誰が来るか分からない提案書を、20分で“担当者の名前で選ばれる提案書”にする方法


キッチンのリフォームで、2社が同じ家に提案書を出しました。

A社の提案書は14ページ。創業32年の歴史と、1,200件の施工実績が並んでいます。

B社の提案書は8ページ。会社の説明は、ほとんど書いてありません。

選ばれたのはB社です。金額は、A社より5万円高い見積もりでした。

決めた日、奥さんはB社に電話でこう言いました。

「田中さんが来てくださるなら、お願いします」

奥さんは、田中さんに一度も会ったことがありません。打ち合わせに来たのは、B社の社長だけでした。

誰が来るか分からない提案書と、担当者の名前で選ばれる提案書。B社の提案書には、A社にない1枚がはさまっていました。

リフォーム。外壁塗装。エアコンの取り付け。ハウスクリーニング。庭木の手入れ。お客さんの家に人が上がる商売なら、毎月どこかで起きている話です。

今日は、誰が来るか分からない提案書を、20分で“担当者の名前で選ばれる提案書”にする話です。使うのは、今の提案書とスマホとAIと20分だけです。

なぜ会社の実績をたくさん載せた提案書ほど、お客さんを不安にさせてしまうのか?

土曜の午後2時。お客さんの家のダイニングです。

あなたは14ページの提案書をテーブルに広げます。1ページ目は会社の沿革。2ページ目は施工実績の数。3ページ目には、取引先のメーカーのロゴが並びます。

奥さんは、うなずきながらページをめくります。金額のページで、少し手が止まります。最後に、奥さんがこう聞きます。

「それで、工事の日は、どなたが来られるんですか?」

あなたは胸を張って答えます。

「うちの腕のいい職人が伺います。ご安心ください」

奥さんは笑顔のまま、提案書を閉じます。

「そうですか。一度、主人とも話してみますね」

1週間後、電話の向こうで奥さんが言います。「今回は、別のところにお願いすることにしました」

提案書を作るとき、多くの社長が同じことを口にします。

「うちは、職人の腕には自信があります」

「誰が行っても、同じ品質でやりますから」

どちらも、まじめな社長ほど言う言葉です。間違ってはいません。ただ、お客さんの頭には1つの疑問が残ったままです。どんな人が、自分の家に上がってくるのか。

会社の自慢は書いてある。家に来る人のことは書いていない。誰が来るか分からない提案書は、まじめな社長の机の上で毎晩生まれています。

実績のページを増やすほど目立ってしまう1つの要素

14ページの提案書を、お客さんの目で見直してみます。

会社の歴史があります。施工実績の数があります。保険の加入証明も、メーカーの認定も入っています。会社のことは、よく分かります。

ところが、工事の日に玄関のチャイムを鳴らす人の顔は、どこにもありません。名前もありません。年齢も、話し方も、靴をどう脱ぐ人なのかも分かりません。

お客さんにとって、リフォームは「会社」を家に入れることではありません。知らない「人」を家に入れることです。

キッチンの工事なら、5日ほどかかります。朝から夕方まで、知らない人が家の中にいます。冷蔵庫の中身が見えます。洗面所の前を通ります。奥さんは、何日も家にいながら気をつかい続けます。

実績のページを増やすほど目立ってしまうもの。家に来る人の顔と名前が、1行も書いていないことです。

なぜお客さんは「どんな人が来るのか不安です」と言ってくれないのか?

お客さんは、不安があっても口には出しません。

「どんな人が来るんですか」と細かく聞けば、相手を疑っているように聞こえます。職人さんに失礼だと感じます。女性の一人暮らしや、年配のご夫婦なら、なおさら言い出しにくい話です。

