今月も、売上の話になると出てくるのは同じ言葉じゃないですか。
「キャンペーンでもやるか」
「今月だけ、ちょっと安くするか」
チラシを刷って、SNSに書いて、既存のお客さんに割引の案内を送る。
たしかに数字は動きます。でも粗利は減っています。そして来月、また同じ会議をしています。
これ、あなたの商売が弱いわけじゃないです。営業が下手なわけでもないです。
売り物が、1つしかないだけです。
売り物が1つしかない会社は、値段でしか動かせません。お客さんに差し出せるカードが1枚しかないからです。
とはいえ「新商品を考えましょう」と言われて、すぐ出てくる社長はほとんどいません。それは頭が固いからではなく、新商品というものを大きく考えすぎているからです。
だからこの記事では、設備投資も仕入れもしないまま、いま持っているものの組み替えだけで「追加メニュー3案」を60分で作る手順をお伝えします。
材料は、スマホに6行話すだけです。
そして大事なのは、その3案を全部当てにいかないこと。3つ出して、1つ当たればいい。外れた2つは60日で捨てる。これだけです。
なぜ「値下げ」しか手が残らないのか|カードが1枚しかないからです
お客さんは「買わない」んじゃなく、「他に買うものがない」
一度あなたから買ったお客さんを思い出してください。
満足してくれた。感謝もされた。でもそれっきりになっている人、多いですよね。
これは嫌われたわけじゃないです。そのお客さんが次に買えるものを、あなたが用意していないだけです。
工務店で、外壁を塗った。その後の3年間、何も案内していない。整体で、腰痛が治った。治ったので来なくなった。士業で、決算を締めた。翌年までは無風。
どの業種でも、同じことが起きています。
お客さんは離れたのではなく、買うものがなくなったから帰ったんです。
新規客を1人増やすのと、今のお客さんにもう1つ出すのは、かかるコストが違う
数字で並べてみます。ざっくりですが、実感とはそう離れないはずです。
| やること | かかるお金 | かかる時間 | 決まるまで |
|---|---|---|---|
| 広告で新規を1人増やす | 数千円〜数万円 | 問い合わせ対応・見積もり・商談 | 数週間〜数ヶ月 |
| 今のお客さんに新しい売り物を出す | ほぼ0円 | 案内1通と説明5分 | その場〜数日 |
新規のお客さんは、あなたのことを知りません。だから信用を作るところから始まります。
一方、今のお客さんはもう「あなたは信用できる」という判断を終えている人たちです。ここに新しい売り物を1つ置くほうが、どう考えても速い。
「営業マンを増やす前に、仕組みを作れ」と私はいつも言っています。売り物を増やすというのは、人を増やさずに売上の入り口を増やす、いちばん安い仕組みづくりです。
「新商品」で手が止まるのは、大きく考えすぎているからです
新商品と聞くと、多くの社長はこう考えます。
新しい機械を入れて、新しい人を雇って、新しいチラシを刷って、リスクを取って——。
それは新規事業です。今日の話ではありません。
ここで言う新しい売り物は、こういうものです。
- いま無料でやっている作業に、名前と値段をつけたもの
- いまの商品の「前」か「後」に置く、小さなサービス
- 1回売り切りの仕事を、年1回の点検にしたもの
- 一部のお客さんにだけ特別にやっていることを、正式なメニューにしたもの
仕入れゼロ。設備ゼロ。今日から出せます。
多くの会社は、すでに新商品の材料を持っています。持っていることに気づいていないだけです。
新しい売り物は、「3つ出して、1つ当たればいい」
私はホームページを作るとき、1つの巨大サイトで勝とうとしません。地域名×サービス名の特化ミニサイトを複数作って、当たったものだけ育てます。
3つ作って1つ当たればOK。外れたら捨てる。これを「3割打者サテライト戦略」と呼んでいます。
売り物も、まったく同じでいいです。
なぜ1案じゃダメなのか。理由は根性論ではなく、心理の問題です。
1つしか作らないと、その1つに気持ちが乗ってしまいます。時間もお金もかけているので、反応がなくても「まだ告知が足りないだけだ」と言い訳をして、やめられなくなります。
3つ同時に出すと、比較ができます。3つのうち1つだけ問い合わせが多かった——これは意見ではなく、事実です。事実が出れば、迷わず捨てられます。
だから、3案です。
そしてこの3案は、種類を散らしてください。同じ方向に3つ出しても、比較になりません。
| 案 | 方向 | ねらい |
