへの一歩目が終わります。
言葉を足すほど崩れるなら、言葉を足すのをやめる。頭の中の形は、形のまま渡す。
頼み直すたびに崩れるAIスライドを、“1回で思いどおりに仕上がるスライド”に。 必要なのは、裏紙1枚とペンとスマホと20分だけです。やるかやらないか、それだけの話です。
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