代わりに出てくる言葉が決まっています。

「主人とも話してみますね」

「もう少し、考えてみます」

社長の耳には、ていねいな保留に聞こえます。本当の意味は「誰が来るか分からないから、決められない」です。

奥さんが最後に聞いた「どなたが来られるんですか?」は、世間話ではありません。お客さんが口に出せる、いちばん大きな不安でした。

会社の実績を足すたびにお客さんの不安度UP

誰が来るか分からない提案書を、作り続けるとどうなるか。控えめに数字にします。

お客さんの家に上がる工事の提案を、月に6件出すとします。年72件です。

72件のうち6件に1件が、「主人と相談します」のあと他社に決まるとします。年12件です。1件の粗利を8万円とすると、年96万円が手元に残らずに消えています。

時間も消えます。不安を消そうと、もう一度説明に伺います。職人を連れて顔合わせに行くこともあります。1件1時間半なら、12件で年18時間です。

失う機会は、もう1つあります。紹介です。

工事が終わったあと、お客さんは近所の人にこう話します。「リフォームの◯◯社さん、よかったわよ」。会社の名前は、聞いた人の頭に残りにくい言葉です。

担当者の名前で選ばれた会社は、紹介のされ方が変わります。「田中さんに頼むといいわよ。床まで拭いて帰ってくれるの」。人の名前と、具体的な行動がセットで伝わります。紹介された人は、最初から田中さんを指名して電話をかけてきます。相見積もりを取る前にです。

よくある間違い:会社の実績と資格のページを増やす

「信用が足りないなら、実績を足せばいい」

提案書を厚くする社長は少なくありません。施工件数を大きく書きます。資格の一覧を足します。表彰状の写真を載せます。

会社の信用は増えます。ただ、お客さんの不安は減りません。不安の中身が「会社は大丈夫か」ではなく「家に来る人は大丈夫か」だからです。

ページが増えるほど、お客さんは家に来る人の情報を探して、提案書をめくり続けます。見つからないまま、最後のページの金額にたどり着きます。比べられるのは、値段だけになります。

もう1つの間違いは、「工事の日は、私も毎日顔を出します」と社長が約束することです。お客さんは安心します。ただ、社長の体は1つです。現場が3つ重なった日に、約束は守れなくなります。人を増やさずに利益を残す会社ほど、社長が全部の現場に立たない仕組みが要ります。

なぜ職人さんを連れて顔合わせに行くほど、利益が残らなくなるのか?

不安を消すいちばん確実な方法は、会ってもらうことです。社長は職人さんを連れて、もう一度お客さんの家に行きます。

職人さんの1日を、半日止めることになります。現場が1つ遅れます。移動の時間とガソリン代もかかります。決まらなかったら、全部が持ち出しです。

会えば安心してもらえる。会わないと決まらない。人を増やさずに回している会社ほど、顔合わせの1回が重くのしかかります。必要なのは、会う前に「会ったような気持ち」になってもらう方法です。

これ、職人さんの腕が悪いわけじゃないです

腕のいい職人さんがいても、お客さんには伝わっていないだけです。

職人さんの腕は、工事が始まってから見えます。お客さんが決めるのは、工事が始まる前です。決める前の時点で、お客さんの手にあるのは提案書だけです。

足りないのは腕ではありません。腕のいい職人さんを、工事の前に紹介する1枚です。

「家に来る担当者を紹介した1枚」のおかげで5万円高くても契約を取れた理由

冒頭のB社の話に戻ります。

B社の提案書の2ページ目には、1枚の紹介ページがはさまっていました。見出しは「工事の日に伺う、田中です」。

作業着の田中さんが、道具箱を持って笑っている写真が1枚。名前とふりがな。大工歴18年、水まわりが専門という1行。そして「現場で毎回やること」が3つ書いてありました。

  • 玄関で、靴下を新しいものに履き替えます
  • 音の出る作業は、前の日に時間をお伝えします
  • 帰る前に床を拭いて、片づけた写真をLINEでお送りします

打ち合わせのあと、奥さんは提案書を閉じました。紹介ページだけを外して、冷蔵庫に貼りました。

ご主人が帰ってきて、提案書を読む前に、冷蔵庫の1枚を見ました。「靴下を履き替えるのか。ちゃんとしてるな」。ご夫婦の相談は、10分で終わりました。

答えは、家に来る担当者を紹介した1枚です。金額でも、会社の歴史でもありませんでした。

なぜ人は会社ではなく「家に来る人」で選ぶのか?