|---|---|---|
| 案A | 今の商品の「前」 | 買う前の不安を消す小さな入口 |
| 案B | 今の商品の「後」 | 買った後を続けさせる維持・点検 |
| 案C | 今の商品の「横」 | 同じお客さんの、別の困りごと |
前・後・横。この3方向で出すと、必ず違うタイプのお客さんが反応します。
【手順1】AIに渡す材料は、たった6行です
ここでAIを使いますが、いきなり「新商品を考えて」と打ち込まないでください。
そう打つと、どこかで見たような一般論しか返ってきません。「サブスクリプション化」「体験型サービスの導入」——そういう言葉が並びます。使えないですよね。
AIが使えないんじゃないです。AIに、あなたの情報を渡していないからです。
AIは、あなたの仕事も、強みも、お客さんのことも知りません。だから一般論しか出せない。逆に言えば、自社の材料を渡すだけで、答えは一気に「あなたの会社の話」に変わります。
渡す材料は6つです。
| # | 渡すこと | 例 |
|---|---|---|
| ① | 何屋か・どこで | 福岡でリフォーム。福岡市とその周辺 |
| ② | いま一番売れているもの・単価 | 水回りリフォーム。平均120万円 |
| ③ | お客さんは誰か | 築20〜30年の戸建てに住む50〜60代のご夫婦 |
| ④ | よく聞かれること・断られる理由 | 「今すぐじゃない」「他も見てから」 |
| ⑤ | 無料でやってあげていること | 現地調査、図面の説明、相談だけの訪問 |
| ⑥ | 使える手・持っている資源 | 職人3人、軽トラ、施工写真が数百枚 |
とくに効くのは⑤です。
無料でやってあげていることの中に、新しい売り物の種はほぼ必ずあります。あなたが「これはサービスだから」と思ってタダで渡しているものは、お客さんから見れば十分に価値のある仕事です。
材料は、キーボードで打たなくていいです
6行を打つのが面倒なら、打たなくていいです。スマホのメモアプリでマイクを押して、しゃべってください。
現場から帰る車の中で、こんな感じです。
「うち福岡でリフォームやってて、市内と近郊がメイン。一番売れてるのは水回りで、だいたい120万くらい。お客さんは築20年から30年の戸建てに住んでる50代60代の夫婦が多い。よく言われるのは”今すぐじゃないんだよね”と”他社も見てから決めます”。あとタダでやってるのは現地調査と、図面の説明と、相談だけで呼ばれて行くやつ。職人は3人いて、軽トラある。施工写真は何百枚も溜まってる」
言い間違えても、言い直しても大丈夫です。AIが整えます。
パソコンが苦手だという社長はたくさんいますが、苦手なのはキーボードであって、仕事の中身じゃないです。中身はあなたがいちばん詳しい。だから話せばいい。
これで1分。材料はもう揃いました。
【手順2】AIに「追加メニュー3案」を出させる
さきほどの音声メモを貼り付けて、この指示をそのままコピペしてください。
私は【上のメモを貼る】という商売をしています。
このメモをもとに、仕入れも設備投資もせずに、来月から出せる新しい売り物を10案出してください。
条件は次の5つです。
1. 案は「今の商品の前・後・横」の3方向にバラして出す
2. 1案につき「名前/誰向け/中身/目安価格/かかる手間」を1行ずつ書く
3. 私が今すでに無料でやっていることを、有料メニューにする案を必ず3つ入れる
4. 数字(価格・時間・件数)は概算でよく、断定せず「目安」と書く
5. 私の情報が足りなくて推測した箇所には【要確認】と書く
最後に、この10案の中から「いちばん最初に試すべき3案」を、理由つきで選んでください。
条件5つには、それぞれ意味があります。
3方向にバラすのは、比較できる3案にするため。1行ずつ書かせるのは、長い説明を読まずに済ませるため。無料でやっていることを必ず3案入れさせるのは、AIが放っておくと派手な新規事業ばかり提案してくるからです。数字を「目安」と書かせるのは、AIの計算をそのまま信じないため。そして【要確認】は、AIが勝手に埋めた穴を見えるようにするためです。
実際に出てくる3案は、こういうものです
先ほどのリフォーム会社のメモから出てきた3案です。
案A(前)|おうち健康診断 15,000円
対象:まだ工事は決めていないが、そろそろ気になっている築20年以上のお宅
中身:屋根・外壁・水回り・シロアリの4か所を点検し、A4で2枚の「今やるべき/3年後でいい」リストを渡す
目安価格:15,000円(工事契約時は全額値引き)
手間:半日/すでに現地調査でやっている作業に名前をつけただけ
案B(後)|工事後3年サポート 月2,000円
対象:工事が終わったお客さん
中身:年1回の点検訪問+電話とLINEでの相談し放題+消耗部材の実費交換
目安価格:月2,000円(年24,000円)
手間:年1回の訪問のみ/【要確認】現在の完工件数が不明のため、月あたりの訪問件数は要試算
案C(横)|実家の片づけ+簡易リフォーム 30万円〜
対象:親の家をどうするか迷っている50〜60代
中身:不用品の処分手配と、最低限の水回り・内装を直して「住める/貸せる」状態にする
目安価格:30万円〜(内容による)
手間:職人3人+軽トラで対応可/外部の処分業者と提携が必要
整体院のメモから出せば、こうなります。
案A(前)|姿勢チェック 3,000円(初回の不安を消す入口)
案B(後)|月2回メンテナンス 8,000円(治って来なくなる問題を止める)
案C(横)|デスクワーク企業への出張ケア 1回30,000円(同じ悩みを、法人という別の財布で解く)
どちらも、新しく買ったものは何もありません。すでにやっていることの並べ替えです。
10案から3案に絞る、3つのふるい
AIが選んだ3案をそのまま信じないでください。最終判断は人間です。
自分の目で、この3つを通してください。
1. 明日、追加費用ゼロで始められるか。仕入れや資格や新しい人が必要なものは、いったん外す
2. 今いるお客さんに、そのまま案内できるか。新しい客層が前提の案は、検証に時間がかかりすぎる
3. 説明が1行で終わるか。説明に3分かかる商品は、お客さんが人に紹介できません
この3つを通ると、たいてい10案が3案になります。60分のうち、ここまでで30分です。
そしてもう1つ。AIが出した数字は、必ず自分の電卓で叩き直してください。
価格、所要時間、件数、パーセント。この4つはAIがいちばん平気で間違えるところです。「月2,000円×100件で月20万円」と書かれていても、その100件があなたの完工件数と合っているかは、AIは知りません。
たたき台はAI、最終判断は人間です。ここだけは変わりません。
【手順3】その3案を、1枚の”お品書き”にまとめる
3案が決まったら、次にやることは告知ではありません。1枚にまとめることです。
ここを飛ばして、いきなり口頭で案内する社長がとても多い。でも口で説明した商品は、その場で消えます。紙かスライドで1枚あると、お客さんは持ち帰って家族や社内に見せてくれます。
1枚に載せるのは、この5つだけです。
| 載せるもの | 書き方 |
|---|---|
| 名前 | 13文字以内。ひねらず、中身がそのまま分かる名前に |
| 誰向けか | 「こういう方へ」を1行。ここで読む人が自分ごとにする |
| 中身 | 3行まで。工程を全部書かない |
| 値段 | 1つだけ書く。「〜から」は使わない |
| 次の一歩 | 「まずは電話で」「LINEで写真を送るだけ」など、行動を1つ |
スライドにするなら、AIへの頼み方に順番があります。
「スライド作って」といきなり頼むと、スカスカの資料しか出てきません。先に構成だけ出させてください。
1. 「この3案を説明する資料の、見出しだけを枚数分出して」と頼む
2. 見出しを自分で並べ替える(ここは人間の仕事です)
3. その見出しを渡して「各1枚ぶんの文章を、1枚1メッセージで書いて」と頼む
中身が先です。見た目は後です。きれいさは後から足せますが、刺さらなさは後から足せません。
色は3色まで。1枚に数字は3つまで。文字は大きく。それだけで、社長が自分で作った1枚でも十分に通用します。
ここまでで、60分です。あとは出すだけ。
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値段は、松竹梅の3段で置いてください
新しい売り物ができたら、値段の付け方でもう一段効きます。
私がずっと使っているのは、松竹梅見積もりです。お客さんの要望通りの「竹」だけを出さない。3つ並べます。
| 段 | 中身 | 役割 |
|---|---|---|
| 梅 | 範囲を絞った最小プラン | 「高い」と言う人の逃げ場を作る |
| 竹 | お客さんの要望どおりの標準プラン | ここが一番選ばれる |
| 松 | プロとして本当に勧めたいプラン | 竹を安く見せ、たまに本当に売れる |
3つ並べると、お客さんの頭の中が変わります。