お客さんが比べているのは、工事の中身だけではありません。工事の期間を、家の中で一緒に過ごす人です。

会社の説明は、どの会社もよく似ています。創業◯年。施工実績◯件。地域密着。丁寧な施工。並べると、違いが分かりません。違いが分からないと、お客さんは値段で比べます。

人は、会社ごとに違います。顔も、名前も、毎回やることも違います。人を見せた会社だけが、値段以外のもので比べてもらえます。

心理学では、顔と名前を何度も目にした相手には親しみを感じやすいと言われます。会ったことがない田中さんを、奥さんが名前で呼べた理由です。冷蔵庫に貼られた1枚は、毎日、奥さんの目に入っていました。

なぜ紹介文は「経歴」ではなく「現場で毎回やること」を書くのか?

担当者を紹介するとき、多くの会社は経歴を書きます。「経験20年のベテラン」「一級技能士」。

経歴は、他社と比べられます。他社に経験30年の職人がいれば、負けてしまいます。しかも、お客さんには経験20年の意味がよく分かりません。

現場で毎回やることは、比べられません。「玄関で靴下を履き替える」と読んだお客さんは、自分の家の玄関を思い浮かべます。床の汚れを気にしなくていい、と分かります。行動は、読んだ人の頭の中で場面になります。

形容詞も同じです。「丁寧」「誠実」「真心」は、どの会社も書いています。行動で書くと、同じ「丁寧」が目に見える形になります。

なぜ担当者本人に自己紹介を書いてもらうと失敗するのか?

「じゃあ、職人に自己紹介を書かせよう」

多くの社長は、職人さんに紙を渡します。1週間たっても返ってきません。返ってきても「特にありません」「がんばります」の2行です。

職人さんが書けないのは、やる気がないからではありません。理由は2つあります。

1つ目は、照れです。自分のいいところを、自分で書くのは誰でも苦手です。

2つ目は、毎回やっていることほど、本人には当たり前すぎて見えないことです。靴下の履き替えも、床の拭き掃除も、本人は「普通のこと」だと思っています。書くほどのことだと思っていません。

お客さんが安心するのは、職人さんが「普通」だと思っている行動です。本人がいちばん書けない部分に、いちばんの価値があります。

なぜ紹介ページは提案書の最後ではなく2ページ目に置くのか?

担当者を紹介している会社でも、多くは提案書の最後に置いています。会社概要の後ろ、金額のページのさらに後ろです。

お客さんは、提案書を前から順に読みます。最後のページに着くころには、頭の中は金額でいっぱいです。担当者の顔は、金額を見たあとの「おまけ」になります。

順番を逆にします。表紙の次に「工事の日に伺う、田中です」が来ると、お客さんは田中さんの顔を思い浮かべながら工事の中身を読みます。工程表の「解体」の行も、「田中さんが壊すのか」と人の動きで読めます。

同じ1枚でも、置く場所で役目が変わります。最後に置けば「おまけ」。2ページ目に置けば、残りのページを全部「田中さんの工事」に変える1枚になります。

なぜ写真を見せると、本人も社長も気づかない気づかいが出てくるのか?

毎日見ている行動は、見ている本人には「景色」になります。社長も同じです。職人さんが玄関で靴下を替える姿を、何百回も見ています。見慣れすぎて、書くほどのことだと思えません。

お客さんの目は違います。初めて職人さんを家に入れる人は、玄関の数秒をじっと見ています。靴をそろえるか。床に何を敷くか。道具をどこに置くか。

AIには、見慣れた景色がありません。写真に写ったものを、初めて見る人の目で1つずつ拾います。しかも、お客さんの立場で見るように頼めます。社長が1時間考えても出てこない1行が、写真4枚から出てきます。

ただし、AIは写真から推測もします。拾った行動が本当に毎回やっていることかどうかは、本人にしか分かりません。AIは見つける係、決めるのは本人です。

なぜ営業マンのいない会社ほど担当者を見せる必要があるのか?