「A社とB社、どっちが安いか」から、「この会社の中で、どれにするか」に変わる。これが相見積もりの無効化です。
そして大事なのは、梅で下げるのは金額ではなく範囲だということ。同じ内容で値段だけ下げると、「言えば下がる会社」として記憶されます。範囲を削って値段を下げるなら、値打ちは落ちません。
新しい売り物こそ、この3段で出してください。1つの値段しかないと、お客さんは「買うか買わないか」で迷います。3つあれば「どれにするか」で迷ってくれます。
業種別|最初に出すべき”1案”は、ここが違います
3方向のうち、どこから手をつけるかは業種で変わります。相談を受けていて、いちばん早く数字が動いた方向を並べます。
| 業種 | まず出すべき方向 | 具体例 | なぜそこからか |
|---|---|---|---|
| 工務店・リフォーム・内装 | 前(入口) | 有料の点検・診断(1〜2万円) | 単価が高く、いきなりは決められない。小さく買わせる段を作る |
| 整体・美容・クリニック | 後(継続) | 月2回のメンテナンス会員 | 治ったら来なくなる構造そのものを変える |
| 士業・保険・コンサル | 横(別の困りごと) | 補助金の下調べ、社内規程の整備 | 同じ社長の、隣の悩みを取りにいける |
| 飲食・物販・小売 | 後(持ち帰り) | 自宅用セット、定期便、手土産用 | 来店回数は増やせなくても、1回の使い道を増やせる |
| Web制作・撮影・デザイン | 後(運用) | 月額の更新代行、年1回の写真差し替え | 作って終わりを、付き合いに変える |
共通しているのは1つです。
新しい仕事を探しにいくのではなく、いま接している人が「次に困ること」を先回りして置く。
新しい客層を狙うと、集客からやり直しになります。それは新規事業であって、60日では判定できません。今日の話は、いま名簿にある人に出せるものです。
「うちの業種には売るものが増やせない」と言う社長がいますが、私はまだ一度も、本当に増やせない業種に会ったことがないです。増やせないのではなく、タダでやっていることに値段をつけるのが、なんとなく気が引けるだけです。
その気持ちは分かります。でも、値段をつけていない仕事は、お客さんからも価値として認識されていません。名前をつけて、値段を書いて、はじめて商品になります。
作る前に、5人に聞いてください|9割の失敗はここで消えます
いい売り物かどうかは、事務所で考えても分かりません。
すでにあなたから買ってくれた人、5人でいいです。電話でもLINEでも構いません。こう聞いてください。
- 「こういうのがあったら、使いますか」
- 「使うとしたら、いくらまでなら払えますか」
- 「使わないとしたら、それはなぜですか」
3つ目がいちばん大事です。「使わない理由」の中に、直すべき場所がそのまま入っています。
そしてもう1つ。ここは冷たいようですが、はっきり言います。
「いいですね」は、買うという意味ではありません。
人は、目の前の相手を否定しません。だから感想は当てになりません。当てになるのは、こう聞いたときの反応です。
「じゃあ、来月やりますか。日程だけ押さえておきますか」
ここで日程が決まるなら、本物です。言葉を濁されたら、その案はまだ弱い。5人中2人が日程まで進めば、その案は出していいです。
私はもともと、学生時代に飛び込み営業をやっていました。「いらない」と言っている人に頭を下げるのが、本当に苦痛でした。だから今も、興味のない人には売りません。集客は説得ではなく、選別です。
新しい売り物も同じです。5人に聞くのは、説得するためではありません。この商品を欲しがる人が、この世に存在するかを確かめるためです。
60日で、外れた2つを捨ててください
3案を出したら、期限を決めてください。60日です。
期限がないと、社長は捨てられません。「もう少し様子を見よう」を3年続けている会社を、私は何社も見てきました。
見る数字は4つだけです。
| 見る数字 | 合格ライン |
|---|---|
| 問い合わせ・反応の数 | 3案の中で、明確に多いものがある |
| 実際に売れた件数 | 60日で1件以上 |
| 1件あたりの粗利 | 今の主力商品の粗利率を下回っていない |
| かかった手間 | 想定していた時間の1.5倍以内で終わっている |
4つ目を忘れないでください。売れているのに手間がかかりすぎる商品は、会社を疲れさせるだけで利益を残しません。少人数で高利益を出したいなら、ここは冷酷に見てください。