神谷は、営業マンを置かずに年商4.8億円、年間1,000件の案件を受けてきました。営業マンがいない会社は、お客さんと会う回数が少なくなります。だから、会う前に渡すもので信用を取るしかありません。

ホームページを作るときも、同じ考え方です。神谷が教えている「売れる6ページ構成」には、トップ・施工事例・会社概要・料金・お客様の声に並んで、スタッフ紹介が入っています。問い合わせが少なかった建築内装の会社は、年12件だった反響が、毎月案件が入る形に変わりました。お客さんが知りたいことを、聞かれる前に見せる。ホームページでも提案書でも、やることは同じです。

神谷は20歳の頃から、パソコンスクールの講師をしてきました。教室を選ぶ人の多くは、教材より先に「どんな先生が教えてくれるのか」を気にしていました。知らないことを習うときも、知らない人を家に入れるときも、人はまず「人」を見ます。

業者は、会社の実績を並べます。先生は、自分が何者かを先に見せます。担当者紹介の1枚は、職人さんを「業者の一人」から「名前のある先生」に変える1枚です。

普通に作ると1週間、スマホとAIで作ると20分

担当者紹介の1枚を、普通に作るとどうなるか。

職人さんに紙を渡して、自己紹介を書いてもらいます。返ってくるまで1週間。中身は2行。社長が書き直して1時間。写真を撮り直して30分。提案書に入れて30分。待ち時間を除いても、2時間かかります。

流れを変えると、20分で終わります。

  • 【手順1】担当者に書かせず、3つの質問にスマホで答えてもらう
  • 【手順2】作業中の写真をAIに見せて、本人が気づいていない気づかいを拾わせる
  • 【手順3】紹介シートを埋めて、AIに1枚の原稿を作らせる
  • 【手順4】顔写真を撮り、提案書の2ページ目に入れる
  • 【手順5】渡すときのひと言と、工事前日のひと言を決める

書かせるのをやめて、話してもらう。言葉を探すのをやめて、写真から拾う。順番を変えるだけで、1週間待ちの作業が20分になります。

20分後、あなたの提案書は“担当者の名前で選ばれる提案書”になります

項目直す前直した後
打ち合わせの最後「どなたが来られるんですか?」と聞かれる聞かれる前に「田中さんが来てくださるんですね」と言われる
持ち帰り6件に1件が「主人と相談します」で他社へ(年12件)冷蔵庫に貼った1枚で、ご夫婦の相談が10分で終わる
顔合わせの訪問不安を消すための再訪問で年18時間紹介の1枚が代わりに職人さんを紹介する
紹介のされ方「◯◯社さん、よかったわよ」「田中さんに頼むといいわよ。床まで拭いてくれるの」
社長の動き「私も毎日顔を出します」と約束してしまう社長が現場に立たなくても、担当者の名前で信用される

お客さんの言葉が変わります。

直す前は「誰が来るか分からないから、もう少し考えます」でした。

直した後は「田中さんが来てくださるなら、お願いします」です。

値引きの話も減ります。比べられるのが値段ではなく「人」になるからです。相見積もりの中で、あなたの会社だけが顔と名前を見せています。5万円高くても、知らない会社より、知っている田中さんを選ぶお客さんは少なくありません。

職人さんも変わります。お客さんから名前で呼ばれます。「田中さんにお願いしてよかった」と言われます。自分の仕事が、名前つきで評価されるようになります。

一度作った1枚は、提案書だけで終わりません。ホームページのスタッフ紹介になります。チラシの裏面にも載せられます。採用の募集ページに載せれば、「こんな先輩と働くのか」が伝わります。

SNSの投稿は、流れて消えていきます。担当者紹介の1枚をホームページに置けば、夜中も休みの日も職人さんを紹介し続けます。1回20分で作った1枚が、何年も働く資産になります。

誰が来るか分からない提案書は、20分で“担当者の名前で選ばれる提案書”になります。

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この先で手に入るもの

無料部分で、3つをお伝えしました。

  • なぜ持ち帰られるのか:提案書に会社の実績はあっても、家に来る人の顔と名前がない。お客さんは不安を口に出さず「主人と相談します」と言う
  • 何を変えれば決まるのか:家に来る担当者を紹介した1枚を、提案書の2ページ目に入れる。経歴ではなく、現場で毎回やることを行動で書く
  • どういう順番で作るのか:3つの質問にスマホで答えてもらう→作業中の写真をAIに見せる→紹介シートを埋めてAIに原稿を作らせる→顔写真を撮って2ページ目に入れる→渡すときのひと言を決める

有料部分には、次の提案書を出す前の20分で実行するための道具だけを置きます。読む文章ではありません。貼る・埋める・照らし合わせる道具です。

  • 20分後の完成見本1表(架空のリフォーム会社の担当者紹介1枚・欄ごとの完成形)
  • 担当者に聞く3つの質問カード1表(質問・ねらい・答えの例つき)
  • 貼るだけの指示文4本(①録音を整理させる ②【裏技】作業中の写真から気づかいを拾わせる ③紹介1枚の原稿を作らせる ④前日に送るLINE文を作らせる。◯の差し替え箇所つき)
  • 担当者紹介シート1枚(穴埋め9欄・記入例つき)
  • 裏技2つ:①普通は本人に自己紹介文を書いてもらいますが、1週間待って2行しか返ってきません。3つの質問に3分話してもらうと、5分で材料がそろいます ②普通は社長が「いいところ」を考えて書き足します。作業中の写真4枚をAIに見せると、本人も社長も気づいていない気づかいが5分で出てきます
  • 業種別「現場で毎回やること」早見表1つ(リフォーム・外壁塗装・エアコン工事・ハウスクリーニング・庭木の手入れ・家事代行の6業種)
  • 書いていい・いけない言葉の表1つ/顔写真の撮り方 OK・NG表1つ/こんなときはどうする表1つ(担当が決まっていない・外注の職人さん・社長一人の会社)/渡すときのひと言:言っていい・いけない表1つ
  • 確認4か所とやってはいけない4つ

1枚の紹介ページを作る手間が2時間から20分になります。一度作れば、次の提案書にも、ホームページのスタッフ紹介にも使い回せます。持ち帰りからの失注を1件止められれば、粗利8万円が残ります。980円の元は、最初の1件で取りやすい道具です。

向いている人:お客さんの家に上がって作業する商売の方。「どなたが来られるんですか?」と聞かれたことがある方。腕のいい職人さんやスタッフがいるのに、提案書では会社の説明しかしていない方。

向いていない人:お客さんと会わずに、商品を発送するだけで完結する商売の方。スタッフの顔や名前を外に出せない事情がある方。AIをまだ一度も開いたことがない方(まずは無料の7大特典の「AI超入門」からどうぞ)。

20分後、あなたの担当者紹介はこうなります

以下は道具です。上から順に、貼る・埋める・照らし合わせる。20分で終わります。先に、できあがりを見てください。

完成見本:リフォーム会社の担当者紹介1枚(架空の例)

欄完成形
見出し(36ポイント)工事の日に伺う、田中です
写真作業着・道具箱を持って、窓際で笑っている写真1枚(胸から上)
名前田中 健一(たなか けんいち)
ひと言大工歴18年。キッチン・お風呂・トイレの工事を担当しています
現場で毎回やること①玄関で、靴下を新しいものに履き替えます
現場で毎回やること②音の出る作業は、前の日に時間をお伝えします
現場で毎回やること③帰る前に床を拭いて、片づけた写真をLINEでお送りします
休みの日少年野球のコーチをしています(本人が載せてよいと言った内容)
お客さんへの約束工事中に気になることがあれば、いつでも私に直接お声がけください

※すべて架空の会社と担当者の例です。名前・経験年数・行動は、あなたの会社の担当者の事実に置き換えます。

タイマーを20分にセットして、手順1から始めてください。

【手順1】裏技:担当者に書かせず、3つの質問にスマホで答えてもらってください(5分)

普通は、本人に自己紹介文を書いてもらいます。1週間待って、返ってくるのは2行です。書かせずに、話してもらいます。休憩中に、スマホの録音ボタンを押して3つだけ聞きます。1問1分で終わります。

入力:担当者の声(3分)/出力:文字起こし(スマホの音声入力・録音アプリの文字起こし機能でOK)/手作業なら:1週間待ち+書き直し1時間

担当者に聞く3つの質問カード

質問ねらい答えの例(架空)
①お客さんの家に入ったら、最初に何をしますか?玄関での振る舞いは、お客さんがいちばん気にする場面「玄関で靴下を替えます。外を歩いた靴下で上がりたくないので」
②ほかの職人さんはやらないけど、自分は毎回やることは何ですか?本人の当たり前の中にある「違い」を出す「帰る前に床を拭きます。あと、片づけた写真を撮ってます」
③お客さんに言われて、いちばんうれしかったひと言は何ですか?お客さんが何に安心したかが分かる「音のことまで気にしてくれて助かった、って言われたことです」