そして、外れた2案は捨てる。
捨てるのは失敗じゃないです。3つ出したうち1つ当たったのなら、打率3割です。野球なら一流です。会社を成長させるのに、全部当てる必要はありません。
「デザインよりも数字を見る」と私はいつも言っています。愛着で残すのではなく、数字で残してください。
当たった1つは、ホームページに置いてください
60日を過ぎて、1つ残りました。ここで終わらせないでください。
その1つを、ホームページの1ページにしてください。写真、値段、誰向けか、よくある質問、申し込みボタン。それだけでいいです。
なぜかというと、口頭の案内は消えるからです。
SNSに書いた告知も、3日で流れます。チラシは配り終わったら終わりです。でもホームページに置いた1ページは、あなたが寝ている間も、その商品の説明を続けてくれます。
ホームページは名刺ではありません。24時間働く営業マンです。
SNSは流れます。WordPressは積み上がります。これが、フローとストックの違いです。
専門を絞ると、当たり方が変わります
以前ご支援した建築・内装工事の会社は、ネットからの反響が年間12件しかありませんでした。
そこでLGS内装工事、軽天工事、GL工事といった専門性のある工事に絞ったサイトを設計したところ、毎月何かしら案件が入る状態になりました。
これは工事内容を変えたのではありません。「うちはこれをやる会社です」と、絞って言い切っただけです。
新しい売り物も同じです。「なんでもやります」と書くと、誰にも刺さりません。当たった1つを、名指しで、専門として書いてください。
そこまでやれば、その1ページは何年も働き続けます。1回作った材料を、1回で捨てない。これが寝かせて稼ぐということです。
新しい売り物づくりで、やってはいけない3つ
① 仕入れ・設備から始めない
「これを売るには、あの機械がいるな」と考えた瞬間、その案は死にます。
お金を先に使うと、検証ができなくなります。損したくないので、売れなくても続けてしまうからです。
先に売って、売れてから買ってください。順番が逆になると、在庫と借金だけが残ります。
② 社内だけで決めない
社長と番頭さんの2人で「これは絶対いける」と盛り上がった商品は、たいてい外れます。
理由は簡単で、その2人は誰よりも自社の商品に詳しいからです。詳しい人には刺さる話が、初めて聞く人にも刺さるとは限りません。
判断するのは、お金を払う人です。5人に聞いてください。
③ 安さで差をつけない
新しい売り物を「今なら半額」で出したくなります。やめてください。
一度安く出した商品は、その値段が定価として記憶されます。あとから正規の値段に戻すのは、値上げと同じ労力がかかります。
新商品で差をつけるのは、値段ではなく範囲と手厚さです。ここを間違えなければ、業者ではなく先生として選ばれます。
まとめ|今日やるのは、スマホに6行話すだけです
長くなったので、要点だけ並べます。
- 値下げしか手がないのは、営業が下手だからではなく、売り物が1枚しかないから
- 新しい売り物とは、いま無料でやっていることに名前と値段をつけたもの
- 新規客を1人増やすより、今のお客さんに1つ出すほうが速くて安い
- 1案に賭けない。前・後・横の3方向で3案出す
- AIに渡す材料は6行。スマホに話すだけで1分
- AIの答えが一般論なのは、自分の情報を渡していないから
- 出てきた10案は「追加費用ゼロ・今の客に出せる・説明1行」の3つで絞る
- 3案は1枚のお品書きにする。スライドは構成を先、見た目は後
- 値段は松竹梅の3段。梅で下げるのは金額ではなく範囲
- 既存客5人に聞く。「いいですね」ではなく、日程が決まるかで判断する
- 60日で判定し、外れた2案は捨てる。打率3割で十分
- 当たった1つはホームページに置く。口頭は消えるが、1ページは働き続ける
今日やることは、1つだけです。
車に戻ったら、スマホのメモを開いて、6行しゃべってください。
何屋か。一番売れているもの。お客さんは誰か。よく断られる理由。無料でやっていること。使える資源。
これだけで1分です。あとはAIに貼るだけで、来月の売り物の候補が10個出てきます。
来月も同じように「今月は何を安くするか」を考えるのか。それとも、新しいカードを3枚持って商談に行くのか。
差がつくのは、この1分です。
そして全部のカギは、AIに自分の情報を渡しているかどうか、ここです。
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