答えが「特にないです」なら、「昨日の現場で最初にやったことは?」と聞き直してください。

指示文①:録音を整理させる

以下は、当社の担当者「◯◯(名前)」に3つの質問をして、スマホで録音した文字起こしです。話し言葉のまま、内容を整理してください。

【条件】

・質問ごとに、本人が話した「行動」「場面」「言葉」を箇条書きで抜き出す

・本人が話していないことは書かない。経歴・資格・年数を足さない

・言い回しは、本人の言葉をできるだけ残す

・最後に「お客さんが安心しそうな行動」を3つ選び、理由を1行ずつ書く

【文字起こし】

(ここに貼る)

【手順2】裏技:作業中の写真をAIに見せて、本人が気づいていない気づかいを拾わせてください(5分)

普通は、社長が担当者の「いいところ」を考えて書き足します。社長の目にも、毎日見ている行動は当たり前に見えます。写真をAIに見せると、本人も社長も気づいていない気づかいが出てきます。

入力:作業中の写真4枚/出力:紹介文に使える行動3つ/手作業なら:社長が考え込んで1時間

撮る写真4枚

写真写すもの撮るときの注意
①玄関で靴をそろえる・靴下を替える・スリッパを出すお客さんの家の中や表札が写らない角度で
②床や壁に養生シートを貼ったところ自社の作業場や、許可をもらった現場で
③道具を並べたところ(工具箱の中・作業台)散らかっていても、片づけずに撮る
④作業後の片づけ・掃除をしているところ本人の顔は写らなくてよい

すでに過去の現場写真があれば、撮り直さずに使えます。お客さんの顔・家の中が分かる写真は使わないでください。

指示文②【裏技】作業中の写真から気づかいを拾わせる

添付した写真4枚は、当社の担当者が作業している様子です。初めて自宅に職人を入れる、60代のお客さんの立場で写真を見てください。

1. 写真ごとに、「この人なら家に入れても安心」と感じる行動や持ち物を2つずつ挙げてください(例:靴の脱ぎ方、養生のしかた、道具の置き方、服装)

2. その中で、本人が当たり前すぎて口に出さないと思われる気づかいに★をつけてください

3. 写っていないこと、写真から確かめられないことは書かないでください。推測で足さないでください

4. 最後に、★の中から紹介文に使える行動を3つ選び、「◯◯します」の形で1行20字以内で書いてください

【参考:本人が話した内容】

(指示文①の整理結果を貼る)

AIが挙げた行動は、本人に「毎回やってますか?」と確かめてから使ってください。やっていない行動は載せません。

【手順3】紹介シートを埋めて、AIに1枚の原稿を作らせてください(5分)

手順1と2で出てきた材料を、シートに写します。空欄があってもかまいません。

入力:担当者紹介シート/出力:紹介1枚の原稿/手作業なら:社長が書き直して1時間

担当者紹介シート(穴埋め)

欄記入例(架空)埋め方
名前(ふりがな)田中 健一(たなか けんいち)お客さんに呼ばれたい呼び名があれば添える
担当する仕事キッチン・お風呂・トイレ3つまで
経験(事実だけ)大工歴18年資格は証明できるものだけ。なければ空欄
家に入って最初にやること玄関で靴下を替える質問①の答え
毎回やること帰る前に床を拭く/片づけた写真をLINEで送る質問②の答え+指示文②の★
うれしかったひと言「音のことまで気にしてくれて助かった」質問③の答え
載せてよい個人的なこと休みの日は少年野球のコーチ本人が「載せてよい」と言ったものだけ。なければ空欄
顔写真の同意本人に確認済み(10月3日)確認した日を書く
お客さんへの約束気になることは、いつでも私に直接担当者本人が守れる約束だけ

指示文③:紹介1枚の原稿を作らせる

以下の「担当者紹介シート」をもとに、提案書の2ページ目に入れる「担当者紹介」1ページの原稿を作ってください。

【条件】

・見出しは「工事の日に伺う、◯◯です」(◯◯は名字)

・本文は全部で8行以内。1行25字以内

・「現場で毎回やること」を3つ、行動の形で書く(「◯◯します」)

・「丁寧」「誠実」「真心」「安心」など、どの会社でも書ける言葉は使わない

・経歴・資格・年数は、シートに書いてあるものだけ使う。足さない、盛らない

・年齢・家族構成・住所など、シートの「載せてよい個人的なこと」以外の個人情報は書かない

・出力の順番:見出し/名前(ふりがな)/ひと言(担当と経験)/現場で毎回やること3つ/休みの日1行(シートにあれば)/お客さんへの約束1行

・最後に、同じ内容を「ホームページのスタッフ紹介用」に200字で書いた版も出す

【担当者紹介シート】

(ここに貼る)

書いていい言葉・いけない言葉

書いていい(行動・事実)書いてはいけない(どこでも言える・確かめられない)
玄関で、靴下を新しいものに履き替えます真心を込めて施工します
音の出る作業は、前の日に時間をお伝えしますお客様第一で対応します
帰る前に床を拭いて、写真をお送りします丁寧な仕事が自慢です
大工歴18年(事実)地域でいちばんの腕です
キッチン・お風呂・トイレを担当していますどんな工事でもお任せください

業種別「現場で毎回やること」早見表

答えが出ないときの聞き直しに使います。載せるのは、本人が毎回やっていることだけです。

業種毎回やることの例
リフォーム靴下を替える/床と壁を養生する/帰る前に掃除して写真を送る
外壁塗装洗濯物を干せない日を前日に伝える/車に塗料が飛ばないようカバーをかける/近所へのあいさつに同行する
エアコン工事室内機の下にシートを敷く/取り外した部品を袋に入れて見せる/試運転の温度を一緒に確かめる
ハウスクリーニング作業前に家具の位置を写真に撮る/使う洗剤の名前を伝える/終わったら一緒に仕上がりを見て回る
庭木の手入れ切る前に残したい枝を聞く/落ち葉を袋に入れて持ち帰る/隣の家との境の枝を先に確かめる
家事代行開けていい引き出しを最初に聞く/作業の終わりに一覧のメモを残す/鍵の受け渡しを毎回記録する

【手順4】顔写真を撮り、提案書の2ページ目に入れてください(3分)

紹介ページは、表紙の次の2ページ目に入れます。

入力:スマホで撮った顔写真1枚+指示文③の原稿/出力:提案書の2ページ目/手作業なら:撮り直しとレイアウトで1時間

顔写真の撮り方 OK・NG表

OKNG
服装ふだんの作業着(洗濯したもの)スーツ(現場に来る姿と違う)
持ち物道具箱・工具を1つ持つ腕組み(威圧的に見える)
場所窓際の明るい場所・白っぽい壁の前暗い倉庫・逆光
大きさ胸から上。ページの3分の1小さな証明写真サイズ
表情歯が見える程度の笑顔無表情・サングラス・マスク

整えるのは、Canvaの明るさ調整までにします。AIで顔や表情を作り変えると、当日来る本人と違って見えて信用が落ちます。

PowerPointやCanvaなら、2ページ目に白紙を1枚足します。写真を左に、指示文③の原稿を右に置けば整います。

【手順5】渡すときのひと言と、工事前日のひと言を決めてください(2分)

紹介ページは、渡し方で効き方が変わります。打ち合わせでは、2ページ目を開いて手を止めます。

入力:紹介ページ/出力:渡すときのひと言+前日のLINE文/手作業なら:毎回考えて15分

渡すときのひと言:言っていい・いけない表

言っていい言ってはいけない
「工事の日は、田中が伺います。先に紹介させてください」「うちの職人は、誰が行っても同じですから」
「気になることは、田中に直接言っていただいて大丈夫です」「職人には言いにくいと思うので、私に言ってください」
「田中は、玄関で靴下を替えてから上がります」「職人ですので、多少は汚れますけど」
「この1枚は、冷蔵庫にでも貼っておいてください」(何も言わずにページをめくる)

指示文④:工事前日に送るLINE文を作らせる

明日、お客さんの家で工事を始めます。担当者の紹介を兼ねて、前日の夕方に送るLINEの文章を作ってください。

【条件】

・差出人は担当者本人の「◯◯(名前)」。会社名を最初に1回だけ入れる

・明日の到着時刻「◯時◯分ごろ」と、車を止める場所の確認を1つ入れる

・担当者紹介ページの「現場で毎回やること」から1つだけ入れる

・全部で5行以内。絵文字は使わない

・売り込み・追加工事の案内は書かない

【担当者紹介ページの原稿】

(ここに貼る)

こんなときはどうする表

こんなときどうする
担当者がまだ決まっていない「主に伺う2名」として2人並べる。決まったら1人の版に差し替える
外注の職人さんが行く本人の同意を取ったうえで同じ形で紹介する。同意がなければ「現場責任者」の社員を紹介する
社長一人の会社社長自身を同じ形で紹介する。「工事の日も、私が伺います」で始める
担当者が当日変わった前日のLINEで、変わった担当者の紹介ページを写真で送る
担当者が辞めた提案書とホームページから、辞めた日のうちに外す

出す前に確かめる4か所

1. 本人の同意:顔写真・名前・載せる内容を、担当者本人が見て「出していい」と言ったか(同意した日をシートに書く)

2. 事実だけか:経歴・資格・年数・「毎回やること」が、全部本人の事実か。AIが足した言葉が残っていないか

3. 行動で書いてあるか:「丁寧」「誠実」などの形容詞だけの行がないか。3つとも「◯◯します」になっているか

4. 2ページ目に入っているか:表紙の次に紹介ページがあるか。写真がページの3分の1の大きさで、明るく写っているか

やってはいけない4つ

1. 本人の同意なしに、顔写真や名前を載せない。辞めたあとも残り続けるホームページでは、特に注意する

2. AIに経歴・資格・年数を作らせない、盛らせない。数字と資格は、社長が事実を確かめてから書く

3. お客さんの顔や家の中が分かる写真を、許可なくAIに渡したり載せたりしない。個人情報や社外秘の書類が写っている写真も使わない

4. 紹介した担当者と違う人を、断りなく行かせない。変わるときは、前日までに紹介ページごと伝え直す

一人で進められないときの次の一歩

詰まるとしたら2か所です。職人さんに「録音させて」と頼むところ。紹介ページを、提案書・ホームページ・前日のLINEで使い回す仕組みにするところ。どちらも会社ごとに正解が変わります。

まずは無料の7大特典で、AIに何をどう渡すかの型を手元に置いてください。特典の「話すだけ音声入力」は手順1の録音で、「コピペで使えるAIプロンプト15選」は指示文の差し替えで、「Canva画像編集法」は顔写真と紹介ページの仕上げで役に立ちます。担当者紹介を、スタッフ全員分そろえたい方もいるはずです。社長が現場に立たなくても、担当者の名前で仕事が決まる形です。向いているのは、AIスモビジ実践会です。あなたの会社の提案書とホームページを実際に触りながら進める場です。本気で仕組みに変えたい方だけ来てください。

道具を次の提案書の前に全部使えば、翌日には5つがそろっています。担当者の3分の録音。写真から拾った気づかい3つ。提案書の2ページ目に入る紹介1枚。ホームページ用の200字。前日に送るLINE文。打ち合わせで、お客さんは「どなたが来られるんですか?」とは聞きません。2ページ目を指さして、「田中さんが来てくださるんですね」と言います。

まとめ:今日やることは、担当者に1つだけ質問することです

  • 持ち帰られるのは、職人さんの腕が悪いからではなく、家に来る人の顔と名前が提案書にないから
  • お客さんは「どんな人が来るのか不安」と言わない。代わりに「主人と相談します」と言う
  • 失注で年96万円、不安を消すための再訪問で年18時間が消えている
  • 家に来る担当者を紹介した1枚を、提案書の2ページ目に入れる。経歴ではなく、現場で毎回やることを行動で書く
  • 本人の同意を取り、事実だけを書く。業者は会社の実績を並べる、先生は自分が何者かを先に見せる

今日やることは1つだけです。担当者に「お客さんの家に入ったら、最初に何をしますか?」と聞いて、スマホで録音する。1分の答えの中に、提案書の2ページ目に載せる1行が入っています。

会社の説明を足すほど不安が残るなら、会社の説明を足すのをやめる。14ページの実績より、1枚の「田中です」を渡す。

誰が来るか分からない提案書を、“担当者の名前で選ばれる提案書”に。 必要なのは、今の提案書とスマホとAIと20分だけです。やるかやらないか、それだけの話です。

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